見出し画像

勝手に、hey社の求人原稿を改善してみた

はじめまして。当社が展開するRPO事業「CasterRecruiting」の一環として、私は採用課題を持つ様々なクライアントの原稿運用・改善に取り組んでいます。『自然応募に繋がる、魅力的で伝わりやすい』原稿づくりを通した応募数の増加がミッションです。


様々な採用方法がある中、採用活動の効果を高める手段として、私は自社による情報発信がマストだと考えるのです。企業の良いことも、できれば直面している課題も伝えていく。「情報の透明性」を通して、いかに共感を得ていくか。それが、採用競争で勝ち抜くポイントとにらんでいます。


さて、前置きが長くなりました。先週より始まりました「勝手に○○な会社の求人原稿を改善してみた」シリーズ。前回のBANK社に続きまして、今回はhey社の原稿をチェックしていきます!

『「楽しみ」によって駆動される経済の発展を支援する』を理念に、事業者向けの決済サービス「Coiney」を提供するコイニー株式会社と、最短2分でおしゃれなネットショップを開設できる「STORES.jp」を提供するストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社が経営統合して2018年2月1日に誕生したばかりの同社。

ふたつのチームが合流して、どんなサービスで新たな価値を創造していくのか。今、注目の企業です!


さっそく、原稿をチェック!

今回は、サーバーサイドエンジニアの求人をのぞいて見ます!2018年6月4日に公開したこの原稿は、2018年7月27日AMの時点で829PV。これまで、10人の方がエントリーしています。

□■カバー画像には「顔」が分かる写真を……!
こちらは、エントランスでしょうか。スタイリッシュで素敵な写真です。でも、ひとつ気になることが……。トップコピーとの相乗効果で求人原稿の『顔』となるカバー画像。ユーザーにとってファーストビューとなるトップ画像は、企業と原稿の第一印象を決定づけます。


みなさんは、初めてお会いする方の第一印象はどこで決めますか?きっと多くの方は、まず相手の「顔」を見ると思います。なので、共に働くメンバーの表情が分かるものを用意するとベストでしょう……!

※先日、Wantedly内で掲載される画像のルールが変更になりました。wantedlyを運用されている方は、要チェックです。

募集要項カバー画像に関する新機能追加とガイドライン変更のお知らせ


□■掲載メンバーは、なるべく多くの方を。

転職を考えている方にとって、一緒に働くメンバーはやはり気になるもの。現在は3人しか掲載されていないようですが、やはりもっと多くの方々を掲載したいところ。会社の本気度が伝わりますし、特にスタートアップは働くメンバー間の距離が近くなるので、相互理解を深めるためにも気を付けたいポイントです!


「なに~」は『優位性』をアピール!

【改善したいポイント】
■写真のキャプションが長め
■本文内でプロダクトを伝えたい


「なにをやっているのか」は、ビジネスモデルや自社プロダクト・サービスについて、事業優位性や数字を用いて伝えることで自社に興味を持っていただく場です。他のプロダクト・サービスと比較して何が違うのか、何が強みなのか。まずはしっかりと自社のアピールを行なうことがポイントです!


hey社には「Coiney」「STORES.jp」と、インパクトあるサービスの開発実績があります。せっかく世に広く知られているプロダクトですから、しっかりと本文内でアピールしたいところですね。


「なぜ~」は『心』に訴えかける!

「なぜやっているのか」は、事業を始めた経緯や解決したい社会課題など、自社の存在意義をアピールすることで、見ている方の『心』に訴えかけ共感へと繋げていく大切な場所。

2つのチームが集まって誕生したhey社なら、経営統合までのストーリーや実現したい想いがきっとたくさんあるはず……。











……なんて思っていたら、なぜか無い!(笑)

Wantedlyは共感で人が動く、そう私は思います。なので、この部分が無いのはとっっっても勿体ないです。

そこで【改善案】として、Web情報をもとに例文を作成してみました。

◆個別では実現できない『インパクト』を実現するために
heyを設立したのは、フリークアウトの佐藤・コイニーの佐俣・STORE.jpの塚原・バンク/CASHの光本の4名。

急速に成長した「コイニー」と「STORES.jp」は、この3年で流通額(決済額)を1000%伸ばしてきました。その事業ノウハウを活かした「オンラインとオフラインの境界を無くす販売プラットフォーム」の提供や、「シンプルで簡単な新しい決済手段」の展開など、台頭する『個人』や『ミニマムなチーム』からのニーズに合わせた事業など、数々の構想を私たちは具体化していきます。

金融とコマースは「超」のつく巨大市場です。変化の波はまだ起きたばかりで、スタートアップが個別に動こうとも巨大プレイヤーに勝つことは難しいと言えます。それでも、私たちはこの巨大市場に大きなインパクトを残したい。そこで、志のあるスタートアップがチームとして手を組み、「hey」という新たな形でスタートしたのです。

……いかがでしょうか。上記はあくまでも例ですが、「なぜ~」の部分をしっかりと記載することで、hey社が持つ大切な思いをアピールできるはずです。


「どうやって~」は、親近感につながる具体性を!

