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モテない意識が殺してきたもの

以前こんな記事を書きました。
トミーです。

読むのがダルいかたに要約すると

○若いときからモテる前提の思考がなかった
○原因は母親の威圧に恐怖心全快だったから
○とりま今は幸せ

ということななのですが。

思えば高校生のとき、男性と会話することが皆無でした。

短大生になり就活指導の先生から
バイト経験がないやつは、就活でやばいぞ
と、はっぱをかけられたことがきっかけで、
母親にバイトがしたいと懇願。

それまで『金がほしいならいくらでもくれてやる。バイトはゆるさない。』という、THE篭のなかの鳥方針でした。

しかし母親は『学校の先生が言うこと』には、慎重になるタイプだったのです。
そもそも『就職なんかしなくてもいい。家にいればいい。』と発言をするような母親でしたが

学校でそう言われるなら仕方ないね。』

ようやくバイトを許されて、近所のコンビニで働き始めた私。
ほしいものがあるわけではないけど、自分の力で稼ぐことや、友達が出来る楽しさはなんとも言えない体験でした。
すごく楽しかった。

そして、18歳にしてようやく異性と会話をする機会がうまれました。
高校は女子校だったので、もはや同世代男子と何を話せばいいか分からない状態です。

しかし、アルバイト先に『ど一軍男子』がいたので、話しやすい空気があったと思います。
年上が多かったので、お兄ちゃんのような感覚もありました。

がしかし、恋愛感情は皆無。

どこかで母親にびびっている私がいます。
バイトが終わる22時、母親は必ず歩きでバイト先まで迎えに来ました。自宅から徒歩10分の距離なのに。無駄に友達と交流をさせない作戦でしょう。

『お嬢様だね~』 
『可愛がられてるね~』

と、バイト仲間に言われるのが本当に恥ずかしく、楽しい時間を奪われる悔しさでいっぱいです。

迎えにくることを拒めば、ヒステリックが待っています。何が正解かわかりません。
とにもかくにも自我を殺すことが正義です。


一方、短大生ということもあり、合コンに誘われることもありました。
たいして仲良くもない女子から誘われる、数合わせあるあるです。


相も変わらず異性との会話に慣れていない私。
というかバチバチに人見知りな私。
ただただ愛想笑いばかりしていました。

そして、母親が怖すぎて二次会が終わった瞬間に猛ダッシュで帰宅。
誰とも連絡先を交換しないまま、とにもかくにも急ぎました。
飲酒もバレたらどうなることか。

後日、私を合コンに誘ってきた女子から
『あのあと朝まで飲んだよ~』と、楽しそうな話を聞かされました。
男女の交流うんぬんより、自由な時間が許されること自体が羨ましかったです。

そこで

『○○くんがさぁ、トミーのメアド知りたがってたから教えていい?』


なんと、軽く話した男子から連絡先を聞かれたらしいのです。
何が正解なのか分からない私は、とりあえずメアドを伝えてもらいました。

すると仲の良い友人達が一斉にニタニタしだします。

『お赤飯たかなくちゃね❤』

私に浮いた話が初めて出たと、かっこうの餌食になったのです。

トミー『たかだかメアドを聞かれたくらいじゃん』
友人『なんも思わない女のメアド聞くかよ』
トミー『だって全然話さなかったよ?』
友人『改めて話したいからメアド聞いたんでしょ』
トミー『でも、メールまだしてないし』
友人『そりゃ、初めてのメール悩むだろうよ』
トミー『悩む理由がよくわからん、私ごときに』
友人『、、、』
トミー『、、、』

■『メール受信)))』

友人『ほらぁああああああっ!で、なんだって?あぁ!?』
トミー『、、、』
友人『なんなん!?教えろや!?』
トミー『いや、メアドありがとう的な』
友人『これで毎日メールして、デートの流れだな!キリッ』
トミー『なんで?』
友人『いや、それが当たり前の流れだよ。』

トミー『なんの根拠があって?』
友人『はぁ?』

私は友人からいくら恋愛フラグを立てられようが、必死にへしおりました。
自分のモテ力など信用していないうえ、勘違いする痛々しい自分が嫌だったのです。
あと何より、母親への恐怖心
また『自分、何様のつもりなんだろう。』という身の程をわきまえたい気持ちも強かったのです。

