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黒澤友貴の日報

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マーケティングの仕事をしたり、NPOの仕事をしたり、北欧に視察へ行ったり…領域を越境しながら生きている中での学び・発見を書いたことのまとめマガジン
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#コラム

仕事の「停滞期」の抜け出し方

何年も仕事をしていると、自分のスキルが伸び悩んでいるな、、という感覚だったり、業務を「こなしている」自分に気づいたり、もしくは事業の伸びが横ばいになったり、、大なり小なり、『仕事の停滞期』のような時期があります。 停滞感を自覚し、必死に抜け出そうと思っても「どう抜け出せば良いかわからない・・・」となることが、自分自身、過去に何度もありました。 この『仕事の停滞期』に関して、仕事とは別の角度から、先週末に突破のヒントを得ました。 仕事とは別の場面で感じていた「停滞期」少し

全生徒とslackで連絡し、自由な授業を受けられるN高が凄い。

1年ほど前、とあるITベンチャーのイベントで、1人の高校生に会ったことがある。 そのイベントは、非常に人気の高いもので、有名IT企業のマネージャークラスや、有力なベンチャーにいる人が参加していて抽選倍率も非常に高いものだった。しかし、その中に一人やたらと若めの大学生っぽい子がいて、早めに就活してるのかな、と気になったので話しかけてみたら、彼はまだ高校生だという。 高校生でITベンチャーのイベントになぜ参加しているのか?たずねてみたら、どうやらビジネスコンテストにも出場し、

ボクが考えるコミュニティ

最近「コミュニティ」という言葉がバズワード的に使われているが、そのほとんどは「プロジェクト」だとボクは思う。 達成したい目的があり、スケジュールがあり、会費などの予算がある。 学習や自己啓発、お金儲けなどの「目的」をもつプロジェクト的集まりを否定するものではまったくない(ボクもひとつ、目的達成型の「さとなおオープンラボ」をやっている)。 ただ、それをコミュニティと呼ぶことに、個人的にどうしても違和感が残ってしまう。 ボクが考えるコミュニティは、もっと「居場所」的なも

『地方人材は東京へ行くべき』は本当か?

先週金曜日、はじめて名古屋で登壇してきました。 テーマは『フリーランスとしての起業』。 これまで大企業からスタートアップ、フリーランスといろんな働き方をしてきた中で感じたこと、考えたことをお話しました。 当日お話したことは下記のモーメントにまとめていただいているので、あわせてお読みください。 (ていうかなぜOGPの写真これにしたし)(もっと「イベントが盛況です!」みたいな写真あったやろ) 働き方を中心に1時間半くらい話したのですが、その中でも事前の打ち合わせで『この話

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「文化的成熟」という代替不可能な価値

『なぜそんなに百貨店にこだわるのか』と聞かれて、はたと立ち止まって考えたことがある。 そこから時間をかけて自分に問い続け、私なりに考えて出した答えが、『百貨店は文化の番人だから』というものだった。 百貨店には、合理性だけでは割り切れないものたちで溢れている。 D2Cの台頭によって原価率やコスパに敏感な世の中ではあるけれど、夢に原価率もへったくれもあるものか、と私は思う。 もちろん、いいものが安く手に入る世の中は素晴らしい。しかし、単に素材や工賃といった目に見えるコスト

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なにかが腹落ちするのにはどうしても2、3年はかかります

なにごともある程度腹落ちするまでには、どうしても最低2、3年かかります。 これは、学問でも仕事でも趣味でも同じことです。 また、この「2、3年」という年数はかなり必死こいてやった場合のみで、ボワーンとやっていると10年くらい経っても何一つ腹落ちしないこともあります。 なお、ここでいう「腹落ち」というのは「ああ、なるほど。そういうことか」とある程度納得感が芽生えるレベルです。知識として頭で知っているのではなく、体験として自分の体に根付いている状態です。 いくつか例をあげ

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プロダクトとして「近くにおいときたい」と思うか

最近作った本は、できてみたら今まで作った本の中で一番美しい本になった。 カバーには、ウィリアム・モリスの柄をイギリスのV&A博物館から貸していただき使わせてもらった。 デザイナーさんは、石間淳さんというオーソドックスな美しい装丁がお得意な方。石間さんがデザインされる本の明朝体の美しさがすごく好きで、この本のデザイナーさんは石間さんしかいないと思って初めて依頼をさせていただいた。 この本、365ページ以上あるのでとても重く、ページあたりの文字もけっこう詰まっていてなかなか

