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箱夢の話集 第三集

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2019年7月の記事一覧

【話】七色の雨

雨が降ってる。 汚らわしく危険な雨。 絶え間なく降り続く七色の雨。 「窓を開けちゃだめよ…

Tome館長
4年前
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【怪談】幽霊の正体

幽霊を怖がる心理は  科学技術の発達とは無関係でありまして  幽霊が見えるから怖いのでは…

Tome館長
4年前
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【話】コピトの気持ち

私はコピト。 ロボットのコンピュータは、ロビタ。 コンピュータのロボットが、コピト。 ど…

Tome館長
4年前
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【話】時空の乱れ

惑星直列の重力変異により時震および時崩れが発生し  つまり時空が乱れ、未来に帰れなくなっ…

Tome館長
4年前
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【話】開かずの踏切

踏切の前で  遮断機が上がるのを待っていた。 踏切の向こう側には  幼稚園児らしい女の子が…

Tome館長
4年前
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【論説】「死」の考察

「死は私と関係ない。  私がいるうちは死んでおらず、死んでしまえば私はいないから」 悟っ…

Tome館長
4年前
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【論説】「無」の考察

誰しも「無」を意識することはできない。 もし「無」を意識したとすれば、意識されたことにより  それはすでに「無」のままではあり得ないから。 意識された「無」は  意識される内容もないのに意識されてしまった形式としての「有」である。 いやむしろ、内容のあるなしにかかわらず  それについて意識しなければ形式のない「無」であり  意識することによって初めて形式のある「有」となるのであろう。 つまり、「無」と「有」の区別は、それを意識しないかするかによる。 たとえば、現実に

【セリフ】水面をめくる方法

水面をめくるにはコツがいるんだ。 まず、いかにもめくるような態度で水面に近づいてはいけな…

Tome館長
4年前
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