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夜行性

毎日、遅くとも朝の7時には起きて会社に行っている。これまでも社会人として随分と長いこと、そんな生活を送ってきた。寝坊して遅刻したことは、ない(と言った途端にしそうで怖いから、もう言わないけれど)。

しかし私は自覚している。自分が本質的には「夜行性」であるということを。子供のころから、朝はボーッとしている分、夜になると目がらんらんと輝いて、活発に動きまわっていた。お裁縫をしていても、絵を描いていても、ノッテくるのは夜なのだ。そのノリが急な角度でクレッシェンドして、これからいよいよという時に、「寝なければいけない時間」が到来する。

大人になってからは、翌日の仕事を理由に、(真面目にも!)夜更かしすることはほとんどなかった。まだまだノリノリな気持ちを押し殺して、入浴し、布団に入る。勢いに乗って何かを作り続けたところで、翌朝見てみれば「真夜中のラブレター」になっていることは目に見えている。そんなふうに、自分自身を説得して。

今でも稀に、ノリに任せて突っ走ってしまいたくなる夜がある。そこを自制するのだが、ほんとうに、果たしてそれで良いのだろうかと思ってしまうのだ。

今、書かないといけないものが、なかなか完成に至らない。明日の仕事に備え、床につくが、それも言い訳のような気がしてくる。たとえ「真夜中のラブレター」になったとしても、これは書いてしまった方が良いのだろうか。

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