展示会 2024SS_1
店頭でシーズンが春夏から秋冬に切り替わるこの時期に、来年の春夏シーズンの展示会がスタートします
ここから10月初旬を目処にCIYで扱うブランドたちの展示会は続きます
次シーズンのサンプルを見てオーダーをするというのが展示会の大名目ですが我々バイヤーにとっては店の現状や現行で扱っているシーズンに対するお客様の反応などを報告するなどブランドの方々とコミュニケーションを取る貴重な機会でもあります
ブランドがどのように洋服作りをし、どのように店に入ってくるか?をCIYに通っていただくお客様に少し感じてほしくて今回の展示会からnoteにまとめることにしました
それにあたりブランドの方々と直接話ができる展示会でテーマを決めて時間の許す限り簡単なインタビューをすることにしました
今回は「コロナ禍前後の変化」をテーマに Hender Scheme、Graphpaper、soe の3ブランドのデザイナーやディレクター、担当していただくスタッフの皆様に話を聞いてきました
それぞれとの会話を全て書くと文字数えらいことになるので抜粋しまとめますが、その中で特に興味深かったのは soeディレクター 伊藤壮一郎さんのお話でした
コロナ禍以前はコレクションの制作にあたりコンセプト決めをかなりこねくり回しガチガチに固めてから制作を進めていったがコロナ禍以降はあまりコンセプトを設けずもっと自由な発想で、さらには背伸びせず自分の半径数百メートル、ようするに自分に限りなく身近な事象からインスピレーションを得たりアイデアを見つけるような「身の丈」に合った制作方法に変わったと言います、しかも無意識的に
後から考えてみればコロナ禍によって「このまま続けていけるだろうか?」という不安、「自分ではコントロールできない外的要素によっていつか終わってしまうのならやれているうちは後悔ないよう本当にやりたいことだけやる」という良い意味での開き直り、その結果「浮き足立たず足元を見て、さらに楽しんだ方が良い」という結論に行き着く
これは伊藤さんだけでなく、表現方法は違えど他のブランドの方々も同じ思考だったと感じました
コロナ禍を肯定的に捉えるのであればそれぞれの環境を振り返り、見直し、そして取捨選択しそれぞれのニューノーマルを確認する機会となった
少なからずビフォーコロナはもう帰ってこないと皆が覚悟した気がしました
だからこそこれからまた新しい物事が生まれたりスタートする予感がありワクワクが戻ってきた感覚を各ブランドのサンプルを見て感じましした
「ブランドを始めた時のように最近すごく楽しい」と言っていた伊藤さんの顔がすごく良かったです
今回展示会で見たサンプルが商品となって店頭に並ぶのは半年後くらいとまだ先ですが、こういう作り手の心情や環境の変化も踏まえつつ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです
ちなみに、お見せできる資料とそうでないものもありますが今回の3ブランドが次のシーズンどのようなものを作っているか?とかうちには入荷しないけど定番商品で欲しいものがあって予約したいなどありましたら今週末までにご来店、またはご連絡ください
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