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エストニアヒッチハイク3日目 3/27(水) 【ラクヴェレ → ナルヴァ】

ガソリンスタンドの椅子に8時間くらい座り、朝日が昇ってきました

早朝は寒いので、さらに2~3時間くらい居座り、その後はカフェで朝ご飯を食べます

エストニアの外食はビュッフェ形式のものがけっこうあるので面白いです

昼前に暖かくなったので、ヒッチハイクのポイントを目指して歩き始めました

次に目指すナルヴァはロシアとの国境にあるので、東のハイウェイに向かいます

ラクヴェレの中心街を離れ、郊外の道を歩いてるとやっぱり景色がいい

言葉では全く伝わらないのが残念なのですが、空の広さは圧巻です

しばらくハイウェイの脇の道を歩いているとガソリンスタンドを見つけました

スタンドで何人かの人に声をかけますが、近くの村までしかいかない様子

ハイウェイを使う人の多くはハイウェイ脇の村に行く人が多いようです

このスタンドでは捕まらなそうなので、さらにハイウェイを進みます

道の横には古い木造の家や川、森など自分が旅をしていると感じさせてくれるものがたくさんありました

20分くらい歩き続けると、またガソリンスタンドを見つけました

声をかけつづけますが、ここの人達も近くの村にしかいかないそうです

ここもだめか・・・

しばらく声をかけていると、一人のドライバーさんが「There's part of road ahead where cars can stop(この先に車が止まれるところがあるぞ)」とアドバイスをくれました

さっそく道を進んでみると、それらしき場所を見つけましたが、ここでも車が捕まりません

ここじゃないのかな?と思い、さらにハイウェイを進むと、右側に農地のある場所まで来ました

こんな広い畑があるのか・・・

ハイウェイから右に曲がる道の看板にAgriculture OÜ(株式会社)と書いてあります

道の先を見ると、畜産場らしきものがあり、覗いてみようと思いました(多分いけないこと)

中には入ってないのですが、建物に近づくと牛たちが全員こっちを見てきたのでけっこう面白かったです

ハイウェイに戻り、紙をかかげてヒッチハイクを始めます

しばらくやっても車はなかなか捕まりません

ダメ元で大型トラックのドライバーにも紙を見せます

すると、1台のトラックが突然ハイウェイで止まります

「え、路上で止まっちゃうの?」と思いながらも近づいていきます

ヒッチハイクで走っている車を捕まえるときは、路上に止まると危険なので、車が道路脇に止まれそうな場所の前でやります

なので路上に止まられたのは意外でした

何台か後続の車も止めてしまいました

トラックのドアを開けると、中から「Давай!(おいで!)」と聞こえてきました

ロシア語話者だとわかったので、「Спасибо!(ありがとう!)」と返答し、助手席に乗り込みます

「Русский?(ロシア語?)」と聞くとうなずき、「Eesti keel?(エストニア語は?)」と聞くと「Нет(無理)」と返ってきました

乗せてくれたおじいさんは、ロシア人でロシア語しか話せないようです

エストニアは旧ソビエトの国で、ロシア系が人口の30%ほどを占めます

ナルヴァはロシアとの国境なので、そこを目指す人にはロシア系が多いようです

エストニア語は多少勉強したので、なんとなく会話できたのですが、ロシア語はほぼ分かりません

私は日本人です、と言おうとしたら「Я Япония(私は日本です)」などと言ってしまいました

おじさんは無理して話そうとしなくていいよ、みたいな感じのことを言ってくれます

ただ、こちらを気遣ってくれて、「Море(海だよ)」や「Финляндия(フィンランド)」など、景色について話してくれます

エストニアは海を挟んで北側にフィンランドがあります

ナルヴァへ向かう道は海に近く、車の中から海とその先のフィンランドが見えるのです

海のすぐ先に別の国が見えるなんて・・・

18年住んだ地元は太平洋に面している町なので、こういったことに感動するのだなと思いました

ロシア語のキリル文字は読めるので、Google翻訳を使って話を振ります

ただおじいさんの返答が全く理解できない・・・

会話を長く続けることはできませんでしたが、ときどき話をしてそこまで悪い雰囲気にならなかったのはよかったです

2時間ほどトラックに乗り、ナルヴァの街が見えてきます

道脇にトラックが止まり、おじいさんにお礼を言って別れました

ヒッチハイクで2つ目の街にたどり着くことができて、「やったー!」と感動しました

ナルヴァの街はソビエトの色が残り、集合住宅がすごく多かったです

また、ロシア系がほとんどで、エストニア系が10%以下なので、会話もほとんどロシア語だし、文字もほとんどがキリル文字でした

東のほうに進んでいくと、たくさんの車が止まっている場所を見つけました

もしかして、と思いGoogleマップを開くと、「ロシア国境」の文字が

あれが国境なのか・・・

人生で初めて陸の国境を見ました

国境検問所を横目に道を進み、ナルヴァ城に向かいます

ナルヴァ城は開いていたので中を見て回ります

奥に進むと、川とその先に別の城が見えました

実はこの川がロシアとの国境になっていて、視界の先に見える城はロシア領内にあります

すぐ目の前にあるのに行けない場所です

あの城とその周りの街には行けないのか・・・

国境、国の違いというものを強く実感しました

さて、そろそろ夕方になってきます

そしてなんと!今回は!

泊まる場所を確保できたのです!

ラクヴェレにいたときにカウチサーフィンでメッセージをやり取りし、宿の確保に成功しました

メッセージを送ってくれた人の彼女が21時に出迎えてくれるというので、それまでモールで時間をつぶします

モールではあほなことをしている若者がいて、警備員がそいつの写真を撮ったりしていました

若者ってどこでも変わらないんだなーと思いました

20時半になりモールの人達が片付けを始める中、女性に声をかけられました

カウチサーフィンの人?と言われたので、出迎えてくれる彼女とばったり会ったのだと気付きます

彼女はモールで仕事をしていたようで、タクシーで彼氏と住んでいる自宅まで向かうことになりました

彼女はロシア系エストニア人で、あまり英語は得意じゃないと言います

家に着くと、お菓子をくれたりスピーカー使ってもいいよと言ってくれたりして、もてなしてくれました

しばらくその女性と会話して、お風呂を借ります

明確に書きませんでしたが、実は最初の2日ではお風呂に入れておらず、お風呂に入れることに感動しました

この旅の中でQOLの基準がだいぶ下がった気がします

俺くさくなかったかな?と思いながらも暖かい水に感動して気持ちよくシャワーを浴びられました

お風呂から上がった後はその女性と話してて、しばらくしたらホストの男性が帰ってきました

女性が食事を作ってくれて、3人で晩ご飯を食べます

ただ、男性のほうもあまり英語が話せないようで、しかも恋人でいちゃいちゃしたりするので、少し会話がしづらかったです

食事の後は、カウチをベッド状に広げて、そこで寝かせていただきました

シャワーとベッドに感動しながら寝て、3日目が終了します

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