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次のステージへ

開業して丸8ヶ月が経ちました。
一年未満でも、もうすでに一冊書けそうなほどいろんな事件がありましたが、タイ人がいつも助けてくれて奇跡的な切り抜けができてます。
タイ人の雇用に関してもいろいろな割り切りと工夫でいまはストレスなしになりました。

あとはもう本当にお客様からのフィードバックに支えられてがんばれてます。

事業スタートから8ヶ月にもなるとタイのビジネス全般についてもいろいろわかってきました。
そしてそれは私がなんとなーく思っていたものと近いようでまるで異質でした。

「タイは後進国で医療の遅れた国」なんて思ってるのは多分日本人だけで
それは人間の医療も同様、
日本の医療の方が「安い」ことはあっても
「すごく進んでいる」ことはないというのがタイ人および東アジアの人たちの認識という本音になります。
今回のコロナ対策も日本の対策は途中からは
世界からは「無視」されてしまったように、
なのにまだ日本人が平然と効果のないマスクを外さない図はゾッとします。
日本へのビジネストリップから帰国した欧米人は「日本人はサムライ時代に戻った」と揶揄してる人も居ました😢

日本の医療に対する信頼は私たちが思っているよりずっと薄くなっています。

獣医療に関してはまだ少し小動物臨床の歴史の長い日本の方が経験値は上な部分はありますし
分野によっては遅れているなと思う分野もあるのですが、
5年ほどで追いつくのでは?と感じています。
理由と考察は長くなるからまたの機会に。
いくら「タイ人の医療は遅れてる遅れてる、日本人が素晴らしい」と叫んでも、現実としてそう思うのはごく一部の日本人しかいないですし、あぐらをかくことなく誠実に勉強されている姿勢を多くのタイ人獣医からは感じます。
肩書きや自称高度医療のハリボテに盲目的になるほど一流の経験のない国民ではないです、
それがこの8ヶ月のビジネス体験と、3年弱のロックダウン含めたタイ生活での一定の自分なりの答えです。

これは医療に限った客観的事実ではなく、電化製品、車、すべての産業で似たような語弊のある言い方をあえてすれば下剋上はとっくに起きていたのだと感じています。

こんなことを書くとヒステリー起こす人たくさんいそうなのですが、まずこういった事実に目を開く必要があるんじゃないのかなと。
開いたところででは王者に返り咲けるのかといえば
それは難しい命題になりますが
少なくともドンキホーテの無駄討は思いとどまれます。

また、タイ人、東アジアの国民はタイの医療に対する信頼がとても厚いので、「タイの医療が心配だから外資系の病院に行きたい」と思う人はいません。
(正確に言うと、シンガポール、韓国の方々の一部は自分の国に連れて帰って受診させたりはしています)

私がなによりも衝撃を受けているのは
獣医療に限らず、タイ中心地ではすでに
ヒエラルキーは日本人よりタイ人富裕層の方が遥かに上で、
店によっては「日本人は安いもの、タイ人には高いけれど良いもの」というダブルプライシングが存在するということです。
複数の立場の方にヒヤリングしたところこの10年で完全にそういうトレンドになったそうです。

実際に日本人に人気のある中心地の価格の安い動物病院には、タイ人富裕層は自分のペットは連れて行かず
野良猫しか連れて行かないんだと
複数のタイ人から聞いた時に思ったことはこれからの方向性を考えるにあたって大きな大きな気づきとなりました。

私はもともと大きな設備投資を伴うセカンダリホスピタルを各地に作っていくことを目指しておらず
それはもう日本人が海外でやるモデルとしてはさまざまな角度で正解ではないという結論で、
(作ることは可能だと思いますが、上記他様々な理由で日系のセカンダリホスピタルのニーズがなく、現地の獣医師頼みの病院にお金だけ出す形にしか結局ならないのと、
本当に医療のない後進国に必要なのは高額な高度医療ではなく、まずは一錠の薬が届く仕組みなためニーズとチグハグ)
私個人はフェアな医療をとにかく「隅々まで」届けたいと思っており、
試行錯誤しながらも今は思った以上の成績をあげられているメッセージコンサルなどを含めて
新しい形を探していけたらと知恵を絞ってます。
それは私1人ではなく、分野の一流の日本人も巻き込んでいきながら、
「知恵で」世界にネットワークを作っていく方法を模索していきます。

何かのご縁でたどりついたタイでだからこそ、
特に在留邦人がハマりがちな落とし穴にも気付けたし
全てを前向きに生かして、
「全てのライフにつながるフェアな医療」を
実現するために
今年残り3ヶ月も気張りすぎずがんばっていこうと思います😊🐶

#日本語対応動物病院
#バンコクの動物病院
#バンコク
#ペットと海外生活

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