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オーストラリアのCadburyがファンドレイジングのアイディアの宝庫だった

コンビニやスーパーマーケットにも置いてあるチョコレートのお菓子でお馴染み(?)のCadburyでも、非営利団体やローカルのスポーツクラブ等のファンドレイズを支援する取組みをしています。商品のチョコレートバーやボックスを購入した人達がそれらを転売して、自団体の資金とするというものです。

この記事の執筆時点のホームページ上では、25年以上に渡ってこの取り組みは続けられており、今までに5,099の学校、4,994のスポーツクラブ、10,000の団体のファンドレイズに貢献してきたと記載されていました。

長年続けられている活動であるからか、ホームページ上では単に購入したお菓子を売るだけでなく、ファンドレイジングイベント等のアイディアが沢山掲載されています。一つひとつが良い参考例なので、意訳および各イベントを経験したことがある人達に聞いたり、SNS投稿やブログ記事等に記載されている経験談を調べて、本記事にまとめてあります。


紹介されているファンドレイジングイベントのアイディア

①ソーセージ・シズル(Sausage sizzle)

ソーセージ・シズルとは、グリルで焼いたソーセージと玉ねぎを食パンの上にのせて、トマトソースやバーベキューソースをかけて、サンドイッチのように食べるオーストラリアの伝統的な料理です。
また、「ソーセージ・シズル」という言葉は、料理のことだけでなく、ソーセージ・シズルをつくるイベント自体を指して使われることもあります。チャリティ目的等で開催された際には、売上は寄付にまわされるようです。
Cadbury Fundraisingのサイトでは、デザートにCadburyのお菓子も用意することを、それとなく勧められています。(笑)

②プログレッシブ・ディナー(Progressive dinner)

プログレッシブ・ディナーとは、欧米で行われる小規模パーティーの一種で、徒歩圏内に住むカップルや友人などの近隣住民同士で、コース料理を各々で分担し、家庭訪問して飲んだり食べたりします。食事の材料費などをそれぞれ支払うようで、Cadbury Fundraisingのサイトでは、デザートにCadburyのチョコレートを用意してファンドレイズすることが一つのアイディアとして紹介されています。

③ウォーカソン(Walk-a-thon)

日本でも行われていますが、一定の時間、歩き続けるイベントです。欧米では、学校のファンドレイズ目的で生徒たちが走る運動会のようなイベントとして開催されることが多いようです。
その他、一定の期間や距離にわたって自転車に乗り続けるライド・ア・ソン(ride-a-thon)、参加者が事前に学習した単語やスペルをリストから読み上げ、それを正確にスペルできるかどうかが競われる"スペル・ア・ソン"(spell-a-thon)などの派生形もあります。
ちなみに、「(a-)thon」というのは、「marathon(マラソン)」のthonからきているようで、長時間連続して集中的に行う活動を表す接尾語です。個人的には、ファンドレイジングイベントと兼ねて開催されることがほとんどな印象があります。

④スポンサード・ウォーク(Sponsored walk)

個人が、1か月で1日あたり5kmや週末に50km歩くといった、個人が目標を設定して歩くチャレンジ対してスポンサー(寄付者)を見つけ、実行していく取り組みです。日本の場合は、ファンドレイジング・プラットフォームを活用して個人のチャレンジに対して寄付を募る方法が、今のところは真似し易いように思います。

⑤チャリティ・マッチ(Charity match)

スポーツの試合をチャリティ目的で企画・開催する取り組みです。日本のプロスポーツにおいても、時々行われていますね。入場口でCadburyのチョコレートバーを販売することがおススメの方法として、Cadbury Fundraisingのサイトで紹介されています。

⑥フリードレス・デイ(Free Dress Friday)

職場や学校のドレスコードが緩和されて、ビジネスカジュアルとは違うカジュアルな服装・自分の好きな服装で出勤・登校できる日です。大体の場合、寄付募集も兼ねたチャリティイベントとして行われます。職場やクラスの雰囲気をリラックスさせると同時に、チャリティへの支援を促進する効果が期待されるそうです。

⑦ファンシードレスアップ・デイ(Fancy Dressup day)

先述のフリードレス・デイの派生形のようなイベントですが、特定のテーマを決めて、それにもとづいた服装を着てくる1日にする取り組みです。例えばスポーツや有名人、または何かのキャラクターなどがテーマに設定され、参加者は参加費代わりとしてコインの寄付をするようです。

⑧ムービーナイト(Movie night) 

オーストラリアでは、学校の体育館や地域のスポーツクラブ等が企画・開催することが多いようです。少額ながら入場料を取り、ポップコーン、飲み物、そしてCadburyのお菓子も販売することをサイトではおススメされています。

