アカルイミライ 〜2021年の技術の展望〜

新型コロナウイルス下でも世界の中では5Ḡのサービスが開始されている。NR(New Radio)と呼ばれる新しい規格の電波技術はすでに日本国内でも開始され、iPhone12シリーズの発売と共に浸透してきているように見える。

5Gの技術仕様として2つ注目すべき仕様がある。1つは、4Gを超えるモバイルブロードバンドの高速化(eMBB: Enhanced Mobile Broadband)であり、もうひとつは超高信頼・低遅延通信(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)がある。それ以外にもIoTの規格も5Gにはある。

5Gのサービスは始まったものの、夢の高速通信はまだ実現には至っていない。現在の携帯電話を支えるインフラは電波通信のラジオとその通信の処理をするコアの2つに分けることが出来る。

5Gの仕様を策定するために3GPPという境地電話の通信の仕様の検討・作成を行う標準化プロジェクトにて、4Gからのシームレスな以降が出来るように規格されており、恐らくまだ多くの携帯電話オペレータではコア側の実装を進めている段階が多いと思われる。

5Gの基地局を通って4Gのコアにて通信が現状であり、2021年には更に高速な通信が可能になっていくと思われる。そのためこれまで以上にトラフィックが増えることが予想されるため、人気のウェブサービスに対するサーバの負荷が高まると思われる。帯域やサーバの処理能力を上げていかないとサービスダウン等も起きるだろう。

AWS、Azure、GCPなどではある程度の追加も可能ではある。仮想環境での稼働しているサービスは予算さえあれば問題は無いと思われるが、レガシーと言われる仮想化されていないサーバでのサービスを提供しているものは早急な移行を迫られるのではないかと思われる。

2010年代は仮想化が一層進んだが2020年代はさらに踏み込んでいくことになるとだろう。とりわけ5Gのコアにおける仮想環境での実装が今後の通信業界だけでなく他の産業にも影響すると思われる。

ここまで述べてきたように2021年は今年以上にトラフィックの伸び幅が大きくなると思われる。5Gの環境が整った時に、多くのユーザがその速度の体験をするだろう。その際に、サービスを提供する側のシステムがどこまでの通信が可能かによってユーザの動向も変わってくるかもしれない。

今度は、IoTについて述べることにする。

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