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“憧れ”と“便利さ”を手放した先にあるもの。

いま、私は憧れの街に住んでいます。

駅前に出ればカフェも、洋服も、コスメも、インテリアも、何を買うにも困らなくて、でも、近くに公園があるから自然もたっぷりあって。休日になると子ども連れのファミリーから、初々しいカップルまで、みんながちょっぴり嬉しそうに思い思いの時間を過ごしている、そんな街。

私は今まで通学や通勤で30分以上電車に乗って通ったことは一度もなかった。今思うと実家もかなり恵まれた街にあって新宿、渋谷、原宿あたりの都心の街には10分あれば出られる場所。

そんな風に生きてきたから、来週から新しく住み始める環境に不安はないといえば嘘になる。新しく住み始めるのは、都心に出るのが電車で(それも結構早いやつでも)30分以内がギリギリ…という少し離れた街だから。

今まで30分以上の電車通勤をしたことがない私には、もしかしたらめちゃくちゃ遠いと感じさせるかもしれないし、ストレスに感じるかもしれない、そしてフリーランスになってから家を出る機会が減ったこともあって、めちゃくちゃめんどくさがりな私はもう家から一生出られないかも…。

とそんな風に期待半分、不安半分な気持ちで過ごしている最近です。


でも、もしかしたら今の私には“ちょっと不便”なくらいがちょうどいいのかもしれない。

思い返せば、実家暮らしの時はどんなに夜遅くても誘われたら飲み会にはよく足を運んでいたし、どんな街にも「がんばれば行けなくもない」「ちょっと自分が無理すれば行けなくもない」そんな距離だった。

でもその便利な距離感だからこそ、自分のペースを乱してしまう時もあるような気がした。


フリーランスになってから、もうすぐ半年になるけれど、自分のベストなペースを保ち続けるのは意外と難しい。

自分がちょっとがんばれば、1日に立て続けに打ち合わせを調整することもできるし、ちょっと無理をすれば多忙なスケジュールだってこなすことはできる。

でもそうやって、ちょっとがんばれば…が積み重なると、24時間ずっと“がんばる時間”になってしまって、楽しみながらできる仕事もいつの間にかしんどい仕事になってしまうことにも最近気が付いた。

利便性を追求しすぎると、その便利さにあぐらをかいて、ちょっと無理すれば物事をなんでもこなせちゃうと思って、自分がこなせる量以上の予定をつめてしまう気もするし、憧れは追求しすぎると、いろんな面で背伸びや無理をしすぎている状態が続く。


もしかしたら、便利や憧れを手放して得られるものは、本当の自分のペースなのかもしれない。

これを機に、もっと自分に癒しの時間を意識的に作りたいし、本当に“好き”な仕事に全力に向き合いたい。

そんな期待を半分胸に、残り少ないこの街の暮らしを楽しみたいなと思っている最近です。

あと数日、全力で楽しんで、悔いのない12月を迎えたい!


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