ワクプロが掲げる夢の世界(5)

前回は第1回のワクプロ開催地である「和歌山県那智勝浦町」を発見するまでについて話しました。
ワクプロって何?って人はこちらからご覧下さい。
今回は
・「和歌山県那智勝浦町」に受け入れてもらえた経緯
について話していきます。

一度ワクプロの協力を断られ、イベントを2ヶ月後に控えているにも関わらず、地方自治体が協力するには半年前に言ってくれないと厳しいと言われ絶望していた我々ワクプロ運営4人。

メンバーの1人が旅行に行った事があるという理由だけで、
「和歌山県那智勝浦町(なちかつうら)」に行くことに。
記念すべき第1回訪問日は1月21日でした。

大阪の天王寺から、車で出発したのですが、那智勝浦まで3時間半かかります笑
那智勝浦は交通の便が悪く、東京から最も時間のかかる町だと言われております。

行きの車の中で、作戦を練る我々。
・前回の経験から、観光協会や役所などと関わると、断られる可能性があるため、こういった組織とは関わらないようにする
とりあえず、このルールを心に固く誓い、町へ。

遠い道のりなのですが、途中の山の景色や海の景色などがとても綺麗で、
あんまり退屈はしなかったのを覚えています。

町に到着し、とりあえず観光地である那智大社と那智の大滝へ行くことに。

那智大社は那智山という山の頂上にあるのですが、そこに行くまでに商店が並んでいる道があります。
その日は日曜日だったのですが、お客さんは結構いらしゃって、賑わっていました。

とりあえず、そのお店にお話を聞いてみることにしました。
前回のトラウマがあるので、企画の説明などはせず、世間話的な感じで、
「お店やってて、大変なこととかありますかー?」
と探り探り質問しながら、何か困ってる事がないかを聞きました。

商店は一般的なお土産や、那智黒石という真っ黒の石を加工した品、
那智黒という黒飴、お滝もちという細長い薄いお餅などを売っています。
色んなお店に聞いて回ったのですが、大概どこのお店も、
「外国人観光客が多いが、英語での接客が難しい」
とおしゃっていました。

店員さんも英語に苦戦しているのに加えて、
商品の説明も全て日本語で書かれていて、英語のポップとかもない状態でした。

町の困りごとを解決するというのがワクプロの内容ですので
「観光地で外国人向けの英語支援」というのは、
ありきたりすぎて、どうだろう?というのはありましたが、
現実問題そこに需要があるので、一旦それでもいいかなと思い
その日は帰りました。

晩御飯に竹原というお店でマグロ定食を食べたのですが、
人生で一番美味しいマグロで出て来て、めちゃくちゃ感動しました。
那智勝浦は日本有数のマグロの産地で、生マグロといって、冷凍しないマグロが有名なんです。

帰りの車で、結構分かりやすく学生がお手伝いできそうな環境がある事が分かり、ホッとしていました。
学生には今までした事ない経験をしてもらうというのが主眼なので、
ただポップを作成するだけではなく、色んなアイデアを試してほしいね
と言ったことを4人で話していたと思います。

大阪に帰ってきた我々は、2回目の訪問は、とりあえず我々でポップとか看板とかすぐに使えそうなものを作って持っていき、それを使いながら、町の人にワクプロの説明をして、お店に協力していただけないか頼むことにしようと決めました。

そして1回目の訪問から3日後、1月24-25日の一泊二日で2回目の訪問をしました。

町に到着して、那智山に到着した我々はその光景に目を見張りました。

観光客が誰もいない・・・

その日は水曜日で、前回訪問日の日曜日とは打って変わって、お客さんはほとんどいませんでした。
それに加え、お店の人も観光客の人数に合わせているのか、営業しているお店も日曜日よりも少なかったのです。

私たちはワクプロを6泊7日で開催しようとしていました。
その中で、お店の課題に取り組み、ちゃんと効果があったのかを検証まですることを考えていました。
この内容で、平日はこんだけお客さんが少ないと、日々の参加者たちの企画の改善が上手く行えません。

全く人のいない商店前の道を4人でウロウロと彷徨い、現実を受け入れられずにいました。
また白紙に戻ってしまった・・・
開催日までもう2ヶ月を切っています。時間がない。。
もう行く町のあてもない。。。

もう日も暮れて、全てのお店が閉まり、私たちは夜よりも暗い気持ちで、その日泊まる民泊へ向かいました。
どうする・・・?
4人で明日の予定を話し合います。
那智勝浦には駅前に大きな商店街があり、その中にお店がたくさんあります。
前回の件があったので、そこには行ってなかったのですが、
もう、ここまで来たら背に腹は変えられないから、観光協会か役場に行って
協力を頼むことにしました。

正面から頼むと前回の2の舞になりかねないので、
お店の改善をするなどは言わずに、
「学生で勉強会的なものをやるつもりです。インタビューだけさしてください。」
と濁して伝えるようにしようと決めて1日目を終えました。

またしても、長くなってしまったので、続きは次回にします。
ついに次回、ワクプロに希望の光が!?
お楽しみに。

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