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#190【アニメ】人の心に触れる旅路を描いた物語『葬送のフリーレン』

魔王を倒しても冒険が完結するわけではありません。
魔王を倒した後に始まる冒険物語もあります。

遅ればせながら最近ハマっている作品をご紹介します。
そんなアニメ作品

『葬送のフリーレン』

■あらすじ

魔王討伐後、平和な時代の幕開けと一緒に始まる冒険譚。

勇者一行の魔法使いで長命の種族エルフ・フリーレン。
エルフは数千年以上生きる種族であり、魔王や魔族の討伐、魔法の収集以外には興味を持たず、短命の人間という種族に対しては関心を持っていませんでした。

しかし、勇者ヒンメルとの別れをきっかけにフリーレンは考え方が大きく変化していきます。

彼の葬儀のときになってようやく自分がヒンメルについて何も知らなかったこと、知ろうとしていなかったことに気付いて涙を流します。

彼女は勇者ヒンメルに出会って、冒険して、喪って初めて仲間の大事さと人間の命の尊さを知りました。
そこから魔法収集だけでなく、ヒンメルのことや仲間のこと、人間のことを知るための旅に出ます。

■フリーレンが変化した出会いと別れ

魔王討伐をした勇者一行、勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレン。

彼らの活躍によって魔王が討伐された後の物語です。

勇者ヒンメルや僧侶ハイターと死別し、そのときに感じた悲しみや喪失感に困惑するフリーレン。

その後、僧侶ハイターが育てていた戦災孤児ながら魔法使いとしての才能も持っている少女フェルン、戦士アイゼンの一番弟子シュタルク
と一緒に魔法と人について知るための旅を続けます。

『人の心を知りたい』
『人の心に触れる旅路』

そんな物語です。

他人のことを知ろうとする姿勢だけで相手は喜ばれることです。
そのことを作品を通じて知ることができる作品です。

■声優と主題歌の魅力

魔王を討伐するために冒険する勇者一行ではなく、
魔王が討伐された後から始まる冒険譚というユニークな世界観。
エルフと魔族と人間という種族を通じて描かれる世界観が楽しいですが、本作の魅力はそれだけではありません。

【声優】衝撃を受けた魔法使いフリーレンと勇者ヒンメル

個人的にフリーレン役の種崎敦美さんとヒンメル役の岡本信彦さんに衝撃を受けました。

種崎敦美さんといえば、個人的に『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャーのキャラクターボイスを務めているイメージがありました。
天真爛漫で表情豊かな表情のアーニャのことを声で演じているのとは真逆の無表情・無感動のフリーレンを演じているのも種崎敦美さんだと知って驚きました。

岡本信彦さんはさらに衝撃的でした(笑)

声優イベントなどでは本人はいたって温和な方でしたが、『僕のヒーローアカデミア(爆豪勝己役)』、『とある魔術の禁書目録(アクセラレータ役)』、『青の祓魔師(奥村燐役)』などでは敵味方を超えて狂気的な叫びや暴走するキャラクターのイメージがありました。
しかし、勇者ヒンメルは常に温和かつ好青年で人を安心させる存在。そのギャップにもいい意味で衝撃を受けると同時に、声優さんのすごさを感じました。

【音楽】主題歌を担当していたYOASOBI

『勇者』YOASOBI
第1クールオープニングテーマ。
『晴る』ヨルシカ
第2クールオープニングテーマ。
主題歌の『勇者』『晴る』、どちらの楽曲も疾走感があってカッコイイ作品です。

『勇者』については歌詞に込められているものも意味が深くて好きです。
お伽噺のような出会いと冒険、別れの物語を意味しており、人と人とのつながりを表しています。とくにエルフ(フリーレン)と人(ヒンメル)の出会いを思い描きながら読むと感慨深い歌詞になっています。

■まとめ

現在は『一級魔法使い試験編』が放送されています。
魔法使い同士のバトルも大迫力で面白いですが、人とエルフの交流を経て描かれる精神的な成長が楽しいです。

まだ観ていない方は、ぜひ一度ご覧ください。

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