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子供がかわいくない症候群??

やっとこのことについて書ける日がきたなと。
書き留めておく理由は上の子が急にかわいくない、性別の違う子供がかわいくない、
とにかくいろんな理由で子供がかわいいと思えない
そんな鬼みたいなことを誰にもいえずに悶々と思っているどこかの誰かの目に止まって
少しでも救いになればと思うから。それだけ。

私はもともと子供が嫌いでした。
というか私が大人子供だったので子供を私より優先させなきゃ「ならない」(ように見えた)のが心から嫌で
興味を持てずに視界に全く入れなかったポンコツ人間です。

ところがDNAの叫びで運良く授かった息子が、
産むまで想像したこともないほど愛おしくてかわいくて、
心から自分のことは後回しでいいと思うようになりました。息子は、もちろん初めての育児で人並みに大変でしたが、もともとハードコアな人生の連続だったわたしには屁でもなく、
愛おしさは増すばかりでした。

息子は離婚してからわかったいわゆる300日問題の子供で
歳いってからそんな状態で産んだわたしには、
良い歳して結婚の失敗して子供を産むことを軽率と面と向かって言う人も一定数いました。
私も当事者に回るまではそういう状況の人をすごくバカにするタイプだったので責めるつもりは皆無です。

そんななか、育児参加していた元夫との間に娘を授かってしまい(なんて書いたら娘がかわいそうですが)
あらゆる角度で娘の出産には覚悟が要りましたが、
一言で言えばかわいすぎる息子を見て無理無理これ殺せない、と思って産んだのがリアルな気持ちです。

さて、娘は息子とは何もかもが違いました。
声が小さく生理的欲求が満たされたら寝てくれ、
職場に連れて行ってもおんぶすれば寝て
構ってくれとぐずっても少し怒れば黙っていた息子
(今思えばこれは逆にとても危ないサインだったのだと思うし、見落としてしまったことを悔やんでます)
とは対照的に、
わずかなことでぎゃーぎゃーヒステリックに泣きわめき夜中の12時からはオムツを変えてもだめ、おっぱいあげてもダメ、だっこしてもダメ、で1時間おきに叫ぶグレムリンの娘は
せっかくがんばって作ってきた息子のリズムも台無しにされ、
腹の底からなんとも言えないどす黒い苛立ちが何度も押し寄せました。

特に引っ越しに伴う区役所の手違いで納税証明が遅れて保育園の申請ができず
(手続きが複雑で大変すぎ、託児が必要な理由の優先順位を、他人に決める権利はなく、足りないなら住民票で抽選にすべきです)

周辺15キロの保育園が無認可まで月極め全滅に陥った待機地獄の時期は、バスと接触事故を起こしたり、任せきりにぜざるを得なかった事業がスタッフの不正や
責任のあるポジションの人たちの身勝手な内部でのマウンティングのゴタゴタで売り上げがみるみる激減していき追い詰められ、探しても探しても借りられる行政の手も民間サービスもなく、
諸事情で身内も頼れず、本当に産むんじゃなかった、卵子に戻って欲しいと泣きながら一線を超えないように
2人壮大にぐずる我が子を放置して鍵をかけて別の部屋にこもって掃除機をかけたりしていました。

もう何もかもダメかもしれないと必死の思いで事業を継承した時に保育園が見つかり、その保育園が本当に素晴らしく、その後も書ききれないいろんな事件がありましたが
どうにかこうにか今日こうして3人元気に過ごしています。
私はあの保育園に人生を救ってもらいました。
託児環境の整備で救われる子供がどれほど潜在的にいるか、政治は家庭内に子供がいても触ったこともないオジさんではなく、託児難民当事者経験者に担当を代わって取り組んで欲しいと心から願います。
オーストラリアではシングルマザーは職がなければ働かなくて済むくらいの政府の補助があるし、働いていたら保育園料の補助が公平に受けられるほか
(保育園は住宅地ができる前に認可が降りるため足りないということは絶対に起きない)家族の傷病用の有給が法律で義務付けられていて
(1ヶ月分程度)ワークバランスも取りやすいです。
(私は日系なのであまりその点での恩恵は受けてませんが)
ドラッグなどに流用してしまう鬼畜も一定数いますがそれもわかった上で子供優先の政策を取っています。
また入園へのステップは全く複雑ではありません。人気のあるところは待つこともありますが、先に書いた通り人が住む前に保育園ができるので足りないということは起きません。

そして娘は、今文字通り目に入れても痛くないほどかわいいです。
気をつけてはいたけれどひどいことも言いました、
だっこしてと泣き叫ぶ娘に肩が痛くて上がらなくて無理だから!って怒鳴りつけたこともありました。
それなのに娘はママのことが大好きです。
いつもママに触っていたくてだっこしてもらいたいです。

ある時やはり我を失って怒鳴ってしまった娘が震えて娘特有のヒステリックな泣き声をあげているのを見て、赤ちゃんの時に同じようにヒステリックに泣いていた姿がオーバーラップして我に帰り
「ごめん!ママおかしくなってた、アイス食べる?」って聞いたら声を殺して泣きながら
「Yes Yes Yes」って泣き笑いしたのを見て、
その時たぶん私のいろんなところが壊れていたのが急に認識されて
ドッと愛おしさが溢れてきて、息がつまるほど娘と一緒に泣きました。

あの時もっとああしてあげるべきたった、こうするべきだったと思うことは娘にも息子にも万ほどある、
だけど私は必死に私が取れるギリギリセーフのベストを取ってきたと思います。
アウトだったらたぶんもう3人ともこの世に居ないんだと思います。

それが私のしたことを全て正当化するとも思っていないけれど
今とにかく苦しくて苦しくて仕方ないママの目に留まれば、自分を責めないで欲しい、そしてSOSを可能な限り出して
借りられる手はなりふり構わずとって欲しいと思うのです。
乳幼児を抱えたシングルマザーはワークバランスもとても取りにくいです、必要なら生活保護の申請だってすれば良いと思います。誰になんといわれても、誰も人生を代わってくれない、子供もあなたも守ってくれない。どんな無責任な「アドバイス」をしてくる他人も、あなたの人生にはなんの役にも立たないのです。

娘は今月3歳になります。
まだたったの3年。まだまだ取り戻せるはすだし、そのためにできる私自身の人生の開拓に取り組める程度にはまだ私のいろんな部分は動くと信じて希望を捨てず、
私もがんばります。

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#待機児童
#育児

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