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シビウ国際演劇祭→ヨーロッパと芸術について感じたこと。

 シビウ国際演劇祭のボランティア活動に関する記事を読んでくれたnoterさんから、「海外では一部の人々だけでなく、ほとんどの国民が普通に楽しんでいるのでしょうか。一般市民がもっと日常的に演劇に触れて楽しめるようになったら良いのでしょうか?」とのコメントをいただきました。
 私は演劇や芸術の専門家ではないので、一般人として海外に旅行、もしくは滞在した経験を基に、まずは演劇だけでなく芸術という大きなくくりで書いてみたいと思います。

①ルーマニア、シビウ(google検索によると、人口17万人)
 前回の記事にも書いたように、シビウ市民の芸術に対する意識は非常に高いと思います。国立劇場があり、一般的に大学生でも、月に数回は演劇を見に行くという話をホストシスターから聞きました。
 世界三大演劇祭であるシビウ国際演劇祭の期間に、世界中の一流の演劇を観に行ったり、演劇祭にボランティアとして関わったりすることで、市民全体の芸術に対する意識が高いと感じました。
 この記事を書くために、シビウについて調べていたところ、シビウバレエ団が検索ワードとして出てきました。(HPを調べると2021年頃から更新されていないようなので、現在活動しているかは不明)おそらく、日本の同規模の都市と比較して、演劇や芸術に触れるチャンスが多いのではないかと考えます。

②イギリスでは?
 合計1年半ほど住んでいましたが、イギリスでも芸術に触れる機会は多かったです。イギリスでは多くの美術館が無料で入れるため、閉館の際には係の方から"See you tomorrow."と声をかけられます。また、ベビーカーを押した人、小さな子どもを連れてくる人も多く、家族そろって芸術を楽しむ姿が見られました。「美術館に毎日来ることができる日常って素敵だな」「子どもの頃から、この距離で本物の芸術作品を見ることができるのは素晴らしいな」と思いました。(フランスなど他の国でも美術館で家族連れをよく見かけました。)

 イギリスでは、地下鉄の通路や賑やかな通りで、一日に3~5回程度はストリートミュージシャンやパフォーマーの人を見かけました。観光地に行くと、演奏やパフォーマンスをする人が相当数います。8か月ほど住んでいたスコットランドでは、伝統的なタータン柄の服装でバグパイプを演奏している人が多かったです。

 スコットランド滞在当時、息子は生後半年~1歳2か月だったのですが、大学のコンサートホールで開催されたオペラ、教会のクラッシックコンサート、博物館のクラッシックコンサートなどに行くことができました。全て無料で、立ち見の人が出るほどの盛況ぶりでした。
 各都市にあるコンサートホールでは、大人向けだけではなく、赤ちゃんや子ども向けのコンサートや演劇が、毎月のように開催されていました。対象年齢やどういった振る舞いができる子どもが対象なのか、詳しい説明もあり、小さな子どもも芸術に触れながら育っていく環境だと強く感じました。

 もう少し書きたいことがあるのですが、今日はここまでにします。また後日、続きを書きますね。

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