天を目指して

何かが始まりそうな予感。
まだ建設し始めの 施工地に骨組みと足場だけが立っている そんな状態。
それは 日を追う毎に 徐々に 姿をあらわにしていく。
それが 都心にそびえ立つ 高層ビルなのか 笑顔溢れる家族の一軒家なのかは 分からない。
1つだけ 分かっていることは 新しいストーリーが そこから紡がれ始めることだけ。
そして そこに誰かが 開店祝いや 家族の門出を見届けにくるのだろう。
眩しく光る 出来立ての礎に 想いを馳せる。
時には 涙を流し 時には 満面の笑み を交えながら。
始まりは終わりと 表裏一体だ。
光があれば 陰が存在するように。
進もうとする その意志が 私は とても好きだ。
一歩進んで 二歩下がる。
そんな歌もあった気がする。
誰もが 見えない天を目指して もがき苦しんでいるに違いない。
それは 自分の外見なのか 内面なのか。
いずれにせよ 両方が伴わなければ 誰かから 愛されるような事態は起きえない。
天秤を釣り合わせるように 自分と他人の分銅を 上手い具合に調整していけたらと思う。
結果的に それが お互いが笑顔になれる Win-Winの関係を描いていくことに 繋がっていくはずだから。
隣にいる誰かを 笑顔にしたいなら 自分が笑顔でいなければ 望んだ一枚絵には ならない。
それだけは 確かなこと。
明日も 純粋な微笑みでいられるように。
そう願いながら 瞳をつぶる。

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