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コーチングのマインドのカラクリとは

こんにちは、SNS累計300アカウント以上支援してきたハピラフ代表の富田です。

本日はコーチングのマインドのカラクリについてお話をしたいと思います。

前回のコーチングとは何かと趣味がなぜ大事なのかをまだみてない方はこちらからご覧くださいませ。

これからコーチングのマインドのカラクリについて話していきますが、重要なワードが

・ゴール設定
・RASとスコトーマ
・コンフォートゾーン
・セルフトーク
・エフィカシー

です。

これらを事例に合わせてお話ししていきます。

コーチングで大事なのはとにもかくにもゴール設定

コーチングの世界で一番大事なのが、ゴール設定です。

ゴール設定は人生のパフォーマンスを最大化するのにとても役立ちます。

ゴール設定には絶対条件があり、それは「現状の外側」であることです。

現状をコーチングではステイタス・クオとも呼びますが、ここでいう現状とは今という時間の状態だけではなく、現状が続けば十分に起こりうると予想させる未来も含みます。

例えば、あなたがある会社の営業マンで毎月目標の120%達成していたとします。

この際にゴール設定として「1年後に、毎月目標の150%を達成する」という設定をしたとします。

現状が続けば十分に起こりうると予想させる未来のため現状だということです。

現状の外側をゴール設定するにはポイントがいくつかあります。

  1. 想像すると怖くなってくるくらい大きなもの

  2. やり方がまったく想像のつかないもの

  3. 周囲の人間が驚いて止めてくるようなもの


人間は「今ここにないもの」を生み出すことができる存在です。

ゴールは見つけるというよりも、自らが創造して設定するものです。

何もない場所に旗を立てるようなイメージです。

そのため、自分自身ではなかなか現状の外にゴールを設定できづらいです。

だからこそコーチの存在が必要なのです。

事例をもとに重要なワードについても解説していきますね。

サッカー選手の本田圭佑さんは「ワールドカップで優勝する」と言っておりました。

これは当時の日本代表の現状の延長では想像がつかず、怖くなってくるくらい大きな目標だったのでどうやってやるんだ?メディアでも散々叩かれていました。

周囲が驚いて止めて来た。

そのためゴール設定の条件はクリアしています。

ゴール設定をすると何が起こるかというと、RASとスコトーマに変化が起こります。

RASとスコトーマ

RASとはReticular Activating System(ラティキュラアクティベーティングシステム)の略で自分の興味・関心のある情報を無意識的にインプットするフィルターのような役割のことを指します。

例えば
・iphoneからAndroidに乗り換えようと考えた途端に、街中でAndroidを触っている人に多く気づく
・好きな人が小栗旬が好きと言った途端に、小栗旬が広告だったり色々なもので目にたくさん入ってくる

などです。

RASは積極的に情報を取りに行くというよりも、積極的に情報を捨てるようなものです。

このRASのおかげで、脳が爆発しないようになってます。

重要でないことが見えないというわけではなく、全て見てはいるけど、自分にとって重要だと思うものだけを認知してしまうのです。

脳の中にゲートがあるようなイメージをしてもらうとわかりやすいかもしれません。

本田圭佑さんがワールドカップで優勝するというゴール設定をしたことで本田圭佑さんのRASはワールドカップで優勝した国はどうやって優勝したのか、どんな練習をすれば優勝ができるのかと優勝できることが重要な情報であり、それがたくさん目に入ってくるようになったはずです。

そしてこのRASとセットで考えるのがスコトーマ(心理的盲点)になります。

RASは自分にとって重要なものだけを見るためのフィルターの役割と伝えました。

ということは重要でないこと=見えていない部分があるということです。

この見えていない部分のことをスコトーマ(心理的盲点)と言います。

今からボールを投げていくので、サッカーボールの数を数えてくださいと伝えて、バスケットボールやラグビーボールなども投げますが対象者はサッカーボールのみしか重要でないのでそれ以外のボールの数や何を投げられたのか実は見えていません。

