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マーケティングトレース/マーケターの筋トレ

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マーケティングトレースに関する記事をまとめたマガジンです。マーケティング思考力を磨くためのヒントとなるnote記事を集めて発信していきます。Facebookグループではイベント情… もっと読む
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#マーケティング

新しい市場・文化をつくる4つの視点

新しい市場・文化をつくる4つの視点

これらは、多くのマーケティングに関わる人が向き合っている問いではないでしょうか?

自分自身も、マーケティングの仕事を通じて新しい文化をつくることをテーマとして働いています。

文化づくりとは何のことなのか?しかし、文化づくりという表現を使うと、数字でとらえることも難しく曖昧さが残ってしまいます・

具体的にどんなプロセスで考えると良いのかを教えてくれる愛読書があり、改めて読み返しています。

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デンマークから学ぶ、生産性の高め方

デンマークから学ぶ、生産性の高め方

最近よく訪れている国デンマーク。

・16時にみんな帰宅する
・幸福度が高い
・産業競争力ランキングでも1位

など、すごい国だと言われます。

最近、こちらの書籍「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」が話題になっていますね。

デンマークの何がすごいのかは、様々な方が、様々な視点で語られているので…

このnoteでは、マーケティングを生業とする自分がデンマークに惹かれ、研究する中

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ブランドの歴史は価値に変わるのか?

ブランドの歴史は価値に変わるのか?

ヒストリカル・ブランディング 脱コモディティ化の地域ブランド論
を読みながら「ブランドの歴史」をどのように解釈し、戦略的に活用できるかを考えています。

ヒストリカル・ブランディングの書籍に書かれている内容を要約します。

この2つがポイントだと整理しています。

図解して、ヒストリカル・ブランディングの全体像を整理してみました。

ブランドの歴史を再解釈して、顧客にとって新しい意味を創ること
=

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マーケティング発想で公共トイレを捉え直す

マーケティング発想で公共トイレを捉え直す

日本が世界に誇れるものは何か?

最近に海外に行く機会が増えてきて、考えることが増えてきた問いです。

日本の公共トイレは世界一では?日本には多くの誇れるものがありますが、これは間違いないと感じているのが「公共トイレ」です。

無料で、綺麗で、しかも建築までこだわっている公共トイレがあるなんて、おそらく日本だけではないでしょうか。

パリを訪れた時は、とにかくトイレの数が少なくて、やっとたどり着い

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世界中のクラフトビールファンを熱狂する「ミッケラー」から学ぶ、小さくても強いブランドのつくり方

世界中のクラフトビールファンを熱狂する「ミッケラー」から学ぶ、小さくても強いブランドのつくり方

欧州のブランド戦略を観察していると、「小さいけど魅力的かつ成長しているブランド」が多くあります。

これらのニッチブランド戦略が上手だと感じているのが「ミッケラービール」です。

コペンハーゲンのミッケラーのバー。

平日の16時過ぎに訪れたのですが、席はほぼ満員。
コペンハーゲン市民の憩いの場となっています。

日本でも販売されており、特徴的なパッケージデザインが記憶に残っている方も多いのではな

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地域を持続可能にするブランドコミュニケーションとは?(アムステルダム篇)

地域を持続可能にするブランドコミュニケーションとは?(アムステルダム篇)

欧州(オランダ・コペンハーゲン)を訪れると、観光戦略や都市のブランドコミュニケーションが大きく変わってきていると感じています。

BBCが「アムステルダム 悪質な観光客と戦う欧州の首都」と題した記事を2023年8月に出しています。

悪質な観光客来ないで、をストレートに打ち出すアムステルダム市の観光戦略のテーマが変わってきているとのこと。

何が変わってきているのか?

・観光客と地元住民の双方に

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オランダ発のサーキュラーブランド「MUD JEANS」から学ぶ、顧客・産業・地球の3つの循環サイクル

オランダ発のサーキュラーブランド「MUD JEANS」から学ぶ、顧客・産業・地球の3つの循環サイクル

オランダ・アムステルダムに来ています。

1週間ほどで、アムステルダム→コペンハーゲン→パリ→ブリュッセルを回る予定です。

今回の旅のテーマは、
未来に求められるブランド戦略って何?
を考え直すことです。

ヨーロッパは、
「脱成長戦略」
「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」
など新しい考え方をもとに国の戦略が進められています。

その中でも、アムステルダムは2050年までのサーキュラーエコ

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真鶴町から学ぶ、小さくても強いブランドをつくるヒント

真鶴町から学ぶ、小さくても強いブランドをつくるヒント

神奈川県の真鶴町という町をご存じですか?

