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ディズニーのHulu買収とサブスクのこと――2019年5月の時点で

ディスニー、Hulu買収

この発表はインパクトありましたね。

ディズニーと言えば権利関係に(おそらく世界一)厳密なところ。そこが、自社で配信事業を持つとなると、コンテンツからデリバリーまで一気通貫にできるようになります。

コンテンツ事業者はコンテンツの権利展開というアプローチが最もわかりやすいですが、ディズニークラスになったら自分たちで権利展開に加えて、ユーザと直接コミュニケーションが取れるデリバリーまで行ったほうが、それは強いわけで。

しかも、Huluはすでに実績のあるサービス。これはすごいなー。ディズニーという強力なコンテンツが、すでに実績のある配信サービスを使って、コンテンツをデリバリーする、これは本当にとても強力です。

サブスクリプションモデル

さて、この記事に書かれていた『アベンジャーズ/エンドゲーム』。これも権利はディズニーが持っているので、近々Huluで展開されると思います。というか、Hulu“のみ”でしか展開されない可能性が大きいわけで。

こういうふうに、強いコンテンツを持っている権利者が、デリバリーまで担うと、こういうが可能性が高まり、ユーザは「選択する」労力を強いられます。

もちろん、独占ではなくて、権利者側があらかじめ複数のサービスに提供しているケースは今でも多々ありますが、今回のように権利者が配信サービスまで持ってしまうと、上に書いたような懸念事項がより顕在化するのかな、なんて、思ったりしました。

一方で、全員が全員、ディズニー映画を観たいわけではない(書くいう自分もそれほどディズニーコンテンツすべてへの魅力は感じていない)ので、カジュアルファンと、コアファンをどう扱うか、これはコンテンツ事業者、デリバリー事業者側がどういう基準で「選択する」か、となります。

それでも、サブスクの一番のメリットは、自分のタイミングで体験が得られるという、自由度の高さと手軽さ。そこに、(今回のコンテンツ配信のようなもので)サービスの選択という不自由さが顕在化したら、今のユーザにとってサブスクそのものがどういうものになるか、どういう価値になるか、というのは気になっています。

ユーザ目線で言えば(少なくとも自分としては)、今のコンテンツ系のサブスクサービスは便利な半面、サービス間の相互運用がまったくないので、今後、ぜひサブスクサービス間で、何かしら+αの料金を払っても、自由に観たり、聴いたり、できるようになったらいいなー、と思っています。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』のこと

最後に。『アベンジャーズ/エンドゲーム』のことを。

先日、TOHOシネマズのMX4Dで観ました。アベンジャーズシリーズ、1、2作は観ていたのですが、前作インフィニティ・ウォーだけ観ていなかったので、初っ端から人間関係や構図、ストーリーの前提がまったくわからなかったですw

それでも、最後の大決戦はまさにアメリカ的な数の勝負!って感じで、気軽に楽しめましたw

1つ言うとすれば、これ、MX4Dで観る必要性はまったくないと思いますw

#COMEMO

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