⑨車のトランク販売(Car boot sale)

Car boot saleは、主に屋外で開催される市場またはイベントで、個人が自分の車のトランク(boot)を開けてそこで物品を販売するというスタイルのイベントです。(イギリス・オーストラリア・ニュージーランドでは、車のトランクをbootと言います。)参加者は、自分の車を会場に持ち込み、車のトランクや車内から不要な物品や中古品を販売します。

過去に記事にしたOP shopのように、リサイクル・リユース・リデュースが慣習として根付いていることが改めて伺えます。

⑩トレジャーハント(Treasure hunt)

参加者が隠された宝を見つけるためにヒントや手がかりを使って歩き回るイベントです。家族や友人同士、または職場のチームで楽しむことができるものとして、学校や企業、非営利団体が企画・開催することがあります。Cadbury Fundraisingのサイトでは、Cadburyのお菓子を美味しい宝物として用意するよう紹介されています。(笑)

⑪ラッフル(Raffles) 

日本では、チャリティくじ等と呼ばれることもあります。寄付一口ごとに抽選券をもらい、協賛社や支援者などから提供された賞品を当てるイベントとして行われます。

⑫サイレント・オークション(Silent auction)

競りは行わずに、入札のみを行うオークションです。入札シートに入札希望金額を各々が書き込んでいき、最も高い金額を書き込んだ人がその出展物を買い取ることができるオークションの方法です。チャリティオークションとして行われる場合は、競りで発生した利益を非営利活動などに寄付することになります。ちなみに、Cadbury Fundraisingのサイトでは、この出品物のチョイスにCadburyのお菓子を唆されています。

⑬上司をオークションにかける(Auction your boss)

これは、一般的にあまり行われている取り組みでは無いようですが、クリエイティブなアイディアの一つとして、「サイレント・オークションで、最高入札者に上司が一日の個人的なサポートを提供する」というものも紹介されていました。

⑭スウェア・ジャー(Swear Jar)

Swearとは「罵り」といった意味で、Fワードに代表される罵り表現を、Swear words(罵り言葉)と言います。Swear Jarとは、汚い言葉を使うたびに数ドル入れなければいけない、いわば「罰金箱」のようなものです。誰かが仕事で思わずSwear wordsを使ってしまう度に、現金をジャーに入れることになります。貯まったお金は、職場のレクリエーション等に使われることが多いようです。

⑮トリビアナイト(Trivia night) 

参加者が雑学クイズに答えるイベントで、バーやパブ等のカジュアルな場で行われることが多いようです。出題される質問は様々なトピックやカテゴリーにわたり、参加者は個人またはチーム単位で答えを出します。得点が集計され、最も正解が多い参加者やチームが勝者となります。クイズ中に寄付を募ったり、参加費やイベント会場での飲食物の売上などから、非営利団体への寄付が集められます。

⑯アート展示会/オークション(Art exhibition or auction)

地元のアーティストから寄付された作品で、展示会やオークションを開催するイベントです。必ずしもプロのアーティストでなくても、学校への寄付募集目的の活動の場合は、子ども達のアート作品をオークションへ出品するケースもあるようです。


いかがでしたでしょうか。
Cadbury Fundraisingのサイトに掲載されていた事例なので、事あるごとに、イベントで活用するようにCadburyの商品をプッシュしている感じで記載されていたのは面白かったです。

また、地域ごとにファンドレイジング・コンサルタントが配置されているようで、下記のページで最寄りのコンサルタントを検索することができて、実施希望者が適宜相談できるようになっているのもファンドレイジングおよびファンドレイザーという仕事が社会に浸透していることが伺えます。

最後に

記事をお読みいただき、ありがとうございました。
私は、オーストラリアを中心に海外のソーシャルセクターに関する有意義な事例や知見を日本のみなさんにシェアしていけるように日々活動しています。

現在は、コストがかかり過ぎないように意識しつつも、無料の機会だけで得られる情報や出会える人では情報の質と量に課題があり、ファンドレイザーをはじめオーストラリアのソーシャルセクターの人達とつながるために有料のイベント(約2~8万円の参加費)やカンファレンス(約10~20万円の参加費)に直接参加したり、なるべく正確かつ信頼性のある情報源から情報を得られるように有料のレポートや書籍を購入しながら情報を集めています。

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記事をお読みいただき、ありがとうございました!もしよろしければ、サポートいただけると日々の活動の励みになります!これからも日本の非営利活動のお役に立てるように、様々な機会に参加して得た海外のソーシャルセクターの情報や知見を発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします!!