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久しぶりのアラン・ドロン。からの雑感

この間出かけた南イタリアの島が、好きな古い映画のロケ地だと知り先週末にDVDを借りた。「太陽がいっぱい」(1960年)は、2枚目スターの代名詞アラン・ドロンの出世作でテーマ音楽も有名だ。
正直、10代で見た時の瑞々しさが甦えったとは言えないけど、かなり久しぶりに見たら意外なところが気になった。
友人を殺したドロン演じるリプリーが、友人になりすまして銀行から大金を下ろすシーン。イタリアリラ札の一部がB5用紙を縦に折ったぐらいのサイズだったのだ。
経済改革前のインドで少しの円を両替して手にしたホッチキス留めのルピーの札束や、90年代のイタリアでもリラ札がかなりの厚みになったこと。超円高の時代の旅先、物価の安い国、東南アジアなどで現地通貨を手にした時の新鮮さは遠い記憶になってしまった。

通貨について隔世の感を覚えていたら、
「11月9日、ベルリンの壁崩壊から30年」のニュースに触れた。
30代ぐらいまでの人は歴史の授業で知ったと思うけど、僕ぐらいから上の世代だと壁崩壊は、ありえないと思うことが起きるのだと思い知るニュースの筆頭だった。
そしてユーロ導入からは20年経った。

現在進行の変化は捉えにくいけど、振り返ればエポックメイキングの出来事ってあるもの。
日本経済の低迷が続こうと、ベルリンの壁崩壊は世界全体のグローバル化加速のエポックだった。
そして今ナショナリズムがトレンドか。
トランプ大統領の号令で進められているメキシコとの国境3000キロの壁建設は3分の一完成しているという。
民衆の力で壊した壁がエポックとなった潮流は、今度は保護主義カリスマ政治家が作る巨大な壁によって新しい流れを生み出してしまうのだろうか。
すべては人の心。人の心が集まってマインドが生まれ、大きな力を持つ。

ポピュリズムというとネガティブに使われるけど。
グローバルとナショナリズムも振り幅を変えながら時代は巡る。
僕にとって大事なこと、変わらないことは、自分に関わる人の心がオープンであることを守っていきたいという強い想いだ。

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