見出し画像

ワイヤレスで外部モニターを接続

祖母や義母が使わなくなったテレビを引き取ってきたことで、26型と32型の 2台のテレビ(液晶テレビ)が部屋の隅で通電もされずに佇んでいる…
それなりの大きさがあるものの、フルハイビジョンではないテレビの使い道をどうしようかと悩んだ結果、自宅用のセカンドディスプレイにしてはどうか?と考えて、試してみました。

どうせなら、ワイヤレス接続でしょ?

Windows 11 になって、ディスプレイごとに拡大/縮小が設定できるようになったので、Lenovo Yoga 770 のような高解像度なディスプレイ(2880x1800)を備えたノートパソコンのセカンドディスプレイに接続しても、そんなに違和感のない感じにできます。

Windows 11 の「システム > ディスプレイ」

Lenovo Yoga 770 にはフルサイズの HDMI 端子も備えられてはいますが、記事タイトルにもあるように、「どうせならワイヤレス接続にした方がいいよね?」と考えて、購入したものの使っていなかった MiraScreen G2 を引っ張り出してみました。

MiraScreen G2

購入したものの使っていなかった MiraScreen G2

過去の記録を確認してみると、Wish で 2017年 12月に購入したもののようですが、動作確認はしたものの実際には使っていなかったものです。 ※既に同じものは販売されていません。

箱の中は、写真のような感じです。テレビの HDMI 端子に接続することでワイヤレスディスプレイとして利用できるようになるものです。別途、USB-A での電源供給が必要となっていますが、Wi-Fi を利用した無線接続が可能になります。

MiraScreen G2 の構成

MiraScreen って?

MiraScreen については、以下 URL でも説明されていますが、Google の Chromecast を模したもののようです。

同様の製品を Amazon で検索すると、Chromecast はもちろん、MiraScreen も現在では候補としては表示されません。
わたしが持っている MiraScreen G2 も、2017年に発売されたもので、当時は iOS 系の端末から接続する場合と、Android・Windows 系から接続する場合で、モードを切り替えなければならないなど、いろいろと面倒な部分があったのですが、現在販売されているものはモード切替が必要なくなっているようです。

実用的か?

結論としては、MiraScreen G2 を用いて、テレビを Windows パソコンのセカンドディスプレイとして利用するのは現実的ではありませんでした。
その理由は、

  • ワイヤレスディスプレイ側の表示遅延が大きく、コマ落ちも発生する。

  • 本体がとても発熱しているからか、動作が不安定な場合がある。

というところです。

この検証にあたって、

  • 本体のファームウェアをアップデートしたりもしましたが、アップデートの途中でもフリーズしたような状態になることが何度もありました。

  • テレビの背面にあるコネクタに接続され、基本的には通電したままの状態で運用されるのだと想定します。

  • 本体には、モード切替用のボタンが 1つあるだけで、電源ボタンもありません。

  • 通電した状態のままでいると、本体はけっこうな高温になります。温度をはかったわけではありませんが、触っていたくはないくらいの温度です。

本体にあるボタンを押しても状況は変化しないので、電源ケーブルを抜いて強制的にリセットしたり、電源 OFF の状態で放置して冷却(自然空冷)するなどして対応しました。

こういった動作が不安定な部分よりも、はじめの表示遅延の方が影響が大きいと思っています。
方式としては、以下 URL で説明されている「マイクロソフト ワイヤレス ディスプレイ アダプター」を用いた方法と同じで、この方法で職場でもワイヤレス接続しているのですが、こんな表示遅延を感じたことはありませんでした。

そのため、この表示遅延は MiraScreen G2 に起因する問題なのだろうと思っています。

iPhone の画面を共有したときにはこのような表示遅延は感じられなかったので、Windows 系の画面を転送する Miracast に関する処理に不備があるのでしょう。即時対応を要する格闘ゲームには影響が出るような数フレームの遅延、という感じではなく、マウスカーソルがスムーズに表示されない、といったレベルです。ちょっと実用に耐えません。😖

念のために、週明けにでも職場の「マイクロソフト ワイヤレス ディスプレイ アダプター」を借りてきて、わが家の Wi-Fi 環境に起因する問題でないことを確認しておこうとは思いますが… 古い機器なのは事実ですが、ここまで使えないとは、残念です。

本格的に使うなら?

発掘した MiraScreen G2 では遅延やコマ落ちは発生しているものの、やはり自宅でもセカンドディスプレイがあると便利だなと感じました。本格的に使うのであれば、

  • 確実な有線接続
    → HDMI ケーブルで接続

  • 実用的なワイヤレス接続
    → 現行のワイヤレスディスプレイアダプターを使用

のどちらかを使えばいいのかな、と感じています。↑ の記事は、2021年 1月に公開されたもので、MiraScreen G2 のリリースからは数年経過された後のものです。きっと、Miracast については 2017年以降に成熟していったのでしょう…

Amazon の Fire TV Stick でも Miracast に対応しているようなので、プライム会員向けのセールで安価になっているタイミングでの購入を検討してみようかと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?