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観たよ!『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

 ハリー・ポッターシリーズといえば、子供の頃「賢者の石」を繰り返しDVDで観ていたくらいで、どちらかと言えば「よく金曜ロードショーを占領するやつ」みたいな、割と負のイメージというか苦手意識が強い作品でした。ダニエル・ラドクリフが『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』に出ていたり、エマ・ワトソンが『美女と野獣』で大注目されたりとか、割とハリポタ以降の方がキャストの出演作も観ていたし。

 僕の家にはハリー・ポッター全8作品のブルーレイセットがあったのですが、もちろんそれも未見でした。あるとき彼女がハリー・ポッター好きだと分かり、一度は曖昧に返事をした「泊まりに来るたびに1作品ずつ観よう」という提案を受け入れ、先日ようやく第8作品「死の秘宝 part2」を観終わったところでした。とはいっても僕はその3分の1くらいの時間記憶がなく(自宅のクッションが気持ちよくて)彼女に都度解説をしてもらいながらのシリーズ完走でしたが、雑誌を読むと「死を思い、死を考え続けることこそがハリー・ポッターの秘められたテーマだ」的なことが書いてあり、映画ライターの先輩から聞いた「ダンブルドアはゲイである」説とも絡めてもう一度全作品を観直してみたくなったところです。

 第5作「不死鳥の騎士団」以降すべての作品でメガホンをとっているデヴィッド・イェーツのクールな画づくりが好きで、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』も面白いかなあ、と思い、今日軽い気持ちで「ファンタビ観ようか」とamazonprimeビデオで字幕版をレンタルしプロジェクターを点けて部屋で再生していたのですが、、、前日のディズニーシーの疲労も相まってか(案の定)眠りに落ちてしまい、それも4回くらい目が覚めてはまた寝るを繰り返してしまったので、隣で観ていた彼女が怒ってしまい、僕は何とか昼にインドカレーをごちそうしたり諸々を我慢したりして許しを請いてはみたものの、やはり僕が観たいと言ったのに寝たのは悪かったな、と思い直し、彼女のいない冷たい部屋で一人、また「ファンタビ」を再生したわけです。

 「ファンタビ」の舞台は1926年のニューヨーク。第一次世界大戦後、世界経済の中心がロンドンからウォール街に移り、街には自動車やラジオなどが溢れかえる「黄金の20年代」。女性にも参政権が与えられた時代であり、1919年に禁酒法が制定されて以降、ギャングが夜の街を支配する時代でもありました。早い話が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の少年時代、ですよね。「賢者の石」の約70年前に、『幻の動物とその生息地』の著者ニュート・スキャマンダーがニューヨークに降り立つところから物語ははじまります。

 事前知識なしで観たので冒頭から「あの俳優が出てる!」という衝撃で胸が高まりました。まずグレイブス役のコリン・ファレル。最近だと『ビガイルド 欲望の目覚め』とか『聖なる鹿殺し』とか『ダンボ』とかですよね。相変わらずかっこいいな~と思って観ていると今度はキャサリン・ウォーターストンが!!僕的には『インヒアレント・バイス』と『エイリアン:コヴェナント』でお馴染み。さらに観ていくとジェンマ・チャン!!『クレイジー・リッチ!』のアストリッド役や『キャプテン・マーベル』のミン・エルヴァ、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の侍女役とかですね、とにかく華麗で暴力的な美貌を持ったアジア系女優(まあイギリス人ですけど)ですよ!!!ジェンマ・チャンが出てるだけでもがんばれ!!ってなりますよね。今回は魔法使いの中でもアジア系の有力者というか、製作者側からしてみれば「人種的多様性にも配慮してますよ~」というエクスキューズのための起用にしか思えないような可哀そうな端役(マダム・ヤ・ジョウという)でしたが(原作にあるのかなアジア系って)あれでしょ!?2作目以降ではあのマダム・ヤ・ジョウが徐々にプレゼンス上げていって、最後はエディ君に援軍したり、暴走する議会にたいしてビシっと言ったりするんでしょ?!だったら絶対劇場に観に行きます。最後は真っ白なジョニー・デップがグリンデルバルド役で出てきて、すべて持って行きましたが。2作目にしか出ないと思ってたからびっくりですよ。

 タイトルにもなっているくらいだから今回は「ファンタスティック・ビースト」=魔法動物が売りなのですが、その数々のアイデアは観てて興奮しますよね。ぼくはあのニフラーというカネゴンカモノハシが好きでしたが、人の脳を吸うスウーピングエヴィルなんかも戦闘力が高くていいですよね!ただ今回の話はファンタスティック・ビーストたちが物語に直接は関係してこないというか、アメリカ社会では禁じられている魔法のあくまで善性の象徴というか、ひとと動物の間になにかドラマがあるわけでもないので、便利な腰巾着メンバーというか、あれですよ、仮面ライダー響鬼のディスクアニマルとかオーズのカンドロイドとかウィザードのプラモンスター的な、あいつらな感じで、ポケモンって感じではないんですよね。

 話の主題は何かというと、「魔女狩り」とか「戦争」とかっていうワードからも示される通り、「魔法使いとノー・マジの人種間闘争」「ノー・マジ社会におけるマイノリティとしての魔法使いの在り方」みたいなもので、ハリポタで純血だの混血だのといわれていたよりもよりマクロな視点で社会構造を描く作品になっていました。特殊能力を持った社会集団が一般ピーポーと対峙する話はよくありますが、ハリポタの世界に関して言えば一般ピーポー側の行政が描かれないから厄介ですよね。魔法省で何とか解決しようとする。これが例えば『X-MEN』だったらこのあとミュータント=魔法使いの存在が公表され、魔法使いが一般ピーポー政府に規制されていったり、あるいは『SPEC』だったら一般ピーポー側の警察にSPECホルダー=魔法使いをハンドリングする部署ができたりするのでしょうが。今後どうなるんですかね。魔法界はやっぱり人間界からその存在を隠したまま存続していきたいんですかね。てか魔法界って何ですかね。物理的に隔たりがあるところでしたっけ?

 僕の(2を観ていないのですが)今後の予想ですが、第4作目ではおそらく世界恐慌を背景に人間界と魔法界の大戦争が勃発するのだと思います。あるいは時制が飛んで第二次世界大戦下、ナチスに手を貸すグリンデルバルドが登場するか、そうなれば1926年に生まれたヴォルデモートも15~6歳で十分物語に絡んでこれますね。ファンタビシリーズは舞台を世界各地に移して展開するそうですから、日本が舞台のエピソードがあるかも、、、いや、ないか。1920年代後半といえばちょうど昭和がはじまったころ。さすがに日本は、、、ね?あとあのエズラ・ミラー君。クリーデンスは今後どのように活躍するのか期待です。

 という感じでファンタビを観たのですが、最新のVFXも驚異的で、瞬間瞬間が楽しい娯楽大作でした!食わず嫌いはよくないなあ!!寝てしまってほんとうにすみませんでした!!!

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そよ風ヨーグルト

大学生の自由研究ノート。 最新映画についてよく書きます
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