セレンディピティによる豊かな日常

セレンディピティという言葉があります。 セレンディピティ(serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。(引用元:Wikipedia) この言葉、UXデザインやマーケティングの世界でもたまに使われます。 求めているサービスやプロダクト、あるいは情報を探していく過程で、別のものに気付く

それいけダイエット飯

筋トレをはじめたら自動的に食事を変えるしかなくなった。 筋トレをはじめたら急に身体のだぶつきが気になって痩せたくなった。 という事で、いそいそとおダイエットをしているのでございます。 まずは、とりあえず野菜を増やす事にしました。 ダイエットと言っても、いざやるとなると、何をしたらいいかわからなくなる物です。 なので、とりあえず ①ご飯はモチ麦を1合あたり1袋(小分けタイプ50g)の割合で炊く ②まとめて小さめタッパーで冷凍保存する ③野菜とご飯の量を今までと逆にする。ご

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ですます調とである調との使い分けについて

noteを書き始めて最初にぶつかったのがこの語尾をどうするかの悩みだった。 一般的に素人が文章を書く仕事をすると、編集者さんの赤字チェック以前にこの文体の統一の話をされたりする。語尾をですます調にするか、である調にするかだ。 これ以外にもタメ口調だったり、罵倒調だったり、色々な亜種があるけど、ビジネス媒体の場合はだいたいは上の二種類に集約されると思う。 基本的にはその媒体のポリシーや発信したい相手によってこの語尾は使い分けされるのだけど、それぞれメリットやデメリットもあ

【質問回答】記事を書く際に、どうやって思考し、分析をしているのか?

以前1000フォロワー記念として、私に書いて欲しいテーマを募集していました。 参考:1000フォロワーありがとう記念!「最所あさみに書いてほしいこと」を教えてください! 今回はその中から、くろださん(@kuroda5)にいただいたテーマを取り上げたいと思います。 テーマ:記事を書く際に、どうやって思考し、分析をしているのかその過程を具体的に書いてほしいです。 日々、下書きのストックを作りだめしておくそもそもですが、私は毎日記事を書いているわけではなく、週末に書き溜めて

noteを始めて2ヶ月で起きた10の「いいこと」

 今年の1月9日にひとつめのnoteを書いてから(いま見るとしょぼいnoteだな…)約2ヶ月がたちました。いろんな方が読んでくださって、10万PVに達することができました! めちゃめちゃありがとうございます!  もちろんネットの世界だと「まだまだ」の数字だとは思うのですが、個人的にうれしかったので、ご報告させていただきました!  noteを書き続けていたら、この2ヶ月でいろんな「いいこと」がありました。今日はその「いいこと」10個をご紹介します!! 1、ツイッターのフォ

あらゆる作品が「個人」に結びつく時代において、大切にしたいこと

◎ダウンタウンの松ちゃんのツイッターをフォローすることはあっても、吉本興業をフォローする人は少ない。 ◎宇多田ヒカルさんをフォローすることはあっても、ソニーミュージックをフォローする人は少ない。 ◎大根仁監督の作品が好きでも、東宝をフォローする人は少ない。  ……最近よく思うのが、あらゆる作品は「会社や組織」に紐づくのではなく、携わっている「個人」に結びつくよなあ、ということです。(もう言われ尽くしていることかもしれないけど、ほんとそうだよなあと思ったので改めて書いてみ

一汁一菜という選択と生き方

どちらかといえば、掃除が好きだ。 掃除というよりも、整理整頓がライフワークだから、仕事も家庭もコンパクトで整っている環境が心地よい。 ただ、料理はどちらかといえば、実のところ、そう得意ではない。手の込んだメニューを毎日SNSにあげている人たちを見ると、本当に感嘆しかない。 少し前に、土井 善晴の「一汁一菜でよいという提案 」という料理本が出て、だいぶ話題になった。 ご存知、料理研究家の著者だが、この本は料理本ということだけではなく、生き方の提案として共感した。 「一