このようなことをスコトーマ(心理的盲点)と言います。

話を戻しますが、当時日本代表はベスト8をチームとしては目指しており、本田圭佑さんだけがワールドカップで優勝することを掲げていました。

つまり本田圭佑さんからすると重要なことがワールドカップで優勝するためのことであり、他のメンバーからするとベスト8に入ることなのでRASも違ければ、スコトーマも異なります。

この時はどうして優勝するために練習ができないんだと本田圭佑さんは思っていたでしょうし、チームのみんなはベスト8を目指してまずは目の前の1勝することを大事にしていたと思います。

優勝したい本田圭佑さんは優勝候補のチームの勝ち方などを分析していたでしょうし、逆にベスト8にいくためにはグループリーグをではどうやって勝ち進むのかなどを考えていたと思います。

重要なことがそれぞれで違ったのです。

重要性=RASをずらさなければスコトーマはズレないです。

また本田圭佑さんはなぜこのようなゴール設定をすることができたと思いますか?その理由はセルフトークとエフィカシーにあると思っています。

セルフトークとエフィカシー

セルフトーク

セルフトークは字の如く、自己内対話です。

無意識の中で語りかける自分への言葉です。

実は人間は1日に無意識で3-5万回ほど決断をしている=自分とのセルフトークをしていると言われています。

セルフトークはパフォーマンスそのものを決定づける力を持っています。

そのため当時の日本代表は無意識でワールドカップで優勝できないと決断/判断してしまっていたのだと思います。

これはあなたはコーヒーと紅茶どっちが好き?に答えるのと近いです。

無意識で私はコーヒー、私は紅茶などと答えると思いますが、その背景には何かしら人それぞれ理由があるはずです。

親が大の紅茶好きだったや上司がコーヒーをよく飲んで一緒に飲んでいたら好きになったなどなど。

本田圭佑さんはセルフトークで子供の頃から世界一のサッカー選手になると言い続けて来たため、このようなゴール設定ができたんだと私は思っています。

いわゆる本田圭佑さんの無意識はワールドカップベスト8よりも優勝を常に選んできているからこそです。

またその上でゴール設定と欠かせない大事なことがエフィカシーです。

エフィカシー

エフィカシーとは現状の外側のゴールを達成する能力が自分に備わっていると自己評価できる力です。

「根拠はないけど、私なら絶対にゴールを達成できるよね」という自己効力感のことです。

ここにおいても本田圭佑さんはワールドカップ優勝するということについて非常に自信満々に素敵な表情でメディアで答えていたのを思い出します。

逆にネガティブセルフトークとして逆だったらどうでしょうか?俺にはこれはできない。

日本代表がワールドカップで優勝なんてできないよ。

実はこのセルフトークこそが自分自身のセルフイメージを形成してしまうのです。

そもそもネガティブセルフトークしている人がエフィカシー高くいるということは難しいですよね。

そのためセルフトークを変える必要があるのです。

その上でエフィカシーが高い人には特徴もあります。

ポジティブで責任感が強く、困難な事柄に対して成功体験を積んでいる人です。

ただしこれらがなくてもエフィカシーを出すことができます。

その理由としてエフィカシーは環境要因にも左右されるからです。

例えば、リクルートです。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というくらいそもそも現状の外が大事と言っているような社風なのでポジティブで責任感が強い人が多く組織に存在します。

そんな組織に自分がいると周りがどんどん達成しているのを見ていると自分にも出来そうとエフィカシーが高まってきます。

先ほどの話に戻すと本田圭佑さんがワールドカップ優勝とずっと言い続けたことにより、チーム全体もこんだけ言っていてかつこれだけの熱量見せられていたら自分たちにも出来そうとチーム全体の目標もワールドカップ優勝に変わっていきました。

これによりチーム全体のRASが優勝することを重要だと感じてそれ以外のことがスコトーマに置き換わったのです。

このようにグループにおける人たちが共通の目標を達成するために自分たちの能力に自信を持ち、行動することができる自己効力感をコレクティブエフィカシーと言ったりします。

