決断が遅いのは「会社が大きいから」ではない

「大企業病」という言葉をなんとなく聞いたことある人も多いと思いますが、
日本の企業の大きな特徴の一つである「意思決定」の遅さについて少し話して見ます。

日本企業特有の
「稟議書」や「会議」という概念自体はおそらくは世界企業どこにでもあるのですが
日系のそれらだけはきわめて異質であり、
さまざまな専門家の意見や諸外国企業からの声が存在します。

「大企業病」というネーミングは良いようで、本質を隠してしまうよくない単語だったなと
本質に触れてみると私は感じています。

先のオーストラリアの例もそうですが
大きい組織が決断が遅いわけではけっしてないし
会社だから決断できないわけでもありません。
ただ、「決断能力」が鈍い組織だから遅い、それだけのシンプルな現象だし、
日本の大企業が存続の危機にさらされている理由は「組織の肥大化」ではなく「仕組みの陳腐化」であることにもっと多くの人が気付き動くべきでした。
日本企業の比じゃない資金規模の会社が10倍くらいのスピードで決断し動いている、それが世界企業の決定力です。

「秒で決断できるはずの小さくかつ必要不可欠な予算」に

「小学生にもわかる平易な文書」
「証明するデータ」

を何人もかかって用意している間に現場は、世界は次へ、次へ動くし、
いずれにしろ払わなければならにい予算にまでそんな手間暇かけてるのでもちろんそこの労働力は利益を生むわけでもなくタダ働きです。

そもそも現場を触ったこともないしバックグラウンドの知識も足りない人たちにわかるような文章なんてそもそも存在しないですし(想像力の上限は経験値

こうやって日本の企業は労働時間ばかりが増えて世界から消えていったんだなあと。

また、そうやってなんの価値も意味もなさない作業をふやしていくうちになんとなく全員がぼんやりしていくんですね。
上が全員思考も意思も手放して超スローなのに組織はなんとかなってる(ように見える)し、むしろいろいろ気付いて動くより緩慢に染まって、本質を見ない方があの人たちみたいに「肩書きコース」ならと、習慣化しているうちに本当に考えられなくなった頃に地位がやってくると。
むしろ、個人個人が組織に倣って「個人の価値観」で少しでも下位の人を仕切り始めて
マネジメントできないのに現場の決断に介入したがり
どんどんビジネスの運行の摩擦になる過程だけが膨大に増えていく。震えるほどの悪循環。

ただ、こういうやり方は所属する人の意思と思考は奪うので、軍隊前から続く、「日本的」といえば日本的な特徴なのかなとも思います。
誰かが日本の教育システムは「軍隊」だと表現していましたが、そう考えると根が深いですね。

「大企業病」とかいうと要は「大企業」であるみたいなのが先にイメージに来ちゃってむしろなんなら「大企業だから仕方ないし〜」みたいな少し誇らしげな感じとがあったりして中の人たちも勘違いしちゃうので、
「集団痴呆」とかに名前を変えた方がいいような気がします。

なにはともあれ、今の日本の企業は殆どの国の敵ではないため、すでに起きていますがインフラ含めた市場への海外資本の流入は加速すると予想しています。

それなのに政府は国内企業を締め付けて動きづらくしているありさま。
なんて悲劇的!!!!

共存できる程度には成長する準備をしておくのか
気付いたらマーケットを乗っ取られて吸収か消滅するしかないのか
この10年で明暗はわかれると思っています。
日本のすでに出来上がったインフラはとてもすぐれていて、都心部へは富裕層や大企業の流入、
地方へはいわゆる「亡命」などの戦禍逃れや自国の貧困逃れの層の流入は加速していくと思うので、

気付けるなら「今しかない」タイミング。
茹でガエル理論を引用するなら、老猾なカエルを変えるのが無理ならぬるま湯のうちに飛び出して
新しい鍋を作るくらいのど根性カエルでいることがこれからを生き残る術なのかなと思います。
なぜならば変えてる時間にそれができるから。

それが令和なのかなと。

一般論であり雑談です( ̄▽ ̄)

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