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i0 TEE

24日から販売開始した13周年Tシャツは2日間で完売。
ご予約もかなりの方々にしていただき本当にありがとうございます。

商品名にもなった「i0」 はうちに長く通ってくれている女性のインスタアカウント名が由来。
1年ほど前、マダムに「”Choice is yours”ってタトゥー入れていいかなあ?」って相談したそうです。
そして昨年末に来店した際に「入れたよ」と見せてくれたのをきっかけにいつかこれをネタに商品作りたいなと思い今回のTシャツ制作に繋がりました。

彼女がうちに通い始めたのは7年前くらい。
通い始めてまだ数回のある日、自分が遅れて出勤した時に店にはマダムと彼女だけがいて、暇だったこともありちょうどお客様にもらったシュークリームを分けて食べてる光景を何故か鮮明に覚えています。

うちは良くお客様から「入りずらい」「緊張する」と言われます。
特に若い方々にはそうらしいです。
たしかに、そう演出している節はあります。
でも都会と違ってそういう店に慣れているわけではない若い世代をスタッフまでもがクールに迎えるのは違うなとも思っています。
どの角度から見ても抜かりなくカッコ良い店をたしかに目指した時もあったけどこの街でやるのは違う。
色々葛藤しながらいつからか「店はクールでスタッフはゆるい」がうちのコンセプトになりました。

特にここ数年お客様の層が若年化しました。
店を開けた当初、こういう世代に来て欲しいという世代が今は来てくれています。
前にもこのnoteに書いたけど自分が多感だった10代の頃入り浸ったスケートショップは今の自分に至る起源だし、そこで今の自分を形成する全てを学びました。
多感な時期だったからこそそこで経験した全てのことが自分の揺るぎない核になっています。

多感な世代だけにうちに来る子達はモノを買うだけでなく進路や恋愛や人生などの色々な悩みを抱えていてそれを吐き出していく子が多いです。
自分たちがそれらを手助けできているかはわからないけど家でも学校でも職場でも吐き出せないことが吐き出せる場所であるなら少しは役に立っているのかなと思います。

あくまでも食べていくための生業なので買ってくれなきゃ困るし続けられないから余裕があればぜひ買い物してほしいけど、買い物と一緒に鬱屈した色々なことを吐き出してスッキリ帰ってくれるなら自分たちが実店舗を構えているじゅうぶんな理由になります。
こればかりはZOZOにもAmazonにもメルカリにもできない、悔しいだろ?

i0ちゃんが入れたタトゥーは、CIYの存在証明を具現化したものです。
一見緊張感がありクールそうなのにスタッフと仲良くシュークリームが食べられる店は世界のどこを探してもうちだけだと自負しています。

10年を超えてからいつまでやりたいという目標はなくなりましたが、誰かがうちの存在でやる気出してくれてる以上は続けていけるように頑張ります。


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