前回、英検4級の英文を作ってもらうのに苦労した話を書きましたが、もう少し工夫してそれなりにうまくいく方法を見つけました。
ChatGPTが想定する英検の級に対応する英語力のレベルが高すぎるようなので、英検の級で指定するのではなく、そこで使われる語彙や文法に対応する「学年」で指定することにしました。
また、英語で指示をする方が的確な返事が返ってきやすいように思ったので、プロンプトを英語で書き直しました。
英語レベルをAからFで設定する
次のようなプロンプトで、英語のレベルをAからFの6段階で設定しました。
このように指定して、いろいろ試してみた範囲では、次のような対応関係があると思いました。
A - 英検4級
B - 英検3級
C - 英検準2級
D - 英検2級
E - 英検準1級
F - 英検1級
英単語のレベルを聞く
次のように尋ねると、英単語のレベルを答えてくれます。
日本語で聞くと、日本語で答えてくれるようです。
次のように質問すると、まとめて表にして答えてくれます。
レベルを指定して英文を作成する
さらに、使用する英単語のレベルを限定して、長文読解の練習用の英文を作成することもできます。
次のような文章が作成されました。
もっと長い英文が欲しければ、次のように聞くことができます。
単語数とレベルは自由に設定できます。essayの代わりに別の文章のタイプを指定したり、ジャンルを詳しく指定することもできます。試していませんが、日本語で尋ねても大丈夫だと思います。
単語テストを作成する
単語テストを作ってもらうこともできます。
実行すると、このような内容の単語テストになりました。
ただ、試した感じでは、少し難しめの単語が含まれることもあるようですので、難しすぎると感じたらレベルを1つ下げるとよいかもしれません。
また、正解の記号の分布がランダムにならずに偏ってしまう傾向があるようで、プロンプトを工夫しても直らなかったので、手作業で並び替える必要があるかもしれません。ここは、今後の改善に期待されます。
形式を指定してテストを作成する
単語テストなどを作る時に、例を挙げることで形式を指定することもできます。プロンプトに含める例は、英検の過去問などから取るとよいと思います。