見出し画像

正確に理解が深まる、納得できる伝え方

社会人になり、ある程度キャリアを積んでくると、
これまではたくさんの事を学習して習得したことを、
今度は伝える側にまわるようになっていきます。

あなたは、これまでたくさんの時間をかけて、教わってきたことがありますよね。

そしてある時から、どんどん誰かに伝える側に回るようになってきます。

でも、そんな時、
人に伝えることを試みていると思うけれど、
聞き手になかなか伝わらないことってありません?

そう、
自分で分かっていても、いざ人に伝えようとすると、
なかなか伝わらないことって、案外多いのです。

僕もそうでした。
人に言葉を使って教えることは、
かなり労力を使いますよね。

でも実は、伝え方を工夫するだけで、聞き手に伝わるようになります。

ではその聞き手に伝わる方法ってどのようなことなのでしょうか?

それにはまず、聞き手に伝えることの難しさが何なのか、
そこを理解する必要があります。
そのあと、どのようにすれば聞き手に理解が深まる伝え方が出来るのかを紹介していきます。

これを読むと、これからの人の伝え方が変わり、より聞き手に伝わる方法が理解できます。

それではどうぞ。

伝えることの難しさ

それでは、人に物事を伝える前に、
なぜ人は、伝えることが難しいのかをお話します。

脳は、興味のないものには反応しにくい

まず、人の脳は、
興味のない事柄についてはなかなか反応せず、
頭に入っていかないようになっています。

例えば、誰かと会話をしているけれど、
自分があまり興味のない話については、
なんとなく相づちをうっているだけで、空返事のような状態になっている時はないですか?

夫婦でも同じです。
夫婦で会話をしているけれど、
興味のわかない話については空返事して、
相手の機嫌を損ねてしまう、なんてことはよく聞きます。

このように、
人は、興味のあるものには積極的に聞くのですが、
そうでなければ、あまり頭に入って理解しようとしない性質があるようです。

伝える言葉は、解釈が異なっているかもしれない

実はあなたが伝えた言葉は、
聞き手はあなたが思っていることと捉え方が違い、
あなたと解釈が違っているかもしれません。

これは、人それぞれこれまで過去に生きてきた環境や知識の違いなどで、
あなたの言葉の捉え方が変わってしまいます。
これも仕方のないことです。

たくさんの情報を伝えても、脳が混乱を起こす

例えばあなたが今、伝えたいことがたくさんあるとします。
それであなたは、一生懸命伝えようと努力していきます。

でも実は、
聞き手側からすれば、あなたからたくさんの情報を伝えても、
ほぼ伝わっていません。

私の経験からすると、たくさん話して伝えても、
相手に伝わっているのは、3割程度かそれ以下。

なぜそのようなことが起こるか。

それは、
人間の脳は、言葉を自分なりに理解して落とし込むまでに時間がかかるからです。

聞き手は、最初のうちは聞いて理解しようとして真剣にきいています。
でもそのうち、分からなくなってしまいます。
脳が混乱してしまっているから。

それは、人は言葉で受け取ったものを、まず頭で映像化してイメージして理解していきます。

ところが、伝えている言葉を脳で理解出来なければ、映像化することが出来ません。

これは人間である以上仕方のないこと。
だから、人の脳は初めてのことは、いっぺんに詰め込むことは出来ません。

では、
どのようにすれば、少しでも相手に伝わるようになるのでしょうか?

人に伝えるための方法

まず大前提としては、
人間は、あなたが思っているほど簡単には伝わらないことを受け入れておくこと、これがまずは大事です。

その上で、どのようにすればよいか、紹介しますね。

最初にゴール(概要)から

まず、
よくやってしまいがちなのが、手順を順番に頭から伝えていくこと。

社会人になるとありませんか?
まずAをして、次にBをして・・・、と。

これは、伝える側からすると楽です。
というのも、今やっていることや手順などを、そのまま言語にして話していけばいいから。

でも、これでは、
まず100%伝わらないと思った方がいいです。

人の脳の特徴として、
人はやる目標がないと行動をおこせないように出来ています。

それなのに、向かう方法が分からないまま教わっても、
最初はいいのですが、そのうち頭の中では「??」。
結局伝わらないんですよね。

だからまず、
概要やゴールを伝えて、どこに向かおうとしているのか、
最終超着点は何のか、を必ず最初に伝えてあげてください。

すると、聞き手側は、
始めはなんとなくでもイメージをつけてもらえます。
すると聞き手は
次の話がしやすくなります。

伝えることは、大きいところから小さいところへ

そしてそのあと、
大きな項目があるなら、そこから話していく。
で、どんどん枝葉の部分へと移っていきます。

そうすることで、人の脳はすこしづつ整理することが出来て、
内容が理解できるようになります。

ここで、質問が出ることはないですか?

これは、ある程度理解出来ている証拠と思っていいと思います。
理解が深まっていると思ってください。

言葉で伝わりにくいものには絵を使おう

人に伝えようとしても、
どうしても伝わりにくいものもあるのではないでしょうか。

そんな時は、絵を使いましょう。

そうすることで、あなたと聞き手との解釈の違いを埋めることが出来ます。

人の脳は、言語化されているものを、脳でイメージ化して理解しようとします。
その時に、人によって解釈の違いが出て、絵に違いが出てくるんです。

それを無くすためにも、絵を一つ入れるだけで、聞き手との解釈の違いを埋めることができます。

「でも、絵なんて書けないよ・・・。」て思っているのなら、
これは、ほんとうに超簡単な絵コンテみたいなものでもかまわないです。
綺麗に書こうなんて思わなくてもいいのです。

これは、仕事のプレゼンなどでも活用できるので、是非活用してみてください。

例え話や比喩を使う

これは、人に伝えることがちょっと難しそうだ、と思ったときに有効です。
身近にあるものや出来事を使えば、伝えたいことが聞き手に分かりやすく伝わるようになります。

伝える自信を持つこと

案外忘れてしまいがちなのですが、
あなたが自信を持って伝えていなければ、聞き手は、
「ほんとうかな?」と疑問を持たれてしまいます。

そうなると、聞き手はあまり聞こうとはしなくなります。

せっかく伝えようとしても、あなたの自信がないだけで伝わらなくなるのは、非常にもったいない事ですよね。

話す内容が同じでも、自信がある話には聞き手は納得しやすくなります。

でも、
よく言われるのが、「聞き手から答えられない質問をうけたらどうしよう」
と考えてしまう人がいます。

結論から言うと、
人は誰でも分からないことがあります。だから心配しないでください。

そんな時は、
ひとまず「後でお答えします」としていったん持ち帰り、
後から答えてあげればいいです。

おそらく答えられないことで、おどおどしてしまうかも知れません。
でも実はそんなことはなく、後から答えてあげることで聞き手は、
「あっ、ちゃんと調べてくれた」と信用をえることができます。

大丈夫です。自信をもってください。

まとめ

人に伝えることは、案外難しいもの。

それは、聞き手にあなたが伝える言葉を理解し、脳でイメージすることが出来るか、が重要になってきます。
それがクリアできれば、伝えた言葉が聞き手側に伝わったと言えるようになります。

そこに落とし込めているかを確認しながら、少しづつ伝えていくことを心がけてください。
すると、あなたの伝えたかったことが、全て伝わっていきます。

”時間”、これをかけて、じっくり伝えましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?