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面白いアイデアをつくるプロセスの整理

皆さん、仕事の中で「アイデア」が求められることが必ずありますよね?

・「来週までにアイデアを考えて持ち寄りましょう」
・ 「課題を踏まえ、企画アイデアを練ってきてもらいたいです」

このような抽象的な宿題が出されることは、誰もが経験することだと思います。

僕自身は、インターネット広告の企画営業をずっとしていたので、毎日「アイデア」が求められてきました。

おそらくPowerPointの企画書は1000枚以上つくってきたような気がします。

アイデア出しに「方法論」を持つことの重要性

突然ですが、みなさん、アイデアづくりにどれだけ時間かかってますか?

企画をつくる中で、自分自身が感じてきたこと。

それは、時間かかる!やり方がわからない!ということです。

何回徹夜をして企画書をつくったことか・・・・

とりあえず多くのアイデアを書き出す・・・
たくさんの本を読む・・・
など、良いと言われていることは一通りやってきました。

でも、どれも非効率で、しっくりきませんでした。

モヤモヤしていた時に出会ったのは、濱口秀司さんの方法論です。

ビジネスデザイナー濱口秀司さんの方法論を徹底的に真似て、企画アイデアの方法を整理してきました。

濱口さんは知る人ぞ知る、イノベーションを意図的に起こす達人。

下記の動画は、企画の仕事をする人にとって、たくさんヒントが詰まっています。ご覧になられたことがない方は、ぜひ見てみてください!

今回は、濱口さんから学んだ、自分なりの「面白い企画をつくる方法」をお伝えしたいと思います。

ポイント①最初に問題を定義し、解決策を考える

僕はいつも、ほかのコンサルファームのように、プロジェクトを受注してから最後に提案資料を出すのではなく、プロジェクトが始まる前の、初回のミーティングでアイデアとロジックを作ります。そのため、そこでいかに「こいつに任せたら、本当に課題が解決できる」と思ってもらえるかが鍵になります。

引用:【濱口秀司】10億円かけて未解決の課題を、5時間で解けた理由

濱口さんは、プロジェクトの初っ端からアイデアを出しにいくスタイルをとっているようです。このスタイルを真似しました。

このスタイルに変えただけで、企画アイデアをつくるスピードは圧倒的に上がりました。

企画を依頼された時に一番最初にとるアクションは何でしょうか?

大半の人が、まずは情報収集をされるのではないかと思います。

これはよくある間違い。

仮説がないのに、Google検索、事例を集めるといったありきたりな作業をすると時間もかかるし、思い込みを持って企画をつくってしまう。

なので、問題を定義し、即答えを考えます。

例えば、
問題定義:セグメントAを動かせていない
解決策:○○の方法を持って解決する

調べなくても答えを出せるものはたくさんあります。

最初に情報収集から入らない、はいつも意識しておきたいポイントです。

ポイント②アイデアを構造化する

そこで僕は、MBA(Model Based Approach)という、2軸の図を始めとするシンプルなモデルで、アイデアを論理的に着想する方法論を作りました。2軸のモデルであれば、複数あっても階層構造で捉えたり、軸を組み替えるだけで論理性も担保しながらアイデアを作ることができる。

引用:【濱口秀司】イノベーションの秘訣は「心の底から面白がること

面白いアイデアを考えるためには、既存のアイデアを構造化することが重要だと、濱口さんは言われています。

濱口さんの方法論を真似して、僕自身がやったのはこの3つです。

①マトリックスを書く
②矢印を書く
③矢印の変化を起こすために必要な要素を洗い出す

イメージを掴んでいただくための黒澤ノートです。

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ノートに書きなぐっているのは、ほぼマトリックス矢印です。こんな感じのアイデア出しノート下記なぐりを30分でやります。

整理しながら方法を説明していきます。

構造化プロセス①シンプルにマトリックス整理

最初にやることは、複数のアイデアをマトリックスで整理することです。

世の中には、3C、SWOT、PESTなどたくさんのフレームワークがありますが、ここではマトリックスだけで十分です!

縦軸と横軸を設定するだけなのでシンプルに整理できます。

(例)
・横軸は時間・縦軸は売上
・横軸がニーズ・縦軸がウォンツ
・横軸がクロスセル率・縦軸がアップセル率
・横軸が年齢・縦軸がこだわりの強さ

こんな感じで軸を用意してマトリックスを書いていきましょう。

次に、マトリックスで現状が整理できたら、どこに動かすのかを決めましょう。これが「②矢印を書く」です。

構造化プロセス②マトリックス上の空白地帯を狙う

しかし僕は、アイデアを考えるのと同じくらい、バイアスを見定めてモデルを作るのに時間を費やします。必死になってモデルを作ったら、その空白地帯に必ずアイデアがあると、心から信じます。すると、必ず何かが発見できるのです。引用:【濱口秀司】アイデアは「思い付いた理由」に着目せよ(https://newspicks.com/news/1769686/body/

「空白地帯を狙う」とは、
自分や他の人が出しているアイデアでカバーされていない領域を見つける
ということです。

その空白地帯を見つけられると「独自性のあるアイデア」となります。

マトリックスを書くと4象限が浮かび上がります。
現状のアイデアがどの象限に当てはまっていて、それがどの象限に動くと面白いのかを考えます。

その空白地帯に行き着く矢印をマトリックス上に記します。

その後は、動かすにあたって必要な要素を洗い出します。
つまり何があれば上に、下に、右に左に・・・と動くのかを考えます。


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面白いアイデア出しのポイントまとめ

①情報収集ではなくアイデアを出す:アイデアを集める
②アイデアを構造化する:マトリックスで4象限整理
③空白地帯を見つける:空白地帯に行き着くために必要なことを見極める

これを繰り返すと、企画アイデア出しが完了します。

アイデアが30分で出ると信じること

必死になってモデルを作ったら、その空白地帯に必ずアイデアがあると、心から信じます。すると、必ず何かが発見できるのです。

最後にアイデア出しに取り組む心構えについて。

「自分にはアイデアを出せない」という考えが、一番のバイアスです。

正しい方法に従えば、誰でもアイデアは出せるはず。

僕自身が、もともとアイデア出しが苦手だった人間です。

今では、多少は、「アイデアマンだね」、「発想力あるね」とまわりから言ってもらえるようになってきました(たぶん)

最後は根性論みたいになってしまいますが、一番大切なのは自分を信じることです。

もう一度言います。誰でもアイデアは出せます!正しい方法を知り、自分を信じることができれば。

アイデアを出すためには、毎日の練習が必要

一つだけ付け足すと、企画は上手くなるために練習が必要です。

いきなり良いアイデアは出ませんし、僕も出せていません。日々練習しています。

僕の場合は、1日に最低3枚は方眼ノートに企画アイデアを出すことをノルマとしています。

毎日アイデアを考えるトレーニングをすることが、ここぞ!という時に良いアイデアを出すことにつながる。

自分を信じられるのは、日々のトレーニングを繰り返すからです。

みんなで面白い変化をつくるために、心から面白がって企画をつくれる環境をつくっていきたいですね!

以上、濱口さんの方法を真似て、自分が実行した企画アイデアづくりの方法論ご紹介でした!