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4年に一度じゃない。一生に一度だ。

4年に一度じゃない。一生に一度だ。

ラグビーワールドカップのコピー。最近では一番のコピーだと思ってる。
そんなにすごいのか、そんなに楽しいのかと誰もが近づいてしまう感じがする。

ワールドカップの初体験は98年サッカーのフランス大会だった。
日本代表の3戦目ジャマイカ戦の試合前。スタジアムの外で音楽を鳴らして盛り上がるジャマイカの人たちと交流した。今も小物入れのファスナーに着けているジャマイカ国旗柄のキーフォルダーは、贔屓にしているJリーグチームのステッカーと交換したもの。
4年に一度のスポーツのお祭りにやってきた各国の人たちの騒ぎに身を置く楽しさを味わった。
次は2年後のサッカー欧州選手権。ロッテルダムの広場でオレンジの大男たちに囲まれて呑んだし、サポーターで満員の路面電車は脱線しないか不安になるぐらい縦に横に揺れた。
スタジアムに入れなくたって、街中のイベント会場でも、適当に見つけたパブでもいい。欧州選手権が楽しいのは、高いチケットや旅費を払えない若者だって陸路クルマに乗り合わせてやって来て、主催側もキャンプエリアを用意していたりする。
2004年リスボンのビーチバレーボール場に置かれた大型ビジョンで見たイングランド対フランス。ジダンのフリーキックが決まった瞬間に両サイドに分かれていたサポーターたちが一斉に砂のコートに雪崩れ込んではちゃめちゃ。この頃はまだダフ屋が街中やスタジアム周辺にウロウロしていて、値段交渉も楽しかった。
2016年、ボルドーのファンゾーンで見た決勝ポルトガル対フランス。会場の、たぶん1万人を超える自国優勝を信じているフランス人たちが対戦相手のスター選手ロナウドの負傷退場に応援のトーンが下がったのを感じたこと、少年たちのドラッグの匂いを憶えている。
そういえば2002年の鹿島スタジアムで、当時小学生だった長男と一緒にアイルランドサポーターと交流したのも良い思い出だ。
 
今日は、唯一チケットを手にできた熊谷でのアルゼンチン-アメリカ戦へ出かけてくる。
楽しんでこよう。

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