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なんとなく適当な全曲レビュー① -LIFE/小沢健二-

定期的にこういうのもやろうかと思ってます。興味ない人はとばしてください。

オザケン自体を知ったのは去年。あまり最初は興味を持たなくてちょっとYoutubeとかで聴いたりしてみたけど(「ぼくらが旅に出る理由」とか)あまりピンと来ず。そこからスルーしてたけど、2ヶ月ほど前に突然FM802から「さよならなんて云えないよ」が流れてきて、最初はよくわからなかったけどだんだんと好きになりました。もう今ではすっごい好きになってる。

そんなオザケンの「LIFE」。名盤ってずっと聞いてて本当に欲しかったのを某ブックオフで手にいれたのです。94年、東芝EMIから発売。全9曲中、別の曲のリプリーズ(続篇みたいなの)が1曲。残り8曲中、シングルカットされたのが7曲という超絶キャッチーアルバム。そんな誰が聴いても名盤のこのアルバムを語彙力の無さすぎる私がレビューしていきます。

1.愛し愛されて生きるのさ/LOVE IS WHAT WE NEED

なんてすごいタイトル。僕、実はこの曲アルバム買った当初はほとんど聴いていませんでした。なんか退屈に聴こえたというか…、単調すぎるなあと思ったりしてあんまり好きじゃなかったんです。でも今ではすごく好きな曲。とにかくサビのメロディーがキャッチー。カラオケで歌ってたらこの曲ずっと歌詞があるから口の中パッサパサになるんやろなあ…。カラオケといえばこの曲カラオケで歌っても台詞の部分は言わなければいけないのでしょうかね…。ちょっと気になる。今度やってみよ。自分が歌詞で一番いいなあと思ったところは「10年前の僕らは胸を痛めていとしのエリーなんて聴いてた」ってところです。こんな具体的な固有名詞を出してくる歌詞はオザケンらしいところなんだけれどもそういう引用もこの人は絶妙なんだよなあ。

2.ラブリー/LOVELY

問答無用。名曲。問答無用かもしれないんですけどそれだと意味無いんで一応書いときますね。
実はこの曲7分もあるんですけど、なんとも聴きやすいんですよねえ。まあ確かに同じことの繰り返しで引き延ばし感はあるんだけど、だんだんと音に酔っていくというかそういう感覚が楽しめる曲でもあるんですよね。でも何がすごいってこの曲で紅白出たんですよね!この時代に。小室ファミリーとか全盛期の時代に…。さすが天才オザケンっすわ。
ちなみにこの曲で一番好きな歌詞は「君と僕とは恋に落ちなくちゃ」。なんとも王子様な発言だけれども、こういう歌詞が結構オザケンにはあるみたい。

3.東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー/LOVE IS LIKE A BODY BLOW

この曲もラブソング。てかこのアルバム全体がラブソング。この曲のコーラスの元ネタはあのMPB界の大御所、ジルベルト・ジルの曲なんですけれども原曲もいいんですよね。というかこの曲がめちゃくちゃいい。なんかブラジリアンポップスの丸パクリと言われたらなんか違うというか…、やっぱり日本のポップスの要素もかなり入ってて本当にすごい。ベースのフレーズとかもとっても好みで、サビのメロディーも急にピッチが上がるキャッチーなメロディーでどんだけ天才要素いれてくんねん!っていう。
僕が一番好きな歌詞のラインは「こんな恋を知らぬ人は地獄に落ちるでしょ」。僕、今の時点じゃ地獄落ちちゃいますわ。もうそういうこと平気で書くんだからっ。リア充は本当困るっ。

4.いちょう並木のセレナーデ/STARDUST RENDEVOUS

この曲だけなんかライブ音源?疑似ライブ?みたいになってんのよねえ。アコギ主体でのバラードなんだけれども間奏で入ってくるギターのフレーズ(っつっても長いけれどもソロ?なのか?)も好きで多分アルバムの中でも1、2を争う落ち着いた雰囲気の曲。そういえば秋辺りにはこの曲もよくラジオで流れてたなあ。なんか最近よくオザケンをラジオで聴くんですよ。みんな冬になるとオザケンが聴きたくなるのかな?まあでも確かに夏のイメージじゃないから冬なんだろなあ。僕がこの曲の歌詞のラインで一番好きなのは「そして過ぎていく日々を僕らは踏みしめて僕らはゆく」。なんて切ないんだ!すごく切ない!こんな切ない歌詞をこんな素晴らしいバラードにのせて歌われたら死んじゃうよ!

