昔あったけど、今ないもの

以前、昔住んでいたところにあったものの話をある人にしたら、こういわれました。「私の家の近くにもそういうものがあった。今、その話を聞いてなかったら、一生思い出してなかったかもしれない」と。

その時、思いました。
人は誰しも、懐かしい思い出がある。でも、それは普段は意識の上に上がって来ない。話題にしなければ、忘れ去られるけど、それは確かにあったし、思い出すと懐かしいんですよね。他にも同じ思い出を共有している人もいるかもしれない。

そこで、ふと記しておきたいと思いました。
昔はあったけど、今はないもの。

私は、1970年代後半生まれの現在40代。
その世代で、幼少期を関西で過ごした者の、「昔あったけど、今ないもの」です。大きくなってからのものも含みます。
共通の思い出もあるかもしれません。
ものを思い出すことで、その時の習慣・時代背景・出来事まで思い出す。そんな懐かしさを感じられたらと思います。



家の中

ダイヤル式電話
押しボタン式の扇風機
ブラウン管の分厚いテレビ
手で回してチャンネルを変えるテレビ
ビデオ(VHS)
コンポ
CDラジカセ
カセットテープ
CD(今もあるが少ない)
MD(一瞬あった)
ファミコン
エアコンの強弱(今は温度設定)
ヒモでつける電灯
豆電球(「豆球」という呼び名も)
ブリキのバケツ
二層式洗濯機
水から沸かすお風呂(入ったら下の方、冷たいってなった)
針のある量り
缶切り(今もあるかもしれないが、プルタブタイプが多くなり、使用頻度減った)
食事にゴミが入らないようにする網(食事カバーというらしい;うちはなかったけど)
瓶のジュース(おばあちゃんちに行くと酒屋さんからダース箱で買ったサイダーがあった)
保温ポット(今は電気ケトルが主流)
家電に昭和レトロな花の絵などがある
鍵かけ
フィルムのカメラ
フエルアルバム
雨戸
タイルの床・壁
柄のあるガラス
懐中時計
蚊帳
ゴキブリホイホイ
ねずみ取り
貝でできたネット状の飾り
玉のれん(木のビーズがあるじゃらじゃらいうのれん)
こけし
ケースに入った人形
UFOキャッチャーで取ったぬいぐるみ
キーホルダー(昔のタイプ)
ちりめん貝細工
新聞の4コマ漫画
車のキーは鍵穴に挿してた

<高校・大学時代>
ポケベル
ピッチ(PHS)

昔あったものからの表現と今の表現方法

ダイヤルを回す → 電話をかける
チャンネル回して → チャンネル変えて
ビデオを録る → 録画する

学校

赤と黒のランドセル(今は色んな色が選べるっていうのに、途中でリュックに変える子も)
ブルマ
マーガリン(パンにつけるもので、銀紙で直方体に包んである)
チョコマーシャル(パンにつけるもの)
瓶の牛乳(今は紙パック)
男女別名簿(今は男女混合)
連絡網(保護者への連絡は民間サービスで一斉メール、連絡先の交換は個人で)
缶のゴミ箱(今はペール式)
和式トイレ(使えない子多数)
座高
ぎょう虫検査
フエキのり(でんぷんのり)・水のり(今はスティックのりが主流)
差し替え式色鉛筆(ロケット鉛筆という名前でした)
ざらばん紙の手紙
レモン石けん(今はポンプ式液体石けん)
プールに入る前の腰洗い槽
プール後の洗眼器
アルコールランプ
百葉箱(あるが、脇に追いやられてる)
トーテムポール(アメリカインディアンのものが何故?卒業製作で流行ったらしい)
LL (Language Laboratory)教室
名札を家から付けて行く習慣(個人情報保護のため)
男の子は「君」付け・女の子は「さん」付け(今は一律でさん付け多し)
半ズボンの男子
スカートしかはかない女子
父兄という言い方(保護者は男性というのは差別的ということで)
チャイム(回数を減らしてる、自分で時計を見れるように自立を促すためと、近所からうるさいとクレームがあることも)
組体操(ピラミッドなど危ないということで)
夏休みの登校日
写真の注文は参観日に貼り出し(今はネット注文)
学校の終わりに業者が学習教材を売りに来てた(付録の知育玩具に引かれて、やりたくなるやつ)

子ども

赤ちゃんの歩行器(かえって歩行の妨げになるという考えが今は主流)
はだ色という呼び方(差別的ということで、今はうすだいだい)
毛糸のパンツ
はらまき
におい玉
宝石の形をして指にはめられるアメ
コマ付き自転車(今はストライダーからいきなり、こまなし自転車が主流)
月刊の少女マンガ(りぼん・なかよし・ちゃおなど → 調べたら何と今もあった;ただ今の子が買うのは見たことない)

流行り

ルービックキューブ
なめんなよ(暴走族の恰好をした猫のキャラ)
うちのタマ知りませんか?(うちはこれのドンジャラがあった)

1ダースで酒屋さんに瓶のビール・ジュースを注文する習慣
そろばんで会計する店
ゴムで下げるざる(八百屋さんなどにある釣り銭入れ)
個人の店(肉屋・魚屋・八百屋・文房具屋・手芸屋・商店街)
車で売りに来る店(魚屋・八百屋・豆腐屋・焼き芋・ラーメン屋台)
国鉄(今のJR)
切符をガチャっとする物
プルタブの缶
公衆電話・電話ボックス
テレホンカード(テレカという言葉も今は伝わらないかも)
メロンソーダ(今もあるが珍しい)
おかもち(中華店の出前の箱)
新店オープンの宣伝のアドバルーン
たわしのマット(アイビーマットというらしい)

公共のサービス・公園

粗大ゴミが無料で捨てられること
バキュームカー
丸ポスト
ブランコ・シーソー(危ないからと減った)
回転ジャングルジム(同じく)
向かい合って座る4人乗りブランコ
移動図書館

事務用品

フロッピーディスク
ワープロ(今でもほしい!ネット環境ないとこで、文章書きたい)

黄色・水色・黄緑で記された町の地図
写るんです(使い捨てカメラ)
横断歩道の縦の線

今はあるけど、なくなるかもしれないもの

駄菓子屋(残ってほしい)
がま口財布
ガラケー(既に3Gは消えて、ガラケーでも4Gに)
輪転機(今あるものが壊れたら、もうないかもと言われてる)

親世代の時代にはあったもの

ガリ版印刷
レコード
ぼっとんトイレ(小さい頃、おばあちゃんちにはあった)
七輪
餅つき機(旦那さんの子どもの頃あったらしい)
薪のお風呂(憧れだけど、これは同じ世代でも田舎だけ)


昔は当たり前にあって、景色になじんでたのに、いやなじんでたからこそ、いつの間にかなくなったら、忘れ去っているものもありますよね。自分の子どもは、「お母さんが子どものころ」「昔」と言ってもイメージが沸かず、うちの子なんて小さい時は、「お母さんが子どもの時、恐竜おった?」と言っていました。もう少し大きくなっても、「お母さんが子どもの時、薪のお風呂入ってた?」とか。昔のイメージが沸きにくいんですよね。だからこそ、一度残しておきたかったんです。

今、自分が子どもの時にタイムスリップしたら面白いだろうな。

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