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安倍総理受難現場で見たもの

 

https://twitter.com/swim_shu/status/1659378372869513216?s=20

計画したわけではないですが、もし仕事で近くに行くことになったら、必ずあの場所へ、手を合わせにいきたいとずっと思っていました。 取材と取材の中日に、奈良橿原から電車で現地に向かいました。

余談かもしれませんが、橿原とは日本の初代天皇である神武天皇が祀られている広大な橿原神宮のある神々しい場所です(橿原神宮についてはまた後日マガジンでお伝えします)。背後に吉野山々を携えています。そこから、大和西大寺駅というのは一本で行ける場所である、どの電車も止まる主要なターミナル駅という感じです。近くには平城京跡もある、という場所です。

【平城京とは】(小学校で習いましたよね...) 奈良時代の日本の首都。710年に藤原京から遷都するにあたり、唐の都長安城を模倣して大和国に建造された都城。ここから律令制度の始まり、当時の国家の中心であったと。

実は、安倍総理暗殺事件を考える時に、これらの地理的歴史的背景も、頭に置いていただいた方が良いのでないかと、私は考えています。


あれだけの事件があったにも関わらず、せめて一年もおかず現場を変えてしまうということに、異常であるという感想以外、見つかりません。また、いくつかの工事案があったのに、最も悼む気持ちからかけ離れた、無理がある作りにされてしまいました。 碑は後からどうにでもなりますが、この形は変えられませんよね。現場は今も、車が踏みつけて通る道路になっています。

最も近い場所には小さな花壇がありますが、対面道路と対になっているので、あえて作ったということではない、知らない人なら誰も気付きません。 現場にはお花やお水が供えられておりました。私は何も持参しませんでしたが、その場に座り膝まづき、一分ほど手を合わせました。 目の前はサンワシティ大和西大寺というテナントビル、その前には、大きく張り出した人工芝が植えられたスペースとなっており、非常に広々としていて、来た時は学生などが寝そべっていました。(居た時は、撮りずらかったのではけてからの画像です。)この広い人工芝スペースは、工事前にはなかったものでしょう。 しかし、自民党議員によると、「ここは、自民党衆議院議員、小林しげき議員の親族の持ち物なので、慰霊碑など建てるスペースがない」とのこと。私には意味がわかりません。
ひとしきり、手を合わせて、ふと周りを見渡した時、違和感を覚える人たちが目に入りました。

おや?

談笑をしながら事件現場を背に、記念写真を撮る家族連れがいたのです。

私が判断する限り、中国語を喋っていました。あきらかに、かわるがわる、自分とあの現場を背に写るよう、工夫しながら写真を撮っていました。


おかしいと思って、私がじっと見ていたら、後ろの人工芝に家族で座り現場を眺めて、時には指さしながら談笑しています。


そして、父親のように見える男性は、寝転んでスマホをかざし、たぶんあれこれ工夫しながら自分の顔と現場が写るように、自撮りで写真を撮り始めました。
家族を撮っていた?座りながらでも撮れるし、あのような体勢をわざわざするとは思えません。


そしてひとしきり撮り終えると、去っていきました。わかりませんが、観光客のように見えました。 もしやわざわざ、ここに来たのでしょうか。

気付いてから、ずっと見てました。文句言われてもいいと思って。彼らが、悼む気持ちを持ってるかどうか、それを確かめたかった。しかし残念ながら、それはなく、終始普通の感じ以上の楽しそうな笑顔で、あの場所を中心に撮影し、語り合っていました。視線はほぼ現場とスマホ画面にありました。 たぶんこの所業を、現地の私以外(現場には同行してくれた奈良在住の女性の友人が居りましたがその方以外)誰も気付いていなかったと思います。目に入っていた人もいたと思いますが、まったく訝しく思う人もいないほど馴染んでいた。私はそれが哀しかった。

あの現場を眺めるように拡がる人工芝、その上に寝そべったり座ったりする学生たち、、、現場と記念撮影するたぶん中国人観光客、、、空間が歪むような感覚を覚えました。普通の楽しい暮らしをするなということではないんです。何かが大きく間違っていると、そう感じました。

日本が安倍総理を大切に悼む、それをしないから、このような外国人観光客と冒涜するような行為を呼び寄せて、気付くことすらできないのだと思いました。 日本人が大切にしないのですから、外国人だって平気で侮辱します。
これからもきっと、ここは敵性国家の外国人にとって、喜ばしいフォトスポット、そんな場所になっていくのかもしれません。

(マガジンから前半部分をご紹介しました。後半は機微に触れるので非公開に致します)

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