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高齢者施設の見学で見るべきポイント

こんにちは、ともみです。
今回は高齢者施設を選ぶ際に実際に施設見学に赴いて見るべきポイントに触れていきます。

施設見学はご家族の入居の検討はもちろん、スタッフとして応募する前の見学も含みます。

この見るべきポイントの内容によっては、入居等の利用は止めておいた方が良い施設、スタッフとして応募しない方が良い施設という評価になってしまう施設というものが多く存在します。

そんな関わらない方が良い施設かどうかが見学だけで分かるポイントは以下の4点です。

・昼食の様子を見せてもらう
・入浴設備を見せてもらう
・空室を見せてもらう(※入居型施設の場合)
・館内で出会うスタッフの表情

順に説明していきましょう。

●昼食の様子
見学を申し込む時点で敢えて昼食の時間帯を指定しましょう。昼食の様子を実際に拝見しておく事で、その施設、事業所の質が見えてきます。
食事介助に入っている職員の動きをよく観察しておいてくださいね。
スタッフが座って利用者を目を合わせ、姿勢に注意を払いながら1対1の介助を行なっていれば問題ありません。
しかし、スタッフが立ったまま食事介助していたり、一人で複数の方の食事介助を行なっている施設や事業所があります。
人手不足でどうしても、そんな食事介助しか出来ない場合もあるのですが、食事介助の基本を投げ捨てている上に、見学時にも正そうとしない施設、事業所という評価になってしまいます。
恐らく、食事以外の介助においても基本を疎かにしている可能性があります。

●入浴設備
こちらは使用中であると見せて頂けないのですが、上記の昼食の時間帯の見学であれば入浴設備が使用中である事も少ないので見せて頂ける場合が多いです。
ここで見るべきポイントはリフト浴や特浴の設備が揃っているかどうか。
入居検討の場合は身体状態の低下に伴い、入浴も柔軟に対応できるかどうかという点に繋がり、スタッフとして応募検討の場合は実際に介助に入る際に介助者側の負担が少なく入浴介助を行えるかどうかという点に繋がります。

●空室
入居検討の場合、間取りの確認はもちろん、部屋の設備の確認も大切となります。洗面台の下が収納になっている施設があったりしますが、この場合は車椅子での洗面利用が困難という問題があります。
信じられないでしょうが、バリアフリーに対応しきれていない施設もあるのです。

●スタッフの表情
これも大事な点です。
見学中に出会ったスタッフは、スタッフの側から挨拶してくれるはずです。
しかし、その表情が疲れ切っている場合があったりします。
それも出会うスタッフ複数人が。
人手不足でスタッフが憔悴している現場は事故や不正もあり得る現場と見ておいた方が良いかもしれません。
そして見学中という事を知らずに動いているスタッフもいます。
そんなスタッフの言動もチェックしておきましょう。
見学や来客を把握していない時ほどスタッフの素が出るものです。
愚痴程度ならまだしも、暴言が飛んでいる事もあったりします。
来客の有無で表裏が明確になる施設かどうかが見えてきます。

利用料金が低価格だったり、アクセスが良かったり、最初に利用の検討材料にする点がいくら良くても、中は実際に見るまでは分かりません。
介護業界はブラックボックスですが、見学して本来の姿の一部分を見る事ができます。
大切なご家族をお任せするのに相応しい施設か、対応を期待していい施設か。
スタッフとして勤めていく事に後ろめたさを感じない施設か、言い換えれば自身のご家族も任せたいと思える勤務先かどうか。

上記4点を見学する事で確認が出来れば、大きな検討材料になると思います。

私が勤めていた施設では昼食時の見学は原則お断りでした。
表向きの理由は感染症対策でしたが、本音は雑な介護現場を見せられないからでした。
浴室の見学は常に「今は使用中なのでお見せできないのですが、こちらの写真で・・・」と直接は見せない対応でした。
設備は整っていましたが、メンテナンスが出来ていない為に見せられないものでした。

マイナスの理由から敢えて見学させない対応をしていたわけです。
何でも疑ってしまうのも良くないのですが、見学で見せてもらえない点があれば、その点は特に留意しておいた方が良いかと思います。

今回は施設見学で見ておくべきポイントについての記事をお届けしました。

今後も介護現場の裏側に触れていきたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します。

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