feel ALOHA②
敏感だな、と思う。
不感症になったらどうしようかと思ったこともあったけれど、この感覚が戻ってきたことにホッと息をついた。
もちろん、変な意味じゃなくてね、心の話。
ご飯を食べて思わず顔がほころぶことや、息がとまるほどの景色を見て溢れる涙とか、触れ合う人の優しさに痛感する自分の小ささや、あったかい気持ちが広がることとか。
わたし、また感じることができるようになったんだなあ。
信じるものは、自分の目でみたものと決めていた。
所謂、うわさ話とかゴシップはおもしろおかしく誇張されて、少しの悪意と少しの妬みを餌にどんどん広がっていく。それらを鵜呑みにすることは簡単で、とても楽。
それでも自分の目で見たものだけを信じて進んでいくことは、時として視野が狭くなる危険性があることを忘れてはいけないなとも思ったりして。
いまハワイはちょうど雨季。街の向こうにかかる虹を見ながら歩く。てくてく。るんるん。飛び跳ねるように。日本では一日にこんなに歩くことはないもの。「歩く」ってとってもゆとりのある行動だったのね、なんて気付いたり。
京都の龍安寺は(15個の石でとっても有名なお寺。どの角度からみても、石が石に隠れて15個は数えれない。)実は、15個見える角度があるらしく、ご丁寧に写真付きで解説しているサイトもあるみたいだけれど、わたしは知らないままでいいなと思う。
ううん、やっぱり。知らないまま‘が‘いい。
きっと見えなくていいこともある。
見方を変えてその物事を見ることができるようになったら、また違う角度で進んでいけばいい。
きっとそう。
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