先日に建築家の方と話をしていて、神奈川県真鶴町の魅力を教えてもらいました。

条例に「美の基準」を定めて、まちづくり・景観づくりをしているとのことです。

真鶴町は、この数年は移住者が増えており、その理由も「美の基準」をもとに守り続けてきた風景と文化にあるとのこと。

たしかに、町の条例に「美」という定性的で捉えどころが難しい判断軸を持ち込んでいる取り組

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任天堂が独自なゲームをつくることができる裏側をトレース

任天堂が独自なゲームをつくることができる裏側をトレース

2023年に最も影響を受け、尊敬したブランドはどこか?

自分にとっては…

任天堂です。

自分は、社会人になってから全くと言っていいほどゲームをやらない人間になってしまっていました。
学生の頃は、ポケモンをゲームボーイでプレイし、家族で任天堂DSで脳トレをみんなで遊んでいました。

仲良くしている友人が、任天堂Switchに激ハマりしていたことをきっかけに
今年の夏にNintendo Swit

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岩手県紫波町「オガール地区」から学ぶ、地域ブランディング

岩手県紫波町「オガール地区」から学ぶ、地域ブランディング

国の補助金に頼らない公民連携の成功事例として紹介されることが多い紫波町。

仕事のプロジェクトで公民連携を調査していて知ったのですが…

裏側をトレースしていくと、地域のマーケティング・ブランディングに取り組むヒントに溢れていました。

街を活性化するために、
・とりあえず人気のテナントを集める
・有名な建築家に依頼をする
などではなく、
マーケティング思考をもって地域が持続的に成長する仕組みをつ

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マーケティングにシステム思考の考え方を持ち込む実験

マーケティングにシステム思考の考え方を持ち込む実験

態度変容モデル、ナーチャリング、刈り取り…
全ての言葉が、あまり好きではない。

なぜ顧客を"都合良く"動かす発想になってしまうのだろう?

この問いに答えるために、最近はシステム思考を学んでいます。

マーケティングをフローではなくシステムで考える可能性を探っていることを今月のnoteでも書きました。

さらに試行錯誤をする中で見えてきたことがあるので、皆さんと共有ができればと思います。

最初

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東京ばな奈が東京土産の定番になった理由をトレースしてみた

東京ばな奈が東京土産の定番になった理由をトレースしてみた

先日に東京ばな奈のマーケティングトレースを行いました。

こちらがマーケティングトレースシートです。

みなさん、東京ばな奈にどのようなイメージがありますか?

自分のイメージを正直にお伝えすると…

「東京ばな奈」はド定番過ぎて、自分ではあまり買いたくない…

でした。

しかし、よくよく考えると、
「東京お土産のド定番」
になっているの凄いよな…
と思って調べてみると、

・東京ばな奈は199

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ブランド化が難しい卵のブランド価値を再整理したプロジェクトの裏側

ブランド化が難しい卵のブランド価値を再整理したプロジェクトの裏側

はじめてのnoteです。

私たち森山は、福島県の土湯温泉で旅館業を営みながら、卵やプリンなどの製造・販売を行なっています。

今まで外に自分たちの想い・考えを発信する機会が少なかったので、これからnoteを使って旅館経営や食のブランドづくりの観点などを発信していきたいと思っています。

本日のテーマは、「卵のブランド価値の再整理」についてです。

卵の違いを伝えるのは難しいいきなりですが、皆さん

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chocoZAPの新市場を創るマーケティング戦略からの学び

chocoZAPの新市場を創るマーケティング戦略からの学び

RIZAPグループの決算説明資料を読んでいたら、コンビニジムのカテゴリーをつくり出している「chocoZAP」がものすごい成長していることを知りました。

会員数は55万人(2023年5月15日時点)。「年商200億円規模」(5月の決算説明会より)を稼ぎ出すビジネスに急成長していました。

年内には、エニタイムフィットネスやカーブスなどの先行プレイヤーを追い抜き予測も出ています。

急拡大する事業

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