ただし、もちろんすぐにチーム全員がワールドカップ優勝に動いたかというとそうではありませんでした。

コンフォートゾーン

ここにはコンフォートゾーン/ホメオスタシス(恒常性)という概念があるからです。

コンフォートゾーンとは「安心できる居心地の良い領域」に戻ろうとする力無意識にとって居心地の良い場所です。

元々ベスト8を目指してやっていてなんとかそれなら達成できそうだと思って練習していた矢先に優勝だと言われてもそんなの無理だと思ってしまいます。

それにより、達成できそうな居心地の良い場所=ベスト8を目標としていた自分たちに戻ろうとするのです。

コンフォートゾーン(ホメオスタシス)には特徴があり、

・2つ同時にとることができない
・臨場感が高い方に引っ張られる

です。

わかりやすく恒温動物である人間は36度と37度と体温を2つ同時に取れないのと同じです。

また成功体験などがスコトーマになり、そこに現状維持してしまうということもあります。

日本代表はその前の大会などでベスト16でベスト8にあと一歩でというような成功体験があるためそちらにいた方がより臨場感が高いため、現状は臨場感が高い方に引っ張られてしまいます。

そのため大事なことがゴール側でセルフトークをすることです。

私が印象的だったのは大会前の記者会見では本田圭佑さん以外のメンバーもワールドカップの目標は優勝ですと言っていたことです。

このようにセルフトークが変わることでコンフォートゾーンがゴール(W杯優勝)に移動するのです。


実際にゴール設定はどのような手順で行うのか


ここまで事例をもとにゴール設定に関して話してきました。

なんとなくマインドのカラクリについて理解していただいたかなと思います。

ここから実際にゴール設定をして頂こうと思います。

ゴール設定には他にもいくつかポイントがあり、

  1. 真のwant to(究極の本音)に基づいていること

  2. バランスホイールでオールライフにゴールを設定する

ということです。

want toとは心の底からやりたい究極の本音のことで先ほどの本田圭佑さんのWカップで優勝するというゴールは究極の本音から出ていることだと思います。

逆によく陥りがちなのが、have to(しなければならない)などの強制力でゴール設定してしまうことです。

営業マンの方で、「年間売上の2倍でギネス記録をとる」というゴール設定をしたとしますが、それは実際に自分が本音でやりたいことというより会社としての思いも入っていて「誰かに言われたから」「外部の強制力が働いているから」というものは全て「have to」になります。

コーチングは主体性を発揮する事が重要なため、誰になんと言われようとも心の底からやりたいと思うことであれば突き進むことができるので自分に嘘をつかずに究極の本音からゴール設定をする事が大切です。

