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競技と演技

いろいろと物議をかもしている冬季オリンピックの審判問題。
いろんな問題があるのだと思いますが、

  • 選手による結果が「時間」「距離」「点数」として直接評価される。

  • 審判によって「点数」として評価される。

というそれぞれの競技の特性の違いがあるような気がします。前者は「競技」、後者は「演技」と表現したらわかりやすいように思います。

「演技」に相当する競技

後者は、あらかじめ公表されたルールに基づいてはいるものの、審判の主観的な判断を交えて「点数」として評価されます。今回のオリンピックで、日本に 2つ目の金メダルとなった平野歩夢選手の 2本目の点数については、結果的には水に流された感じになっている観があるけれど、問題視されている。

この辺りは、既に引退した亡国の女子フィギュアスケーターの点数がなぜか高くなる件と同様に、選手の演技とは別の、何かしらの力が感じられる…

「競技」でも不可解な判定

今回のオリンピックでは、競技の方でも不可解な判定が行われているみたいで、いろいろと話題になっている。
4年に 1度開催される大きな世界規模の大会なだけに、審判を担当しているのもその道の第一人者なはずなのに、こんな事態になるのは不思議な話です。

ジャンプ混合団体の判定については、競技後に行われた判定なのでどのように検査が行われたのかはわかりませんが、その他のスノーボードやショートトラックの判定は競技中に起こったことなので、多くのカメラで多方向から撮影されており、後から検証されるというのに…

少年野球では…

うちの息子たちは、小学校の頃から野球に取り組んでいます。野球も審判の判定で競技が進んでいきます。その判定で審判の判断が大きく影響してくるのは、「ストライク」と「ボール」の判定です。

細かな説明は省きますが、定義上は「ストライク」と判定されるのは、ストライクゾーンを水平方向にはわずかでも通過すればよいが、垂直方向には通過しなければならない、となっています。
例えば、対角的なコースや変化球など、下図の ① や ② のように水平方向についてはかすめるようにストライクゾーンを通過してもよいのですが、垂直方向については、ずっとストライクゾーンを通過しなければならないので ③ ~ ⑥ のうちでストライクと判定されるのは ④ と ⑤ になります。
③ はキャッチャーが捕球した位置であればストライクと判定される ④ と変わらないかもしれませんがボール、⑤ はキャッチャーが捕球する前にワンバウンドしているかもしれませんがストライクです。

ストライクの判定(概略)

少年野球では、ピッチャーの球速が低いこともあって、投球は山なりになりますし、バッターの身長も低いのでストライクゾーンの垂直方向の範囲は狭くなります。そんな状況で、厳密に判定するとボールばかりになってしまいます。
そのため、実際の少年野球の判定は球審の判断によって、打てる球/打てない球といった解釈も加えて判定されているように思います。

そんな判定が行われることを、選手(子供達)や保護者も理解しているので、その判定についてあまり問題視されることはなかったように思います。

結局のところ…

どんな競技であれ、選手だけで競技を行うことはできませんから、競技を見守る審判は必要になります。
しかし、審判の判断が介在・関与する部分については、その基準が明確化され、選手が理解・納得できるものじゃないと、選手が救われないと思います。
長い期間をかけて、大会に向けて取り組んできたのに。

今回の騒動によって、何かしらの改善が行われますように…


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