5.ドアをノックするのは誰だ?(ボーイズ・ライフ pt.1:クリスマス・ストーリー)/WHO'S GONNA KNOCK THE DOOR?(BOY'S LIFE pt.1:A CHRISTMAS STORY)

僕がこのアルバムで一番好きな曲。この曲にはしっかりとした(?)振り付けもあって、シングルの裏ジャケットにはその振り付けも書いてあったというのは有名な話。僕がこのアルバムで一番好きな理由はサビのメロディーが一番好きだってだけなんだけれども、すっごく字余りな歌詞をよくここまでキャッチーにしたなっていうところが感心なんてもんじゃないぐらい感心。クリスマスの曲なんだよなあ。あ、今日クリスマスイブだわ。まあこれ書いてる間に日付変わりそうだけど。僕がこの曲の歌詞で一番好きなのは「誰かにとって特別だった君をマークはずす飛び込みで僕はさっと奪い去る」。「ラブリー」に次ぐ王子様発言だわ。かっこよすぎなんだよな。いちいち言ってることが。でもナルシスティックなんだよ。

6.今夜はブギー・バック (nice vocal)/BOOGIE BACK (nice vocal)

90年代の日本音楽史に残る名曲。スチャダラパーのラップも素晴らしいけど、やっぱりここはオザケンがしっかり土台を支えてる。まずキャッチーすぎる。100パーキャッチー。すごいわ、逆に。そんな曲作ってみてーわ。あんまりコメントすることもないんでこの辺で終えときます。ちなみに一番好きな歌詞のラインは「心のベストテン第一位」。逃げ恥でも使われてたし、ってああ!逃げ恥!!逃げ恥ロス!!ああ!!

ていうかここでアルバムが終わりました。ということはもう一時間近く文字打ってる。

7.ぼくらが旅に出る理由/LETTERS,LIGHTS,TRAVELS ON THE STREETS

僕がオザケンに「興味ないなあ…」って思わせた曲でもあるし、その後じわじわと「めっちゃええやん!」て思わせた曲でもあります。ポール・サイモン丸々引用も確かに驚いたけれど、それよりもまず曲が良すぎるんだよ!歌詞も良すぎるんだよ!歌詞良すぎて教育実習来てくれてた先生が最後に来てくれる日にこの曲の歌詞書いて渡したわ!これマジの話だわ!マジで名曲。
ちなみにこの曲で一番好きな歌詞のラインは「ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり誰も皆手を降ってはしばし別れる」。「しばし」ってところがいいね!別れてもまた会える!っていう希望を持っとかないといけないってことなのかなあ。

8.おやすみなさい、仔猫ちゃん!/GOOD NIGHT, GIRL!

このアルバムで一番長い曲。そして唯一シングルカットされてない曲。確かに普通に聴いたら全然キャッチーな曲なんだけれどもこのアルバムの中で聴いたら全然そうじゃない。でもこの曲、このアルバムの中でも一番個性の強い曲だと思う。僕が初めて聴いたとき思ったのは音響の感じとかビリー・ジョエルとかのAOR系に似てるなってこと。例えばサックスのリバーブ感とかモロ「素顔のままで」やし、でもオザケンワールドが全開で…。もしかするとこの曲が一番このアルバムですごい曲なのかもしれない…。
僕がこの曲の歌詞で一番好きな所は「ディズニー映画のエンディングみたいな甘いコンチェルトを奏でて静かに降りつづくお天気雨」。ディズニー映画のエンディングってひどく甘いんだろうなっていう笑。

9.いちょう並木のセレナーデ (reprise)/AND ON WE GO

そして最後はM-4の1分弱のオルゴール版。なのに英語版タイトルは4と違うのよねえ…。意味的にはそして僕らはゆく的な意味なのかなあ…。こんなにすごい曲をたくさん聴かせられた後にこれでアルバムを締めるっていうのもすごく天才らしい発想…。欲しいなあ…そういう才能……。

以上語彙力の無さすぎる私のオザケン/「LIFE」のレビューでした。是非みなさんも聴いてみてください。絶対ハマるんで。中古で大体700円ぐらいです。

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