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都市のポジショニング戦略~福岡市の優位性を読み解いてみる #マーケティングトレース ~

都市にもマーケティング戦略が求められている。

人口減少時代において、如何に人を惹きつける魅力
=認知をもっているかは重要である。

これは昨年にフィンランド・ヘルシンキを訪れて感じたことである。

自分が書いたものではないけど・・・
Yoshitoさんのnoteは非常に共感しました。

そして最近は、国内では福岡に注目している。

自分が注目するまでもない。既に注目が集まっている都市でもあるわけですが・・・

世界で最も住みやすい二十五都市に選ばれ、福岡は日本のシリコンバレーだと表現されることもあります。

世界競争力ランキングで上位に出てくる、スイス、シンガポール、フィンランド等に近い要素を「福岡」はもっているわけです。

本日は、福岡市のマーケティングトレースを行います。
都市計画に求められるポジショニング戦略について考えていきます。
※マーケティングの切り口は様々ですが、ポジショニングに絞って考えていきます。

福岡のどこがすごいのか?

ご存知の方が多いかもしれませんが、福岡は様々なNo.1領域をもっています。

・国際空港から都心までのアクセス時間(GPCI)はアジアでNo.1
・たらこの購入量・支出金額と明太子店の数が全国No.1
・在留外国人の伸び率が全国No.1
・人口増加数・増加率、若者(10代・20代)の割合がNo.1

この福岡に特化した分析サイトは面白いです。

福岡の優位性を「福岡市が地方最強の都市になった理由」では、下記5つだと言われています。

1.人口規模と若者比率の高さ
2.教育機関集積と留学生比率の高さ
3.密度の高い都市構造
4.開業率が高く、サービス産業集積が進む産業構造
5.活発な投資資金の流入
引用「福岡市が地方最強の都市になった理由」


今回は、福岡の独自性を、産業政策視点で読み解いていきたいと思います。

もろもろ調べていて、福岡で仕事したい・・・と思うようになりました。。


福岡=スタートアップ都市というブランド

イノベーションやスタートアップという言葉が似合う都市をつくった福岡。

イノベーションスタジオ福岡、スタートアップカフェ福岡などは有名なプラットフォームですね。

スタートアップを生み出すための場とコミュニティづくりを、行政が前のめりに行ってきたことの結果としてブランドイメージが築かれている。

福岡の産業政策のポイントは下記2つだと考えています。

ポイント①
国内<海外市場
に目を向けて産業をつくり始めている

グローバル創業都市・福岡というキャッチコピーにあわられています。
海外(アジア)を意識しやすい立地を最大限に活かしています。

ポイント②
民間主導で新たな「産業」をつくるという発想が地域に根付いている

福岡と言えばめんたいこですね!

めんたいこ産業を築いた「やまや」はオープンイノベーション発想であったということが、一橋ビジネスレビューに書かれています。

"博多明太子の「やまや」は、明太子の製法の秘密を公開(先行投資)することで博多地域の資源をより豊かにし、それによって博多明太子が全国に広がり、地域への見返りが増大したのである。"
引用:一橋ビジネスレビュー 2015 Autumn(63巻2号)

独自のポジショニング=スタートアップ産業を生み出すと決め、競争力強化のために投資→もともと根付いていた民間企業が主導で地域経済を引っ張る文化を活かして変化を加速・・・・

という構造が福岡が他の都市とは違う産業の魅力をつくり出しているポイントです。

ポジショニングマップを整理してみる。


福岡のスタートアップはどんなところが?

福岡の魅力的なスタートアップは、下記のメディアを参考に。

リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” は非常に魅力的な人をインタビューされていて面白いです!

福岡の可能性溢れるスタートアップをマーケティングトレースする機会を増やしたい!

ということで・・・

福岡初スタートアップをマーケティングトレースするイベントやります!

6月11日に福岡発スタートアップをマーケティングトレースするミートアップを企画しています!

ぜひマーケティングトレースに興味ある人、福岡のスタートアップに興味ある人が集まり、可能性を探り会にできればと考えています!


東京以外からスタートアップが生まれ、グロースする仕組みは個人的にも支援していきたいと考えているので、良い感じに盛り上げていきたいと考えています!