広島黒ネコ1

休むために勇気はいらない

鋭意休職中かつ妊娠7ヶ月の、とめこです。


休職してから60日ちょっと経った。
だいぶ元気に暮らしているけど、休職の診断が精神的なものに起因しているのもあって、月に一度カウンセリングを受けている。
先日のカウンセリングで「今回のあなたと同じように仕事に追い詰められている人がいたら、なんと言って休ませるか」という質問をされた。
要は、自分が次に同じ状態になった時、休むためにどう思考するか、という問いかけだった。
回答するのがなかなか難しかったが、とても重要なことで、
ただ誰もに通じる説得の文句は我が身の経験だけでは生み出せないので、
私の次回の危機に向けて「休みを取るための動き方」を書く。

それは、
体調や心持ちがいつもの自分と比べて良くない方に違っている、そのせいで起きて食べて寝る日常生活に支障が出ているなら、病院(心療内科/メンタルクリニック)に行くことだ。
これを、感情・会社への配慮交えずに、習慣として遂行すること。
必要なのは、休むぞという勇気じゃなくて、トイレに行くのと同じくらい自然な現象への対応だ。
疲労はうんこだ。出そうか出すまいか、解消しようかどうかなんて悩まなくていい。

そして、いつもの自分と違っているかどうかわからないときは、まわりに相談してみる。
信頼できて身を守ることに協力してくれるなら会社の人でもいいかもしれないが、それよりは家族や友人の方が心配や面倒は少ないだろう。
自分の体を守ろうとするとき(に限らず)、会社が、生きることにおける全幅の信頼を寄せられる理解者ではないと思う。
会社からしてもそういう期待を寄せてほしいはずはないだろうし。
「自分で自分を守る」、その通りではある。
でもそれは、弱った自分を抱きしめて自分が盾になるだけではない。
体調が悪いと感じる時に「体調が悪いから休みたい」といえるのが自分だ。

私の例

起きられないとか気持ちが落ち込んでつらいとか、変調が始まった11月ごろ、本音の本音は「休みたい」と思っていたが、自分から言い出すことも決意することもできなかった。
というのも、
・4ヶ月後の3月から産休取得予定
・仕事が年イチの繁忙期まっただ中
・部署は近年稀にみる人員不足
という状態だったのだ。
こんなタイミングで持ち場を離れるなんて許されないに違いないし、さらに人手を欠いて周囲に迷惑を掛けたくないと思っていた。
そういう感情と遠慮により、あるべき習慣はなかなか進まなかった。
結果的に上記の状況から休職しているので、
どんなシチュエーションであれ、無理なら抜けてしまうべきだし、抜けられるものでもあるのだ。
客観的には当たり前のようなこんなことも、今回私にとっては大発見だった。

そして、「病院へ行く」という必要な行動を進められたのは、友人や夫による強い後押しがあったからだ。
私の「よく眠れない」という訴えを聞き、メンタルクリニックの受診を勧めてくれた。
夫も以前、休職の診断を受けて数週間休んでいた時期があり、その体験から病院へ行くことと休むことの大切さを理解していた。
私もいまはその重要性がよくわかる。

ラッキーではあった。でも本当は運なんか関係ない。

今回私は展開や人に恵まれたからスムーズに休めた、とは思う。
職場からの離脱や受診を勧めてくれる人が身近にいたこと。
私の状況を理解し、休職の診断書を発行してくれる医師に診てもらえたこと。
妊娠していたため、母体の保護という名目が活躍したこと。
休職を受け入れ迅速に対応してくれる上司と職場であったこと。
蓄えがあり、当面の生活には困らない経済状況だったこと。

休みたくても休めなくて、手こずる事態もあり得るだろう。
いざというときのために、信頼できるクリニックを探しておくとか、社会保障を調べておくとか、
よりシビアな現実に立ち向かえる準備をする必要もあるかもしれない。
でも本来は、どんな状況でも、展開や人に恵まれる恵まれない関係なく、
疲れたら休むという行動を取っていいはずだ。
3日でも1週間でも、手と頭を止めて疲れから切り離される時間を取ることは、必要だ。

最後に:習慣は、発見と決意では根付かない

これで次回の危機はすぐに休めるか、というと、まだ上手くいかないだろうと思ってしまう。
発見や決意で新しい習慣が定着するなら、ストレッチも読書もnoteも毎日続けられたはずだ。
本当に必要なのは「感情・会社への配慮交えずに休む/病院へ行く」ことを、『習慣にするための設計する』ことだろう。
そもそも変調をきたさないように、長時間労働を物理的に不可能にする(業務改善/異動を申し出る、転職する、退勤後に社外で定期的な予定を作る、とか?)ことがひとつの大きな一歩になるだろうとは思うが、
具体的に何が有効な手なのか考えあぐねている。
もう、ここまで緻密に「休むには」と考えている性格がすでに休養から遠い、と言われそうな気もしているし、それもそうかもとちょっと同意できるけど、
自分の行動や思考の癖を知ることにもつながるので、「休む習慣を根付かせる方法」はもう少し考えたい。

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