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「英語が世界を変えてくれた」なんて月並みなことは言いたくないけど #EnglishChallenge

何から話していいか分からないくらい、私は語学を学ぶことに、本当に助けられた数ヶ月を過ごしていた。

あんまり弱気なことは言いたくないけど、どこへ進めばいいのか分からなくなっていた。振り返ってみれば、私はいつも、そんなことを言っている気がする。

いつもいつも、遠い目標を見失いそうになってしまう。32歳。「この方向で、いいのか?」「否」。

けれど、英語を学ぶことだけは。語学を習得することだけは、「そっちで合っている」と心の奥底が言っていた。

まだ、会社員だった頃。港区のピカピカのオフィスで、文京区の歴史あるオフィスで、ヒールをカツカツ言わせながら、「着実にキャリアを積み上げよう」としていた私。

「否、そうじゃない」と感じて、「ライターや旅人として、生きていく」と舵を大きく切った数年前。

あの時私、「本当にしたいことをしないと、このまま死ねない」と思っていた。「自分の心を誤魔化したまま、進むことはできない」と。

あれと同じ感情を、今も抱いていた。「英語ときちんと向き合わないまま、人生を進めることはできない」。

会社を辞めて、仕事を整理して、毎日毎晩本当に不安だったけれど、そしてその不安は周囲に漏れていたと思うんだけれど。心の声を信じた。「進んであげたい」と思っていた。誰よりも、私のために。

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海外に出たら、その国のことばをできるだけ覚えて旅をしたいと思っている。スリランカの「こんにちは」は「アーユボーワン(ස්තූතියි)」。スリランカの「どうもありがとう」は「ボホーマ・ストゥティー(සතුටින් භාර ගනිමි)」。

けれどそれ以外は、どうしてもあんまり通じない。付け焼き刃の相手の母国語。英語の方が、通じることが多くて切ない。

日本を出たら、英語が共通語であることが多い。時折それは、中国語だったりスペイン語だったりもするけれど、英語が話せる人が、世界には圧倒的に多い。それは、長い長い旅の間に、私が身をもって学んだこと。

世界の母語人口(引用:文部科学省)
1 中国語(885)
2 英語(400)
3 スペイン語(332)
4 ヒンディー語(236)
5 アラビア語(200)
※単位:100万人

だけれどどうして、いつまでも流暢に話せないのか、と苦しかった。「こんなに世界を、旅しているのに」。

だから、改めて学びに行った。セブと、マルタ。語学留学は、合計たった5週間の短い期間だったけれど、その他の時間もTEDを聞いたりDMM英会話を受講したり、英語の本を読んだり、シャドーイングしたり、ディクテーションしてみたり。

できるだけ語学学習に時間と気持ちを割いて、「英語を聞いて、話す、打ち返す、口に出す」という筋肉を、地味に地味に、鍛えて、鍛えて。

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効果は、自分ではまだ明確には分かっていない。

けれど、7月頭にノルウェーを旅した時。全日程英語アテンドだったのだけれど、大体のことはなんとか聞き取れて、英語でジョークを飛ばせて、笑いを取れて、お酒を飲み交わしながら、ギリギリだけれど。同じ時間を、ノルウェーの人たちと過ごすことができた。

飛行機の帰りに、字幕があればやっと、だけれど、映画が1本、日本語以外の言語で観られるようになった(レベルはディズニー映画くらいなもんだ)。

でも、今までだったら全然聞き取れなかった街中の会話や、スピーカーから流れる「通り過ぎてく」英語たち。昔はただの「雑音」だった音たちが、今は少しずつ「言語」として私のカラダの中に入ってくる。

セブ語学留学の帰りの空港で、本当に驚いた。今までも、海外のカフェでずっと仕事をしてきた。でも、あの時急に、隣の席の会話が「聞き取れるようになっていること」に気がついた。まるでそれは、日本・東京の銀座のスタバにいる時みたいに。日本語みたいに、カラダに直接、入ってくる英語たち。

ふとした瞬間、世界は変わる。英語で情報が取れるようになったら、意思疎通ができるようになったら、当たり前だけれども、日本語で発信するよりも世界はずっと広くなる。

気がついたら、英語で商談が始まっている、最近。頑張りたいと、思っている。全身全霊。私が私の未来を拓く道の大きなひとつに、語学があると今は心の底から信じられる。

***

語学学習は、基本的には自分との戦いだと思っていた。でも、「ひとりじゃないと、すごいんだ」というまるで子どもみたいな発見も、この数ヶ月の間にした。

「一緒に英語、頑張ろうぜ」と偶然話した、最所あさみとふたりで語学学習コミュニティ「#EnglishChallenge」を、作っていた。

50名近くも参加してくれたみんなと、日々「私は今日こんな学習をしたよ!」「こんな新しい学びがあったよ!」と報告し合った。

「ピアプレッシャー」という言葉を、初めて知った。「同調圧力」と訳されることが多いみたいなんだけれど、「眠い」とか「疲れた」みたいな、「ついつい自分を甘やかしてしまいそうになる夜」にも、「コミュニティのみんなに報告しなきゃ……」と英語学習を継続して頑張れた。

まだ完璧じゃない。まだまだ、全然完璧じゃない。けれど、「このまま進んだら、もっと遠くまで行けそうな気がした」。

だから、語学留学期間は終わったし、大きな目標であった「英語で仕事をする」も叶い始める気配を見せつつあるのだけれど。だからこそ、私はもっと、英語を学んで、英語を使って毎日をもっと楽しく生きていきたいと思った。

「英語を学んで、よかった」なんて月並みだけれど。月並みなことは言いたくないけど、でもやっぱりそう思う。「英語は未来を拓く」と私は思う。旅と英語、携えて。もう一度、また望む場所まで行く準備を。

***おまけ***

で、思ったんだけど。これって全然特別なことじゃなくて、日本人って学校でちゃんと英語を長い期間学んでいるから、「話せない」んじゃなくて、「頭の中にある情報」が「うまく口から出てこない」だけなんだと思うのよね。

だから、その回路をつなげてあげる訓練を、ちょっとする。具体的には、英語を口に出して、相手から反応をもらって、もう一度英語を口に出す。会話をする。

それだけ。それだけを数週間繰り返したら、きっと誰でも話せるようになる。その先には、今とは違う世界が、広がっているんだと思う。誰にとっても。

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そして最後はお知らせですが、この「#EnglishChallenge」、とても楽しく有意義な空間だったので、続けさせてもらうことを決めました。

\「#EnglishChallenge」続けます!/

前回から継続参加の方、最所・伊佐が別途運営しているコミュニティ参加者の方は、割引クーポンがあるのでコミュニティ内告知を参照してください

英語を引き続き、頑張りたい。何より楽しく、生きるために。できたら、一緒に。ではでは、読んでくださってありがとうございました……!

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