しかし、友人達が言ったとおりメールが毎日続きました。そしてついに

『ご飯でもいかない?』

遊びに誘われてしまったのです。
友人達は大フィーバー。
それ見たことかと盛り上がっています。
しかし、それでも私は自分に唱えます。

『いや、ただ飯に行くだけだ。何が起きるわけないじゃないか。』

そんな私に友人達がニタニタします。
『いよいよトミーにも彼氏が出来るのか』
『なんか泣ける』
『あのトミーが、、、』
散々騒ぎ立てるなか私はいい放ちます。

トミー『え、ちょっとまって?私から好きとかないよ?』
友人『はぁ!?』

じゃあ、何故デートにokしたのか
じゃあ、何故いちいちメールを返すのか
じゃあ、何故毎日メールをするのか

色々刺されるように聞かれ

トミー『いや、自分なんかが偉そうにするの嫌だから。相手をいちいち否定する理由ないし。』

友人達『、、、ひどっ!!!』

友人達いわく、脈がないならそれなりの対応をすべきだと騒ぎが起きました。

いやいやいやいやいや。

勝手に想われているていで、冷たくするとか酷くないか?

私はゴリゴリの正義感で友人達に熱弁。
それに対して

友人『え、じゃあコクられちゃったらどうすんのよ。それで振るんだべ?まぁまぁ残酷だと思うんだけど。』
トミー『だからぁああああ!コクられるわけがなくない?この私がだよ?なんの根拠があるの?』

そんな友人達からの助言もむなしく(?)ご飯の日がきました。
さすがにどんな日になったかは、今となっては覚えてないけど、、、

後日また遊ぶことになった。

友人達がまたざわざわします。

友人『いい加減に自覚しなよ、、、これは好かれてるに決まってんじゃん、、、』
トミー『でも、そういう話に全くならなかったよ。』
友人『次のデートでするんだろ、、、どこいくの?』
トミー『映画』
友人『あぁ、、、可哀想に、、、』
トミー『うーむ、納得がいかない、、、』

そして、映画の日。

本気で何も起きなかった。

私は全力で納得し、友人達にそれ見たことかと謎のどや顔をしました。
そして、その後連絡が来なくなってよりスッキリ。

トミー『遊んでみて、不快感あったから連絡もしたくなくなったんだよ。それが私のクオリティ。』

友人『、、、、それ、、、連絡待ちのやつだよ、、、。』


an・anに書いてありがちな、
押して、押して、押しまくって、引く!の、法則など知りもしない私は、自分が嫌われたに違いないと確信したのです。

友人『ち、ちなみに友達として連絡すれば?』
トミー『嫌われてるからやめとく。』
友人『嫌われるようなことしたの?』
トミー『連絡来ないからそうなんじゃね?』
友人『、、、可哀想に、、、。』
トミー『まぁね、、、』
友人『いや、お前じゃねーよw』

そんなこんな、その男子との関係性は切れてしまいました。
友人いわく『切ったのお前じゃん。』とのことでしたが。

それから生粋のフラグクラッシャーとしての人生が始まります。
 
社会人になってからも同じようなことが発生しながらも、バキバキとフラグをへしおっていました。誰と二人で出かけようが、どこに行こうが、

トミー『べつに告白されたわけじゃないから好かれてはいない。私はモテない。』

友人『告白させねぇATフィールドがえげつないんよ。』

白黒思考が爆走。
しかし、なんやかんやありながら彼氏が出来ました。

友人『あえて騒ぐのやめたんだよ。変な意識させるとダメになると思って。周りはトミーが告白されることなんか想定済みだったけどね。彼氏に感謝してほしいくらいだわ。』
トミー『なお、私は告白は想定外だった。』
友人『やっぱりwwww』

私は周りにいくら『フラグ立ってるよ』と、言われても調子にのる勇気が出ないのです。
そもそも自己否定大好きだし。
それが正解で生きてきたし。

全て『そんなわけない』と否定から入り、勘違いだったときの地獄を想定し震え上がります。

自分から好意がある場合、自分の気持ちは確実なので安心なのですが。

そして、旦那に出会ったころのことを聞いてみると

『全力で友達になることを意識した。』

とのことです。
ようは、一気に恋愛感情を見せたら負け戦になると計算し、少しずつ仲良くなろうとしたらしいのです。

え、それPOPEYEにでも書いてあったの?


自己肯定感が低すぎるひねくれ女子の攻略法なぞニーズ皆無な特集じゃないか。

まともに健やかに育ったなら、好かれていることが当然の人生を味わえたのでしょうか。
実際、モテようが、モテてなかろうが、
自分を可愛がることが出来たのでしょうか。
自分に優しくすることが出来たのでしょうか。

いまだに

『そう上手く物事は進まない』
『人から想われることに甘えるな』
『どうせ周りが我慢してくれているだけだ』

身の程をわきまえろ。

そんな気持ちがくすぶっています。
まぁ、恋愛なんかしていませんが。

来世はバチくそモテまくって、それを素直に受け止めるイージーモードな人生にするぞ!

今日もありがとうございました!




















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