Have toにまみれているとWant toが見えにくく、隠れてしまっている状態になってしまうためまずはHave toを手放すことをおすすめします。

おすすめの方法としては朝起きてから眠るまでの行動を1つずつ全てリストアップします。

その中でこれ自分にとってHave toかな?Want toかな?と判断をしてHave toなことは手放していきます。

Have toを手放す際にはまず決断をしてプロセスは後ということです。

理由としては決断をすることでビリーフシステム(内部モデル)が更新をされて、結果的に行動変容が起こるという認知科学のメカニズムがあるからです。

捨てることを先に決めるとではどう捨てようかと認知にも変化がおこっていきます。

また決断することにもコツがあり、儀式やイニシエーションをセットにするというやり方です。

例えば手帳やGoogleカレンダーにいつまでに辞めるか書き込むなどです。

それをやっている中で真のWant toが見つかることも大いにあり、特徴があります。

  1. 得意なこと

  2. 夢中になれること

  3. 繰り返していること

これ気づいたら繰り返してるな、時間忘れて夢中になっているな?ということがあればWant toの可能性大です。

2つ目ですが、コーチングで設定するゴールは仕事のゴールだけではなくてバランスホイールに基づきオールライフに設定します。

バランスホイールは8つの領域があります。

それぞれでゴールを設定します。

そんなに多くゴール設定して大丈夫なのか?頭がいっぱいいっぱいにならないのかという質問もよくありますが、大丈夫です。

先ほど説明したRASが無意識でフィルターになってくれていますし、無意識は量が多ければ多いほど整合性を取ろうします。

それではバランスホイールの8つについて説明します。

  1. 趣味

  2. 仕事

  3. 人間関係

  4. 家族

  5. 社会貢献

  6. 知性

  7. 健康・美容

  8. ファイナンス

です。

基本的にコーチングは主体性が大事なので、仕事はやらされていることが多かったりもするためおすすめは趣味からゴールを決めてみる事です。

趣味

趣味はやりたくて世の中の役に立たないことなので、誰にも何も言われずに自分の欲求に従えばいいので設定しやすく本当のwant toが見つかりやすいです。

趣味のゴールは3つほどの分類があり、プロ化・プロへの委任・呪いがあります。

プロ化は今やっている好きなことをプロになってしまうまでやり切るということです。

麻雀が好きな人がプロになる。

走るのが好きな人がランニングコーチをつけてプロに委任してみる。

歌を歌うボーカルになる人は才能がある人しかできないと思い込んでいてみたいなやらなかったこと=呪いを剥がすという方法です。

ゴールとしては先に期日を切ってしまって飛ぶということが大事です。周りに宣言して退路を断つのもいいです。

3ヶ月後までに麻雀プロになるなどです。

仕事

次に仕事ですが、よく間違えてしまうのですが「仕事とはお金儲けの手段ではない」です。仕事は「自分の機能を社会に提供する」ことです。

じゃあ生きていくためのお金はどうするの?と思いますが、それはファイナンスでゴール設定します。ファイナンスは他のゴールを全部設定してそれによって必要な資金調達をすることなので最後に設定します。

仕事のゴールを探すのは「好きなこと」の中から探すことです。

今やっていること生きていることの中から探します。ただしなかなかすぐに出てこないという事が多いでしょう。

そのため、まずは趣味から設定することをおすすめしています。

「趣味」と「職業」は、どちらも「好きなこと」という点でとても似ています。

人間関係

次に人間関係ですがこちらは2つほど設定します。

友人としてどんな人と友人になりたいか、そのために自分はどんな自分であればその方と友人になれるのか。

仕事のパートナーとしてどんな人と仕事のパートナーになりたいか、そのために自分はどんな自分であればその方と友人になれるのか。

私は本田圭佑さんを友人にしたいと思っていますが、では本田圭佑さんなら誰を友人にするのかをゴール設定にするというイメージです。

家族

次に家族です。パートナー、子供、親に対して自分はどのような存在であり続けたいかという視点で考えます。注意点としては相手に求めるのではなく、自分がどうありたいかのあり方を考えることです。

社会貢献

次に社会貢献ですが、自分のコミュニティの外へ無償貢献です。

例えば私は保護犬を飼っているのですが、保護犬/保護猫を救いたいという想いが強くなり、継続的な寄付活動を続けています。見返りなどは当然求めていません。

知性

次に、知性です。言うなれば生涯教育です。

勉強とは似て非なるものです。

物事を理解する上で土台となる知識が大事です。

最新の知識や知識の偏りによって物事を理解することは極めて危険です。

全部を知ろうとすると難しいのでまずは1つの分野に絞ってそこに対しての情報を掴み切るのもおすすめです。

健康・美容

次に健康・美容です。

今までに話したゴールを達成するためにはどのような身体・心であるべきか。

また自分自身健康・美容分野で気になることを書き出してみてそこから設定するのもおすすめです。

私の過去でいくと歯並びが悪くそれを治したいという想いがあり、矯正をして解決しました。

ファイナンス

最後にファイナンスです。

先ほども話した通りで全てのゴールを実現するためにどれくらいのお金が必要なのかを計算して資金調達額を決めることです。

ある人は年収1,000万かもしれないですし、ある人は3,000万かもしれません。

上記のゴールを設定するのは一人ではなかなかできません。

鏡のように自分をみるのは極めて難しいからです。

途中で挫折してしまうこともあるかもしれません。

そのゴール設定の伴走のサポートをし、クライアントのことを一番信じてあげて、エフィカシーをあげるのがコーチの役割です。

気になる方はセッションなど行っておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。

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