「Just for fun」、素敵な言葉です!互いの個性を尊重し、新たな文化の創造を楽しむ。hey社が目指しているマインドや大切にしている姿勢はしっかりと伝わってきました。なので、ここに具体性が加わると、より強い共感が得られると思います。


どんな経歴やスキルを持つメンバーがいるか、どんなチーム構成をしているか(または目指しているのか)、社内はどんな雰囲気&カルチャーを持っているのか……オフィス環境やアピールできそうな社内制度でもいいでしょう。具体性のある情報を発信することで『ここで働いていく』というイメージがより深まります!


「こんなこと~」で大切なポイント。

「こんなことやります」は、主に仕事内容について記載する部分です。ここでは、想定されるターゲットにとって、どんな「ベネフィット」をもたらすかをPRする必要があります。


これまで「なに」「なぜ」「どうやって」の各欄で伝えてきた、自社の良い点(=メリット)を通して、転職を考えている方にどんな『良いこと』がもたらされるか……と、いうことです。ここでは、ターゲットに訴求できる最大のポイントをできる限り絞って伝えることを意識すると伝わりやすくなります。

≪ベネフィットに繋がりやすい情報≫
■この会社で行なう仕事の醍醐味
■どんな環境・チームで仕事を進めているか(★特に、エンジニア求人は必要不可欠です)
■得られる経験やスキル
■今後のキャリア形成

【改善したいポイント】
■検索で表示される冒頭部分でのアピール
■開発環境や開発スタイルの説明
■クロージング部分のテキスト挿入


求人を検索する際の画面にて表示される、冒頭3行の部分でしっかりとハートをキャッチすることが大切です!

「力のあるサービスを創り上げてきたメンバーが、新たな開発を進めていく!」……そんなイメージを持っていたので、少しあっさりしている印象を受けました。そこで……

私たちは決済やオンラインストアなどのツールや場を提供し、年間800億円以上の商いを支援してきました。heyエンジニアのミッションとして「楽しみ」を生み出す創造的なお客様をサポートする開発にトライしませんか。

と、上記のように「hey社エンジニアならではのミッション」と「魅力あるサービスをリリースしてきた実績」を伝えることで、hey社ならではの優位性をアピールできますよね。


また、エンジニアの求人では、どんな開発スタイルや方針を立てている(あるいはこれから立てていく)のかは気になるポイントだと思います。「どんな立場で、どう携わって仕事を進めていけるか」を伝えられたら、働くイメージがしやすくなると思います。


□■忘れがちなクロージング部分
最後の一言が、エントリーボタンをクリックするひと押しになります。新たに採用する方に期待していることや、「気軽に遊びに来てほしい」などの呼びかけ、「オンライン面談もOK」……など、エントリーをいただくための心理的なハードルを下げる「言葉」があると、応募喚起につながります。


最後に原稿とは直接関係ないですが、1つ細かいテクニックを。

同社では「Hello hey」という、カジュアルに社内メンバーと会えるイベントを、毎週木曜20時から開催しています。そこで、イベントの募集もWantedly内に掲載し、ブックマークを多く集めることもやっていただいたほうがいいかと思います。

こういったカジュアルに会えるイベントの募集はブックマークが集まりやすいですし、ブックマークしている方にスカウトを送るなど、先々の運用にも繋がるのでオススメです。


いかがでしたでしょうか?

溢れかえる情報のなかでは、いかに誠実で思いのある情報を届けるかがポイントです。もし、原稿づくりに取り組んでいて困った時には、そのポイントに立ち返ってみてくださいね。











キャスターでは、求人原稿はもちろん、自社にはどんな採用活動がマッチしているのかを相談できる「30分無料で採用相談会」をオンライン限定で行なっています。ご興味を持たれた方は、お気軽にご相談くださいね!


【採用相談会のお申し込みはこちら⇒】 https://form.run/@casterrecruiting


このブログでは、これからも日ごろの原稿作成で得た知見をご紹介していきます。次回の「勝手に○○な会社の求人原稿を改善してみた」も、どうぞお楽しみに……!


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


#採用 #人事 #Wantedly #キャスター #求人原稿 #採用戦略

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?