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EOS Kiss DIGITAL Nのファーム改造(ROM)

EOS Kiss DIGITAL Nといえば初期のデジタルカメラのエントリー機種として知っている方も多いでしょう。上位機種には10Dなんかがいたりした時代です。何気に軽く使いやすいのでみんながこぞって買っていた気がします。

このキスデジは実はファームウェアに上位機種との差別化を図るためのROM制限があることは有名です。今回はそのROM制限を解除しようと挑戦してみた記録です。

自分にはキスデジNは2台あります。一つはローパスが死んでいるキスデジ、もう一つは通常のキスデジ。通常のほうはかなりへ立っていて変なところが割れていたりします。死んでいるほうというのはローパスにカビがあるのでこのローパスをはがしてIRフィルター抜きのような感じにすれば赤外線カメラとしても使えるようなやつです。まあ時間があるときにそれはやろうかなという次第です。

実験台になったのはこの方。

300円キスデジ、おなじみの。もはやまともに動いてることがすごいくらいのボロボロ具合。ちなみにピンが押し込まれないと作動しない安全装置はバッキバキにやられていたので奥に押し込んでバッテリーを入れたら安全装置なしで電源が入る仕様です。変なの。

導入方法は検索で「eos kiss digital n ファーム」とかで検索すればすぐにヒットしますのでそちらを参照してもらえるとありがたいです。ここでの説明では誤解を招きそうなのでパスとさせていただきます。もちろん根拠は自分の説明下手からきています。

あと補足ですけどどんなにやってもSDでは無理でした。なぜか相性が悪い。普通に書き換えのほうでもやってみましたができませんでした。キスデジがフリーズする。もちろん毎回カードを変更するたびにバッテリーは抜き差ししましたができませんでした。

256MBのCFカードでは大体最大のL画質で72枚ほど撮れます。別にLでも最高にせずに少し残す分にはNORMALのLでもいいと思います。

ファームの改造を行うと27項目ぐらいがINFO画面から変更することができます。一番よく影響する例としてはISOとWBです。WBは改造メニュー項目の2番目からカスタムではなくC preとかいう名前だった気がするけどそんな奴に変えてから3番目の項目でWBを100単位で変更できるようになります。上は11000Kだった気がします。よくそこらへんは覚えていません。

またISOに関しては拡張感度的な扱いで3200が組み込めます。さすがにざらざらですが遊ぶには十分面白い。ローパスが若干薄めの設計だからか意外といけます。そして1/2段だったものが1/3段でも変更できるようになります。ISO320とかでも面白いですし640とかもなかなかニッチな部類です。

そのほかにもタイムラプス撮影などのちょっとした改造メニューがあります。ただ改造したものはファームウェアソフトがカードに入った状態でないと適用されません。どういうことか説明するとファーム改造のために使用したCFカードをそのまま撮影に使用しなければいけないということです。4GBのCFがあれば十分とれますが今はありません。一部のサイトではフォーマットしてから使用しても適用されるとありますが、時間がたってメモリー機能が消えた時に同時にファームも元の公式の1.0.3に戻ります。むしろ改造ファームはROMをいじってるので1.0.3の一部を書き換えることができているだけでベース自体は公式の1.0.3です。

なので正直なことを言うとそこまで改造して使うほどの機能はあまり備えていません。なのでまあ遊び程度に使うとしても本当に攻めた使い方をしたい時だけに使うのがいいと思います。

作例はそのうち出します

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