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ロックダウン中、アボカドのパスタを作ると決めた日

ロックダウン後、はじめての土曜日。

仕事はおやすみなので、買い物に出かける予定。私はハワイでは車を持っていないから、近所のスーパーまで歩いて向かう。今日はアボカドのパスタを作るんだ。気持ちのいい、よく晴れた空、本当なら海まで駆け出して行きたくなるような気温は、想像する「ハワイ」そのもので、1週間ぶりに浴びる外の空気でパワーチャージ。

アメリカは基本的にマスクをしないのが当たり前の文化(マスク=重病人という認識)なのだけれど、在住日本人はもちろん、マスクをしたローカルも増えてきていて、実際にスーパーにいたお客さんの3、4割は、ばっちりと防衛していた。


お目当てのアボカドをカゴに入れてレジに向かう途中に、「support local」と書かれたポップの隣にあったパイナップルを見つけ、ひとつ選んでカゴに入れる。数ドルのパイナップル、たくさんは食べきれないからひとつしか買えないけれど、「support」になっているのだろうか...との思いを打ち消して。


レジにはソーシャルディスタンスを守るよう、テープが貼られていて、それに従う人びと。

そういえば、私は引っ越しをした。シェアハウスから一人暮らしへ。が以外での引越しはなかなか大変だった。(日本でも大変なのにね!)。と、それはさておき、じつはオンラインの中ではシェアハウスに住んでいる。オンラインサロンで出会った仲間と作った「ouchi」という名のSlackで、それぞれに割り当てられたお部屋で好きなことを呟いたり、おすすめをリビングルームでシェアしたり、シェアメイトのお部屋に遊びに行くことも、もちろんあって、私を支えてくれる居場所のひとつになっている。


そんなこんなで、買い物から帰ったあとはシェアメイトのひとりとZoomをして、お互いの国の情報交換をした。物理的な距離はあっても、画面の向こうに大切な人の顔が見えるのは、とてもホッとする。

こんなときだからこそ、なおさら。

国を超えてお互いの顔を見ながら会話ができる、なんてシステムを作ってくれた方々、技術の進歩に感謝。

Zoomし終わったあと、晩ご飯は唐揚げにしよう、と思い立ち、新居ではじめての揚げ物をした。Alohastreetのチャットで唐揚げの話をしたら無性に食べたくなってしまったのだ。

あれ......?アボカドパスタを作るはずだったのでは......?と気づくのは、お腹がいっぱいになったあとで、本当にもう、こういうところだよ、私。


それから今日はうれしいことがもうひとつ。

ハワイに会いに来てくれた大好きな日本の友達が電話をくれた。「コロナどう?大丈夫...じゃないよね......。気をつけてね。」「うん、ハワイはロックダウン真っ最中で、今日トランプ大統領からハガキ届いたよ。」「そうなの⁉︎すごいね、日本は昨日安倍さんが会見したよ。」

みたいな話と、あとは推しの話。音楽とか面白い話とか好きなひとの話とか。

くだらないこと言って、何にも中身のない話をして笑って、こういう瞬間って本当にかけがえのないものだから、大切で。きっと私はずっと忘れない。


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