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次に人が溢れる時は、どうか温度もご一緒に。

ついに非常事態宣言が解除されますね。
ずっと我慢してた外出ができるようになることももちろん嬉しい。この解除が、経営が厳しくなっていた飲食店やサービス関係の方々にとって少しでも安堵できるような光になるなら、もっと嬉しい。
髪切りに行くのを3か月我慢してたので、すぐにでも予約するつもりです。

でも、やっぱり不安は残る。
当たり前の話だけど、宣言が解除されたからって、ウイルスが消えるわけじゃない。感染リスクは依然ある。何なら、これから一生付き合っていかないといけないかも知れない。
私の場合は県境に住んでることもあって、どうしても都道府県をまたいだ移動が多くなります。解除されたからって、すぐにわーい遊ぶぞー皆に会うぞー!って、していいのかな。
先に宣言解除された都市で沢山の人が行き交う映像を見て、え、そんなに一気に外出ちゃって大丈夫なの!?と正直戸惑いました。でも、「今までずっと我慢してきたし」「もう罪悪感無く出かけられる!」って気持ちはよくわかる。

医療従事者の方々はじめエッセンシャルワーカーさんへの感謝を、一時的なもので終わらせたくはないです。むしろ医療関係の方々は、宣言解除で人の移動が活発になったら、もっと忙しくなるかもしれない。
私たちが協力できることって、やっぱりかからない・移さないを徹底させることくらいじゃないかな。だったら、もうしばらくは用事以外なるべく家にいた方がいいのかな。
でも、じゃあいつならいい?いつなら人に会える?いつなら好きなカフェでのんびりコーヒーを飲める?その判断は、すごくすごく難しくて。いつまでも引きこもってはいられないから。
緊張感を持ち続けるのも肩がこるし、かといって気のゆるみも怖い。
どうするのが正解かなあと、解除前夜の今も考えあぐねています。

私たちは、自然の前では本当に無力。起きることを正確には予測できない。防ぎ方も分からない。でもこのウイルスだけは「動かない」っていう具体的な対処ができる。もちろん根本解決にはなってないしまだ治療薬もないけど、唯一人が立ち向かって抑え込むことのできる災害だと思います。(人為的に作られたものとか、色んな説があるけど、今いまは対処の仕方を考えるのが賢明かと)
でも人間、経済活動も必要。それも誰かを支える方法だから。
だから、自分の大事な自分自身や周りの人を守る行動を、迷いながら考えながら続けていきたいなと思います。

きっとすぐに、街は以前の活気を取り戻すでしょう。
再会を喜んだり、美味しいものやきれいな景色を楽しんだりして、沢山の人の往来があって、これまでの暗くて悲しい気持ちを吹き飛ばすようなエネルギーが満ちるはず。
その時は、人の批判とか「自分はかからないから大丈夫」とかではなくて。すれ違う人やがんばるお店へ、思いやりがある距離のとり方や感謝も一緒に運んでいけるような世の中にできたらいいな。
「新しい生活様式」って言われてもなかなかピンとこないけど、皆で一緒に、そういうぬくもりの温度で、新しい外の世界に出ていけたら。

そんなことを思いながら。

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