#07 パスワードの初期化を一括して行う!
各地で GIGAスクール構想が本格的に導入され、「Google Workspace for Education」が本格的に利用しはじめているかと思います。
とは言え、アカウントそのものは昨年度中の休校対応などで作成されていて、しばらくブランクがあったことでパスワードを忘れてしまった、というケースもあるんじゃないかと思います。
はじめに
通常の手法としては、
管理コンソールを使って、CSV ファイルでパスワードを上書きする
→ パスワード以外の情報を更新しないようにしたい場合には、それらの情報を CSV ファイルに埋め込まなければならない。管理コンソールで、一人ずつ「パスワードを再設定」
→ 一人ずつの操作になるので、複数人の再設定はとても面倒。
のどちらかで行うのではないか、と思います。組織に理解があれば、便利なアカウントを管理するためのシステム・ソフトウェアが導入されていて、もっとスムーズな対応が行るのかもしれませんが…
導入方法
今回作成したスプレッドシートを使えば、アカウント(メールアドレス)と再設定するパスワードの一覧を用意すれば、簡単にパスワードを再設定できます。
手順としては、前準備としてパスワードの再設定を行えるアカウントでログインした状態で、以下の URL からスプレッドシートをコピーしてください。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/108Xz8SInFDx5kZdl3AWU2O7prwoID4AoSEDOvoYEqdQ/copy
操作手順
以降の手順は、スプレッドシートの中でも説明していますが、以下のような簡単な手順です。
列 A にパスワードを初期化したいアカウントの ID を入力。
ID はメールが送信できるような、ドメイン名も含めた完全な形で入力します。列 B に設定するパスワードを入力。
「自動生成」ボタンを押すと、ランダムな 8文字で自動生成できます。【任意】 「氏名照会」ボタンを押すと、当該ユーザーの氏名を確認できます。
「Pass 変更」ボタンを押すと、列 A と列 B によって、パスワードを初期化。
列 D に "OK" と表示されていれば、無事に変更完了。
問題が発生していれば、それ以外のメッセージが表示されます。
セル E1 の値によって、次回ログイン時にパスワードの変更が求められるかが指定できます。
1 なら次回ログイン時に変更
0 なら、変更を求めない
はじめて実行するときには、API を利用した GAS のスクリプトを実行するために、実行するためのアカウントやどこまでの情報にアクセスするかの確認が求められます。
この辺りの操作は、別の記事にまとめてあるので「#01 GAS のスクリプトを実行するときに...|ともかつのノート|note」をご覧ください。
作成したスクリプト
実際にスプレッドシートに埋め込まれている GAS のスクリプトは、以下のような感じです。そんなに難しい処理はしておらず、処理に対応した処理を行っているだけです。
最後に
最後に、お決まりのフレーズを書いておきます。
一応の動作確認は行っているものの、不慮のトラブルによって損害等が生じても、責任はとれませんので予めご了承ください。
スプレッドシートへの書き出しを行っていますが、上記で説明している以外の場所への書き出しや収集などは行っていません。
特別なエラー処理は行っていないので、意図しないケースでエラーが発生してしまうかもしれません。どうにもならない場合には、ご連絡ください。
この「スプレッドシート+GAS」が役に立てば、幸いです。
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