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わたしの夢に「斬る'em ALL」という名前を付けた。

ある日、わたしの夢に「斬る'em ALL」という名前を付けた。

死に損ない、所詮生きる屍、「皆殺し」の名は弱い自分に宛てて、だ。

最初に「一緒にその夢を叶えたい」と言ってくれたのはKJだった。

あっという間に、わたしだけの夢では無くなった。

なんの繋がりもない場所でライブをして、両手で数えるほどしかお客さんがいないイベントを何度もやった。

次第に、ファンと呼べる存在ができた。

そのファンから、スタッフになり、

気付いたらチームになった。

その夢は次第にわたしのものだけではなくなっていった。

わたしの夢は、

ある時は、かけがえのない誰かの居場所になったり、

またある時は、誰かが今日を頑張るための希望にもなった。

みんなの夢「斬る'em ALL」のために

遠いところから名古屋に住んだメンバーもいた。

何人もの人生を、少しだけズラしてしまっていた。




ある時、チーム内のあるメンバーが言った。

「斬る'em ALLは周りに批判されているから、辞めます。」

またある時、違うメンバーが言った。

「自分の思うようにできないから、辞めます。」

そしてまた、

「今の斬る'em ALLはつまらない」

「斬る'em ALLは悪い方に変わった」

「斬る'em ALLは」

「斬る'em ALLは」




「つづきともみが嫌いなので辞めます」






自分が悪いのだろう。

どこが悪かったのか徹底的に調べても、

それをひたすら直してみても、

どうしても離れていく。

斬る'em ALLはわたしの夢だ。

わたしの命だ。

もともと、わたしのものなのに。








ふと目を開けるとそこには、斬る'em ALLのメンバーがいた。

それは去って行った人ではなく

今目の前にいる人間だった。

遠くばかり見すぎて、近くの大切なものに気付かなかったのだ。

自分がステージに立てているのは紛れもなく、

今目の前にいてくれるメンバーのおかげだ。




そして、斬る'em ALLが、つづきともみが嫌いだと言っていた彼らが、人生を少しズラして作っていった、



かけがえのないわたしの居場所になっていた。










愛した人に嫌いだと言われたことはありますか?


わたしはあります、何度も。


そして、今でも。






だけど、愛した数だけ、またひとつ大切なものが増える。



宝箱。

わたしの夢は、斬る'em ALLという宝箱を、いっぱいにすること。






去っていった全ての仲間にありがとうを。



そしていま、横にいてくれるメンバーに、感謝を込めて。





2021年3月20日、7年目のスタートです。












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