思考停止しないでアイデアを出し続けるために-ビジネスデザイナー濱口秀司さんの思考をインストールする試み-
思考停止せず、アイデア発想モードに頭を切り替えるために、皆さんはどんなツールや習慣をもっていますか?
自分は、日々大量の情報が入ってきて、インプットすることで精いっぱい・・・な状態から抜け出したいと考えていた今日この頃です。
改めて、脳をアイデア発想モードに切り替えるための方法を整理してみました。
今日お伝えしたいのは、情報は「モデル化」する癖をつけることで、脳をアイデア発想モードに切り替えることができるということ。そして、モデル化するためには、いつも2×2のマトリックスを描くことがポイントということです。
ビジネスデザイナー、イノベーションの鬼である濱口秀司さんの思考を分析
僕が敬愛するビジネスデザイナー、濱口秀司さん。
なぜ、濱口さんは、連続してイノベーションを起こすことができるのか?
なぜ、濱口さんは面白いアイデアを次々と思いつくのか?
濱口さんの思考を探っていくと、脳をアイデア発想モードにするヒントが隠されているはずです!
イノベーションを起こす思考回路がどうなっているのかを、濱口さんのインタビュー記事から読み解いていきましょう。
まずはこちらの記事です。
石川善樹 × 濱口秀司(ビジネスデザイナー)|バイアスを壊せば、イノベーションは一発で生まれる
記事内の、濱口さんが情報をモデル化することについて解説されている内容を抜粋します。
そこから、思いっきり考えました。論理性を担保しながら、情報処理もしながら、戦略とかコンセプトを考えるツールが必要だということを、一晩考えたんです。で、行き着いたのが、「シンプルで、ロジカルで、ビジュアライズされたものをモデルと定義し、思考メディアにしよう」という結論でした。名付けて「モデル・ベースド・アプローチ」。モデルをベースにした思考アプローチを開発すれば、行けるんじゃないかと。(中略)ふにゃっとしたアイデアを3つ渡されても、モデルじゃないから取り扱いできません。ロジカルでもない。その点、2×2がふたつあったら、「こいつはこいつのサブ階層だ」とか、「この切り口とこの切り口をもう一度インテグレーションして……」という具合に、ガチャガチャ触れることができます。
次にNewspicksの有料記事ですが、こちらの記事
【濱口秀司】イノベーションの秘訣は「心の底から面白がること」
そこで僕は、MBA(Model Based Approach)という、2軸の図を始めとするシンプルなモデルで、アイデアを論理的に着想する方法論を作りました。2軸のモデルであれば、複数あっても階層構造で捉えたり、軸を組み替えるだけで論理性も担保しながらアイデアを作ることができる。
どうやら、濱口さんは、情報をモデル化する思考癖をつけているようです。
そして、モデル化するのに、2×2のマトリックスを使われているようです。
なぜ情報をモデル化するのか?
情報をモデル化すると、なぜアイデア発想モードに脳を切り替えることができるのでしょうか?
そもそもモデル化とは何か。簡単に定義すると、
モデル化=情報を分類する、情報を構造化する
ということかと思います。
一方でアイデア発想とは何か?
アイデアのつくり方という本の中で、アイデア発想の思考回路は下記のような紹介がされています。※アイデアのつくり方は必読書です。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
アイデアは突然思いつくものではなく、既存の情報同士を組み合わせて生まれるものということですね。
アイデアは情報を分類してくっつける作業の繰り返し
では、既存の情報同士を組み合わせるために何が必要でしょうか?
組み合わせるためには、その情報を分類する=タグ付けする必要があります。分類されていれば、情報と情報をくっつけることができるはず。
つまり、目の前の情報をモデル化=分類・構造化することで、他の情報と組み合わせやすくする、組み合わせるとアイデアが生まれる・・・という脳の仕組みがあるのではないかと考えています。
情報をモデル化するシンプルな方法は2×2のマトリックス
ここまで、濱口さんの思考を読み解き、モデル化することでアイデア発想モードに脳を切り替えることができるという仮説について書いてきました。
ここからは具体的なモデル化方法についてです。
この情報をモデル化する上で、一番シンプルで、誰でも実行できるのが2×2のマトリックス。
2本の線を引くだけで、複雑な問題をシンプルに解決できる
複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考という本を読み、思考停止しないでアイデアを出し続ける方法は2×2のマトリックスを描きまくることだなと確信しました!
非常にシンプルに2×2マトリックスの活用についてまとめられているので、時間がある方は、ぜひ読んでみてください。
まとめ
エジソンやレオナルドダヴィンチなどもメモ魔であったことは有名な話。
分野に関係なく成果を出す人に共通しているのは、思考の型があること。
自分が「考えている状態」を把握しているので、学習スピードが早い。
考えている状態に入るための、万人に共通する方法が、書いて、描いて構造化するということ。
世の中には山のようにフレームワークが溢れていますが、ほとんどの場合が2×2マトリックスで整理ができます。
2×2マトリックスで軸を決めて、情報を分類している時は、「考えている状態」のはず。
どのフレームワークを活用するべきか・・・と悩む時間はもったいないので、まずは2×2のマトリックスを描きまくり、情報を分類して、情報と情報をくっつけてアイデアを生み出す・・・というサイクルを使うことがオススメです!
情報はシンプルに構造化(2×2整理)して、シンプルに結び付けること。
まとめると、これがアイデア発想モードに切り替えるためのポイントです。
会議でも、面談でも、講演を聞いているときでも、どんな時でも2×2のマトリックスを描くことで思考停止せず、たくさんのアイデアを生み出していきましょう!
参考
以前にも濱口さんの思考をコピーするのに記事書いていたの思い出しました!