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なんとなく適当な全曲レビュー② -SONGS/SUGAR BABE-

オザケンのLIFE以来ですね。というかそれから全然時間経ってない。やばい。

このアルバムに出会ったのは去年?かな?(とか言っときながら今年ももう終わりますが)
本当に洗練されたポップスがたくさん詰まってるアルバム。このアルバムは1975年に大瀧詠一のナイアガラレーベルから出たアルバム。シュガー・ベイブはこのアルバム1枚だけ出して解散した。山下達郎とか大貫妙子の音楽キャリアはここから始まってるのだ。は?シュガーべイブについてもっと詳しくプロフィール書けよって思ってる人。世の中そんなには甘くはない。ググれ。ウィキれ。メモれ。コピれ。メイクマネーー!!

1.SHOW

アルバムのオープニング曲。この曲はオープニング曲だけあってとっても陽気。明るい。フレージングとかすごく好き。そんなにコード進行とか複雑な訳じゃないし。この辺は専門的になるけどmaj7系のコードとかはあまりこの曲では使われていない。あくまでも山下達郎の声を聴かせてる感じ。(あとコーラスワーク)

2.DOWN TOWN

シュガー・ベイブの代表曲。この曲はザ・シティポップって感じ。ドラムは複雑じゃなくてずっとおんなじリズムを刻んでるんだけれども、メロディがすごくキャッチー。M-1と比べても全然キャッチー(まあ別にSHOWが全くキャッチーじゃないわけでもないんだけれども)。聴くたびにこの曲がいろんな人にカヴァーされてる理由がわかる。あ、冒頭でずっとリズム一緒みたいなこと書いたけど「暗い~」のとこ違ってた。すいません。

3.蜃気楼の街

大貫妙子ボーカルの名曲。個人的には冒頭から入ってくるコーラスがツボ。ギターソロとかすごく好き。哀愁漂いすぎやろ。「遠のく窓明かりと~」のところの歌詞が切なすぎてすごくやばいなあこれ。今さら気づきましたわ。というかこの曲3分丁度ほどしかない短い曲だったのね。全く存じ上げませんでした。

4.風の世界

この曲のリズムとコード進行思いっきりパクった曲を作ったことがあります。ずっと書いてるけどシュガー・ベイブは本当にコーラスワークがすごい。そりゃはっぴいえんどのバックでコーラス任されるよなあ。というか今思ったんだけれどもギターソロ終わりのキメ(?)の部分みたいなのがなんとなくChuck Mangioneの「Maui-Waui」のフレーズの一節っぽかった。ブレス音までも巧みに使うこの感じもいいですね。

5.ためいきばかり

山下達郎ボーカル曲。この曲はイントロからして好きです。そしてまたリズムが複雑。村松さんはスライドギターが好きなんかな?あ、なんかジョージ・ハリスンと比べられてた時があったなあ、そういや。サビのメロディがやっぱりぐんって上がりますね、タツロー。このアルバムは全体的にギターの音がまろやかなのもいい。

6.いつも通り

大貫妙子ボーカル曲。スローテンポなのにやっぱりちょっと跳ねてる感があって…。というか単に16ビートなだけなのか…。ストリングスがとってもいい効果を出してますね。あ、そういやさっきギターまろやかな音がするとか言ってたけど、まろやかの中にも硬さのあるパキっとした音ですね。そしてギターソロと思わせておいてサックスソロ!すごい曲だなあ。

7.すてきなメロディ

このアルバムは本当に全曲シングルカットが可能なアルバムだと思う。僕も全曲好きなんだけれども(じゃなきゃ全曲レビューとかしてないんですけど)、そんなこのアルバムの中でもベスト3には入る曲。なんかこの短い曲の中にいろいろ詰め込みすぎてワケわからなくなってる感がいい。この曲は山下達郎と大貫妙子のデュエットもいいんだけど、間奏のピアノ連弾と「メェェエエ」のコーラスが好きです。

8.今日はなんだか

来たよ。僕はこの曲がこのアルバムの中で一番好きなんだけれども、この意見に賛同してくれる人は少ないんだろうなあ…。イントロからして不可思議すぎる。どう拍を取っているのかわからない…。サビのメロディがこのアルバムの中で一番好き。そして間奏のピアノがぐわーーってなるとこも最高。本当に大貫妙子はピアノ始めて2、3ヶ月だったのか??と思わされる感じ。

9.雨は手のひらにいっぱい

名バラード。山下達郎の最新ベストにはシュガー・ベイブの曲は2曲しか入っていないのだが、その2曲とは代表曲のDOWN TOWNとこの曲なのだ。別にシングルカットもされていないのになあと思うが(そもそもシュガー・ベイブのシングルはDOWN TOWNだけである)、この曲は仮にこのアルバムの曲でDOWN TOWNが一番だとしても二番手に来るほどのメロディと歌詞があると思う。僕は今日はなんだかの次にこの曲が好き。

10.過ぎ去りし日々 "60's Dream"

ボサノヴァ風のリズムにアコギの弾き語りを主体としたバラード。歌詞の中にオールディーズ・ナンバーの邦題を散りばめるあたりさすが山下達郎。というか本当にスライドギターいいな。ピアノも哀愁がとっても漂っている感じでもう大好きです。

11.SUGAR

発売当初は「付録」というタイトルだったらしい。言わばシークレットトラック。ジャムセッションに単に叫び声を合わせたみたいな曲だけど、曲の構成も一応ちゃんとあるし歌詞もあるからとりあえず打ち合わせはちゃんとやってたんだろうなあ。ちなみにライブでは20分ぐらいやってたときもあったらしい(ちなみにスタジオ版は6分弱)。ひぇーー。ピンク・フロイドでいうところの「星空のドライブ」みたいな曲なのかこれは。

以上です。異論反論は受け付けません。独断と偏見がすごいレビューですがお気になさらず。ちなみにSONGSは何回も再発されてるのでぜひ聴いていただきたい。最新は去年の40th Anniversary Editionです。みんな買って聴こう。

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