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アーセナル夏の補強大診断!!

「Do do do do do do do~♪ Saliba!」今日もサリバのチャントが軽快に響き渡るエミレーツ、それもそのはずアルテタ政権4年目を迎えた今季はスタートダッシュに大成功。第6節のオールドトラッフォードではマグアイア率いるマンチェスター・Uに後塵を拝したが、それ以外の試合は全て勝利。7試合を消化し6勝1敗の18ポイントで、首位をガッチリとキープ。ここ数年、いやベンゲル政権時代に遡ったとしてもこれほど好スタートを切ったシーズンを私はこれまで見たことが無い。
アーセナルと言えば8月は魔境。開幕戦でいきなり昇格組にやられ、デッドラインデーに慌ただしく補強…グーナーの皆さんは何度この光景を見てきたことか。しかし今季のアーセナルは一味違ったようだ。悲願のCL圏返り咲きを達成すべく、22-23シーズンを最高の形でスタートしたアーセナルの夏の補強を振り返って行こう。

総合評価:A 80点

まずはこの夏獲得した主な選手は以下の通りだ。 ※レンタルバック

GK:マット・ターナー(ニューイングランドレボリューション・USA)
DF:ウィリアム・サリバ(※マルセイユ)
DF:オレクサンドル・ジンチェンコ(弱い方のマンチェスター)
MF:ファビオ・ヴィエイラ(ポルト)
MF:マルキーニョス(サンパウロ)
FW:ガブリエル・ジェズス(オイルベトベトな方のマンチェスター)

総合評価はAで80点といったところか。ここまでほとんどの選手がフィットし、個々のクオリティも高いためS評価を下したいところだが、CL圏を狙う上では中盤の選手層に少々物足りなさが残るか。以下、選手ごとに診断していこう。


FW:ガブリエル・ジェズス(ブラジル代表)


まずは何といっても、マンチェスター・Cより引き抜いたガブリエル・ジェズス。長年CFを務めた功労者アレクサンドル・ラカゼットが今夏去った穴を見事に埋める、いやむしろそれ以上の働きをしていると言えるだろう。175cmと屈強な選手が揃うプレミアにおいてはかなり小柄な方だが、DFを背負った状態でもボールを収め、更にするどい反転から前を向き攻撃の起点となる、まさにアーセナルの攻撃はジェズスに始まりジェズスで完結すると言っても過言ではないくらい、攻撃に欠かせないピースとなっている。ここまで3ゴールを記録しており、第2節レスター戦で見せた技ありシュートはまさに圧巻だった。グーナーの皆さんはもちろん既に掛け放題プランに乗り換えましたよね?📞

GK:マット・ターナー(アメリカ代表)

次に、マット・ターナー。レノが去った後釜としてMLSのニューイングランド・レボリューションより獲得したアメリカ代表のGKだ。実力は未知数だが、どうやら生粋のグーナーらしく、学生時代には毎週末グーナー御用達のバーでアーセナルの試合を観戦していたようだ。アメリカとイングランドの時差は約5時間、イングランドが午後2時の時にアメリカは午前9時、ということは朝からバーに入り浸っていたということになるのか。。ジェンキンソン以来のガチグナプレイヤーきたあぁぁぁぁぁあ!!!!!

MF:オレクサンドル・ジンチェンコ(ウクライナ代表)

ジェズスに並ぶ今夏の目玉補強の一人、ウクライナの雄壮ジンチェンコ。昨季ティアニーが離脱しがちだった左SBに厚みをもたらすマルチロールで、本職の中盤だけでなく左SBもこなす。皆さんは今季、明らかにジャカがゴール前に顔を出す機会が増えたことにお気づきだろうか?ジンチェンコが左SBに入った時のポジション取りは独特で、ビルドアップ時には中盤の底に顔を出し組み立てに参加するいわゆる「偽サイドバック」の役割をこなす。そうすることでボランチのジャカを前線へ押し出し、全体として攻撃に厚みをもたらす。昨季のジャカは1ゴール2アシスト、今期はここまで既に1ゴール3アシストをマークしていることからもジンチェンコ効果は明らかだろう。ペップ仕込みの「カンセロロール」ならぬ「ジンチェンコロール」をまさに体現してくれている。引いた相手には効果的だが、やはりビッグマッチとなるとフィジカル強度やカウンター対策でまだティアニーに若干の分があるため、今後のアルテタの采配に注目だ。

MF:マルキーニョス(ブラジルU-20代表)

次に、サンパウロから獲得した新星、19歳のマルキーニョス。U-16、U-17と各世代代表にここまで選ばれている。注目すべきはその体格の良さ。プレミア選手に混ざっても見劣りしないガッチリした体格を見ると、既に大化けする未来を予感させる将来有望株だ。先日のELチューリッヒ戦でデビューし、さっそく1G1Aを記録した。ゴール直後には涙を流して喜ぶ姿に心を打たれたグーナーも多いことだろう。ブラジルの若手と言えば、3年前に当時無名だったマルティネッリを獲得しブレイクさせてこともあり、マルキーニョスに期待を寄せるグーナーも相当多いのではないだろうか。ブラジルの先輩に追い付け追い越せでぜひ頑張って欲しい。

MF:ファビオ・ヴィエイラ(ポルトガルU-21代表)

最後に紹介するのが、今夏ポルトから約4000万ユーロの大金で獲得した、ファビオ・ヴィエイラだ。「ネクスト・ベルナルドシウバ」との呼び声が高く、長短のパスやドリブルで中盤に違いをもたらす司令塔だ。必殺キラーパスが武器で、昨季ポルトでは14アシストをマークした。先日のブレントフォード戦で見せた見事なミドルシュートが記憶に新しいように、そのモヤシのような体格からは想像もつかないようなパンチ力をどうやら備えているようだ。しかしやはりプレミア集団に混ざると明らかに体格で見劣りし、例えばアダマトラオレのような筋骨隆々な選手とぶつかったら大怪我をしてしまうのではないかという程ペラッペラな身体をしているため、ぜひ我が「トモナリFC」のフィジカルトレーニングに参加して欲しいものだ。


以上、記念すべき初投稿はアーセナルの補強振り返りでした。次回のトピックスはバルセロナの補強診断か、はたまた、、、
今後の更新にもこうご期待を。(No⑦)

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