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5秒の魔力

なにかにとりかかるとき、わたしはいつもこう思っていた。
「後で余裕のあるときにやろう」
スケジュールがびっしりで余裕がないのは苦手だ。
1日に2つ以上の予定があるとそれだけで焦りを感じてしまう。
いつも気持ちにたっぷりと余裕をもっていたかった。

だが、最近この考えが変わってきた。
「思いついたらすぐやろう」

のんびり屋で、重い腰トーナメントがあれば重量級であるわたしが、この「すぐやる思考」に変えたら、生活がシャキーン!と整いはじめた。

そもそも「物事をすぐやる」という思考は多くの成功者が提唱されていて、関連書籍やメソッドが山ほどある。

しかもかの銀河史上最も強力なジェダイ・マスターのひとり、ヨーダ様はこう言っている。

No! Try not. Do. Or do not. There is no try.
(やってみるじゃない、やるかやらないかだ!)

引用:スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲

だが、ヨーダ様のありがたいお言葉もわたしには響かなかった。
他にも「すぐやる思考」の記事に目を通したり、書籍を立ち読みしたりしたことがあったのだが「余裕をもっていたいわたし」が強すぎて、行動までに至らなかった。

しかも、心の奥底に住んでいるもうひとりのブラックなわたしが
(真っ黒に日焼けした肌に、いかついグラサン、キラキラの金ネックレスをつけたあまり絡みたくないタイプのわたし)
「どうせ、すぐやるって言っても3日坊主で終わるべよ」
と、シーシャをふかしながら言ってくるのが目に見えたからなのだ。

そんなわたしが約1トンほどもある重い腰を上げられるようになったのは、この思考がきっかけだった。

5秒ルール。
なんとやりやすそうではないか!

この本では、5から1までカウントして、1までに行動を起こすというルールの科学的な根拠や効果、そしてたくさんの成功例をリアルエピソードとともに語られている。

実際にこのルールで自殺を思いとどまった人や、新しい仕事に就けた人もいるそうだ。

そしてわたしはさらに「5秒だけやってみる」という思考をプラスした。

脳は、物事をはじめると作業興奮作用が働き、継続しやすくなるそうだ。
5秒を我慢し、そして20秒を超えるころには快楽物質のドーパミンが分泌される。ブッシャアア! と脳の中ではシャンパンよろしくドーパミンぶっかけパーティーがはじまるわけだ。

5秒はいい。
3秒だと短すぎるし、4秒はなんとなく数字的に縁起が悪いと感じる。

5秒以内に行動をスタートし、5秒だけやってみる。
「5秒+5秒のルール」

おっくうなことや面倒なこと、でもやらなくてはならないときに
カウントダウンをはじめよう。

「5、4,3,2,1、ゴー! 」
そしてはじめたら5秒我慢。

実にシンプルではないか。

実際にわたしはこの方法で、X(Twitter)の投稿を継続できているし
やるべきことを期限内に終了できて気分は上々だ。

それまで「余裕をもっていたいわたし」が強かったときは、直前まで先延ばしにしていて締め切り日に心身ともに疲れ果てるというサイクルを繰り返していた。休んでいるときも、どこか頭の隅でやるべきタスクが気になっていた気がする。

今は早めにタスクを終了させられるので、スケジュール管理もうまくなったし休むときは心おきなく休める。メリハリがつくようになったのだ。

実はこのnoteも5秒ルールで書いている。

書きはじめて20秒がたち、わたしの脳内ではドーパミンぶっかけパーティーが行われている状態だ。

今日はもうお風呂に入って寝るだけだ。今日もタスクをこなせた。
あ、ジョギングを忘れていた。今から外に出るのは少しおっくうだなあ。

よし「5、4,3,2,1! 」
行ってきまーす!

------〈了〉------ 

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