職業MIX師をガチで考えてみた①

2022年4月1日に一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会が設立されたそうで
同年6月15日よりオフィシャルサイトが一般公開され同時に会員の募集が開始されている

職業「MIX師」が言える世の中に。日本歌ってみたMIX師協会(略称:MIX師協会/NUMA)は、MIX師の社会性向上と歌ってみた文化の発展を目指して活動する一般社団法人(非営利法人)です。

一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会
オフィシャルサイトより

こんな感じの団体らしい
職業MIX師の業界団体のようだ
MIX師については以前のノートにまとめたのでそちらを見てほしい

今回登場したのは職業MIX師というものだ
はたしてこれがどういうものになるのか?色々考えてみることにする


・職業MIX師の年収

職業MIX師というからには自立してMIX師で生計をたてていく収入が必要になる
どれくらいあればいいのか?
2021年の平均年収が403万円であるからそれくらいは最低でも稼ぎたいので
年収403万円と想定して考察をすすめる

・職業MIX師の年商

職業MIX師は個人事業主と想定すると
年収=年商-経費である
経費は広告宣伝費、地代、光熱費、通信費、設備費などであるが
ざっくり250万くらいが経費になるかな?と考える
内訳
広告宣伝費50万
家賃120万
光熱費25万
通信費25万
設備費20万
その他雑費10万
年商は年収と経費合わせて650万円くらいは必要だよね

・職業MIX師の実働時間

年中無休朝から晩まで働くこともできるが
健康的に長く働くことを考えると
1日8時間、年間休日120日ぐらいになるのが望ましい
だとすると年間実働時間は
8×(365-120)=1960時間となる

・職業MIX師の時給、日給

1960時間で650万円の年商を稼ぐためには
1時間当たりに必要な売り上げは3316円
つまり時給は3316円以上必要
日給は26530円必要になる

・職業MIX師の客単価

1件当たりの料金は相場や実力、知名度により差があるが
市場を見ると1件5000円が相場であるように感じる

・職業MIX師の1日

MIX師として食べていくには1件5000円の仕事を1時間半でこなし
1日最低5件はこなさないといけない計算になる
年間1300件の受注が必要だね

・そう考えると結構大変じゃね?

歌ってみたMIXを1時間半でこなすなんて結構大変よ?
そして定期的に受注を受け続けるって結構大変よ?
今のままならね

・これはあくまでモデルケース

として計算したので一応いくらでも修正はできる
自宅をオフィスにしたり、SNSを活用して広告宣伝費を削り、経費を節約することもできる
年中無休で働くことも可能だし
個人事業主だから1日12時間働くことだって可能だ
目標とする年収を下げて200万円くらいにしてもよい

・でも、そんな生活に憧れるかな?

そんな業界に憧れて将来職業MIX師になりたいって若者があふれるかな?
年齢とともに体力も耳も衰えるし
結婚して育児をして老後の貯蓄もしてってことを考えると不安しかない

・業界団体としてどうしよう?

って考えると
業界全体で単価をもっとつり上げることがが責務になってくる
このままじゃ職業MIX師のワープアまっしぐらだ
ちょっと前まで客単価だいたい3000円くらいだったのが今じゃ5000円くらいになってきている
たぶん職業としてやっていこうとするなら最低でも1万円は欲しいところなんじゃないかな?
価格は今後だいたい10000円くらいで落ち着くと予想している
歌ってみたMIXの市場は歌い手からが主な収入源だから
歌い手からいかに搾り取るか?に未来がかかっているってのも問題なのかもしれないね
歌い手の味方として発生したMIX師が職業MIX師になって歌い手の負担になるのは嫌だなーって個人的には思う

・最後に

MIX師に業界団体ができること自体は素晴らしいことだと思う
じゃんじゃん稼いでもっともっと活性化していくことはとてもいいことだ
それが歌ってみたや歌い手にとっていいことかどうかはまた別問題
(歌い手みんなizotopeを買ってAIが全部MIXしちゃうような未来になる可能性もあるよね)

続く


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