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「忘れないでください」

言葉にうまく出しきれない

悔しさ
葛藤
哀しさ
ぐちゃぐちゃした気持ち
わからない気持ち

いろんなものが
こみあげて
声に出して泣いた。

その泣き方は
誰にも見せたことがないやつだった。

ひとりで
思いっきり泣きたい時

いろんな感情が
もういやだーって
叫び出して

人目なんか
気にしないで
泣きたい時に
していた泣き方だった。

彼は
ただ隣で肩を抱きながら
おでこにキスをしてくれた。

なぐさめの言葉よりも
うわーって
こころに染み込んで

ぐちゃぐちゃの混ざり合った
気持ちから泣いてた涙から

あったかくて
満たされた涙に変わったのは
彼の言葉のおかげだった。

まだソファから立ち上がれない
今日の洗う当番の私。

キッチンの汚れた食器や
生ゴミの整理をしてくれる
彼の姿をみて

「ああ、なんてやさしいんだろう、
すてきなんだろう、って思った」

とラインすると、

“But I’m not cleaning,
Just making it easier”

と答えた。

「それも知ってるよ。
でもそう思ったの」

とまた送ると

その日本語をしばらく
じーっとみた。

ソファにやってきて
おでこにキスをして

「あなたを愛してるから。
忘れないでください。」

今日はいっぱい泣いた。

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