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CSRとブランディングの関係性について〜会社でCSRを推進して気づいた3つのこと〜

今年も残すところわずかですね!

今年の仕事について緩く振り返りをしているのですが、今回は2017年に力を入れて取り組んできたCSRについてまとめたいと思います。

今年の4月から正式に会社のCSRを推進する担当になりました。

予想外に学びが多く、本当に楽しく活動ができたので、その中での気づきや学びを共有できればと思っています。

CSR担当の方、企業で働きながらNPOに関わる、社会課題解決に興味があるといった方にご参考になれば幸いです。

※サムネイル画像は、CSRプロジェクトに協力をしてもらっているNPO法人コラブルの合言葉を使わせてもらいました。

問題意識はCSRと企業ブランドの関係

単にボランティア参加するだけのCSRではつまらないので、個人的にテーマを設定していました。

CSRが企業のブランド(広くは人材育成、組織開発など)に、どんな影響を与えるのかということについてです。

結論から先にお伝えすると、「CSRは個人が仕事の向き合い方を再定義し、組織のブランド価値を向上させるための活動になり得る」という気づきがありました!

なぜそう言えるのか?ということについて、説明していきます。

そもそもCSRとは?

CSRとは「企業の社会的責任」と一般的に定義がされています。

企業の社会的責任(きぎょうのしゃかいてきせきにん、英: corporate social responsibility、略称:CSR)とは、企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的(ボランタリー)に社会に貢献する責任のことである。wikipediaより引用

個人的には、「組織と社会の関係性を探るプロセス」とCSRを捉えています。


CSRを推進して気づいた3つのこと

個人的には、下記3つの視点で、個人と組織に対してCSRがポジティブな影響が出たなと感じています。

①CSRは関わる社員の視点を広げる

②CSRは社内のブランド価値を見直すプロセスとして有効的

③CSRは顧客と社員の自己実現に繋げる手段

この後に、一つひとつ図解していきます。

①CSRは関わる社員の視点を広げる

一つ目のCSR効果は、社員(働く人)が、自分の仕事の意味を見直す=仕事の視点を広げる機会になったということです。

日常の仕事だけだと、仕事で与える影響を考えるときの視点は、個人と組織で完結してしまいがちです。

マーケット感覚がある人だと市場視点が入る感じでしょうか。

CSRが社員の視点をどのように変えたかを考えると、「自分の仕事が社会にどのような影響を与えているのか?」を考えるきっかけを与えてくれたと感じています。

例えば、デザイナーやライターといったクリエイターの方々は、自分の表現を通じて社会にどのような貢献ができるか?という問いと向き合う機会が、支援先のNPOと関わることで見えてきたようです。

【活動報告】女川町のカタリバ見学

②CSRは社内のブランド価値を見直すプロセスとして有効的

2つ目のCSR効果についてです。

CSRは、個人の価値観、組織の価値観、社会の価値観をすり合わせする機会になったということです。

個人の価値観と組織の価値観をすり合わせする機会は、社内の座学研修に設けられているかもしれませんが・・・社会と向き合う機会はあまりないと思います。

普段一緒に働いているメンバーと、社外のNPO活動に関わり、社会課題と向き合う、マイノリティと呼ばれる人たちと出会うという経験は、自分たちの価値観を見直す機会になったなと感じています。

【活動報告】インクルーシブデザインのワークショップ参加



③CSRは顧客と社員の自己実現に繋げる手段

3つ目のCSR効果についてです。

CSRは個人と組織の「自己実現」を支援する機会となったということです。

有名なマズローの5段階欲求説。その頂上にあるのが自己実現欲求です。

自己実現欲求とは、自分の能力を引き出し創造的活動がしたいという欲求のことを言います。もちろん、CSRを進めれば、いきなり自己実現に繋がるわけはありませんが・・・

仕事では向き合う機会がない、超難易度の高いけど超重要な社会課題に対して向き合うことは、最高に創造的な活動だと自分は考えています。

個人として社会課題と向き合う、組織として社会課題と向き合う。

この経験が、自分たちの価値観を広げ、仕事の意味を見直すきっかけになったことは間違いないです。

【活動報告】1dayプロボノへの参加


まとめ

個人的な考察ではありますが、「CSRは個人が仕事の向き合い方を再定義し、組織のブランド価値を向上させるための活動になり得る」と明確に感じています。

CSRは関わる人たちの価値観に影響を与え、組織のブランドにも好影響を与えることに繋がった実感があります。

会社という枠ではなく、市場や社会という広い視点で物事をとらえ、自分たちの仕事を再定義していく。

CSRを推進するプロセスから起こる変化を体感できたのは、自分にとっても非常に貴重な経験になりました。

来期は、CSRと人事制度を連携させる、CSRを戦略と連動させてCSVと言われる領域まで引き上げるということにチャレンジしていきたい!

会社のCSRという視点ではなく、たくさんの人を巻き込み、巻き込まれながら面白い活動をつくっていきたいので、ぜひご興味ある方はご連絡ください!