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君色の世界

たとえば雨 
赤い傘から覗く微笑み
たとえば風 
花の香りになびく黒髪
たとえば雪 
白に浮かぶ小さな足跡
たとえば月 
闇を照らす君の横顔

君がいて 僕がいて
僕がいて 君がいる
巡る日々の美しいこと


たとえば春
唇に誘うピンクの花弁
たとえば夏
水面を跳ねる藍の爪先
たとえば秋
髪に映える暮れの紅色
たとえば冬
夜に溶ける白い吐息

さあ、君とまた歳をとろう
そしてまた、季節を巡ろう

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